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赤海と獄陽の階層

 続いてやって来たのは97階層。フレイムイフリートの階層だ。そして、現時点で問題が1つ。

「暑い、暑すぎる」

「ワフゥ」

 この階層は非常に暑い。ジョセフィーヌが虹色の結界を張っていてもまだ暑い。原因は十中八九、地面のほとんどを埋め尽くすマグマだろう。ジョセフィーヌに乗って空を飛んでいるのだが、下を見ると陸地より濁流のように流れていくマグマの面積の方が広い。要するにおかしい。

 そして、そのマグマを生み出しているのがジョセフィーヌと同じくらいの高さに浮いている炎の塊だ。常に眼下のマグマの海に新たなマグマを注ぎ続け、太陽のフレアのように表面から炎の渦を吹き出し続ける。あの中にフレイムイフリートがいるのは間違いないだろう。

「結界を強くできないか?」

「ワンッ!」

 ジョセフィーヌが虹色の光を放つと同時に、暑さがかなり和らいだ。

「よし。ジョセフィーヌ、あの太陽みたいなやつの所まで向かってくれ」

「ワフゥ!」

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