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獄炎の王

 徐々に結界の向こう側に見える太陽のような炎の塊が近づいてくる。こうして見るとかなり大きいことが解る。東京ドームなんて比にならない大きさだ。

「ッ!アオオオォオオン!」

 突然ジョセフィーヌが吠えた。盾のような形をした虹色の巨大結界が出現する。そして、無数のフレアが盾に直撃した。

「大丈夫か、ジョセフィーヌ?」

「ワオン!」

 どうやらジョセフィーヌにはダメージは無いようだ。良かった。
 そうしている間にも盾に防がれ続けていたフレアが突然途切れる。

 そして、一筋の閃光が走った。

 その瞬間的に放たれたレーザーのような光は虹色の盾に直撃した。盾の表面が泡立ち、そして爆ぜた。

「ま、まさか」

 ジョセフィーヌの力が破られたのか!?

「ッ!?ワフッ、ワオォオォオオオン!」

 虹色の盾が大量に出現した。そして、再び無数の閃光が宙を走る。それら全ては虹色の盾に着弾し、全ての盾が爆ぜた。
 そして、それは表れた。

「我はフレイムイフリート。地獄の業火を司りし、獄炎の王なり」

 白熱する炎を纏った人型のそれ。フレイムイフリートが、太陽の前に佇んでいた。

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