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ダンジョン完成 91~100階層

 91階層の大ボスは死霊系の頂点、カースキング(1000000000円)。大量の死霊系モンスターを生み出し、操ることができる。オーラのローブをまとった骸骨の姿をしていて、災いをもたらすとされているモンスターだ。だが、個体としての戦力はあまり無い。

 92階層の大ボスは亜人系の頂点、ワールドイーター(1000000000円)。全てを見通す単眼と、万物を喰らう口を持つ。その身長は優に100メートルを越え、腹が縦に裂けたその口は全てを呑み込める大きさである。単純な戦闘力では最強と言えるだろう。

 93階層の大ボスは鉱物系の頂点、オレイノスタナトス(1000000000円)。山そのものと言っても過言ではない亀型ゴーレムである。その巨大な甲羅の上には鬱蒼とした森が茂り、1歩踏み出せば大地震がおこる。その巨体に対してはどんな攻撃も通用しない。

 94階層の大ボスは神聖系の頂点、サントソル(1000000000円)。宙に浮かぶその姿は太陽そのものだ。その光が届く範囲の邪悪を滅し、見たものの精神を破壊する。だが魔法にはかなり弱いため、精神破壊を凌がれればあっさりやられてしまう。

 95階層の大ボスは闇黒系の頂点、マルムルーナ(1000000000円)。周囲の空間を常に闇で満たし、その中に浮かぶ姿は月そのものである。だが本物の月とは違い、その身から光を発しているので常に満月だ。その闇の中に存在する聖なる者に苦痛を与え、見たものの精神を支配する。サントソルに対して、マルムルーナは物理攻撃に弱い。

 96階層の大ボスは流体系の頂点、イヴィルゴッドスライム(1000000000円)。禍禍しい紫色のスライムだ。広範囲にその体を広げ、触れたものを体内の異空間に取り込むこむ。その質量と再生能力故に魔法はあまり効かず、打撃攻撃は全て体内に取り込めるため、なかなか倒すことはできない。だが、その動きは鈍重だ。

 97階層の大ボスは炎熱系の頂点、フレイムイフリート(1000000000円)。人型の炎としか形容のしようがない姿だ。炎であるため打撃攻撃は通じず、魔法もごく一部しか通用しない。触れれば摂氏1000000度の炎に焼かれ、多数の火炎魔法を自在に操る。動きも俊敏で、弱点はまず無い。

 98階層の大ボスは竜王系の頂点、アンライバルト(1000000000円)。その名前の意味は無比。その名の通り、無比なる者として君臨するに相応しい力を持っているドラゴンだ。そのブレスでカースキングの不死なる軍勢を焼き付くし、羽ばたきによる風圧でワールドイーターを吹き飛ばし、その爪でオレイノスタナトスを切り裂き、サントソルやマルムルーナの精神を威圧で破壊し、イヴィルゴッドスライムの上を悠々と歩き、フレイムイフリートを丸ごと呑み込む。単純な力をどこまでも突き詰めた、圧倒的な力の化身だ。

 99階層の大ボスは未知系の頂点、カオスゴッド(10000000000円)。常に戦う相手と同じ姿を象り、常に戦う相手より2倍も強い力を誇る。カオスゴッドを倒すには、認識範囲外から一撃必殺の攻撃を与えるしかない。だが、もちろんこのボス部屋はすべてカオスゴッドの認識範囲だ。

 そして100階層のボス、ダンジョンコアを守るラスボスこそ、我らがジョセフィーヌだ。先程までのステータスなら大ボスどころかこのダンジョンの50階層すら突破できなかっただろう。しかし、多額の資金を費やし、強化したジョセフィーヌはこのダンジョンのボスに相応しい力を持つに至った。そのステータスがこれだ。

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ジョセフィーヌ

ランク 100
種族 ゴールデンレトリバー
   ボスモンスター

生命力 150000000
魔力 500000
知力 3000
戦力 600000000000

スキル
獣王
獣神
我陽
幻月
界星
尖光
乱影
気配察知
咆哮
光陰神の如く
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獣神
 獣において最強となった証。ステータスに上昇補正。

我陽
 陽神ヘーリオスの力を借り受ける。

幻月
 月神セレーネの力を借り受ける。

界星
 星神アステールの力を借り受ける。

尖光
 光神フォスの力を借り受ける。

乱影
 影神スキアーの力を借り受ける。

光陰神の如く
 光陰神の次期候補である者に与えられる証。王神決定闘技祭の出場権を得る。
――――――――

 見た目は全く変わらないのに本当に強くなったな。ランクをとりあえず100まで上げて強そうなスキルを付けてただけだから当たり前か。そして、この獣神というスキル。これが今この世界の頂点に君臨したことを表している。

「やっぱジョセフィーヌは凄いなぁ。よーしよし」

「わんわん」

 ……はっ、撫でるのに夢中になりすぎてしまった。
 それはおいといて、実はもっとスキルを付けようとしたのだ。しかし、乱影を付けた段階で勝手に光陰神の如くが付き、それ以上スキルを付けられなくなってしまったのだ。一兆円を使いきるまでスキルを付けようと思っていたのだが、仕方ない。

 そして、一番気になるのが光陰神の如くだ。唯一勝手に付いたスキルで、なおかつスキルの説明文が異色だ。光陰神の次期候補。この言葉が何を表すのかはわからないが、文字通りの意味ならジョセフィーヌは光陰神という神の次期候補に選ばれたのだろう。

「やっぱりジョセフィーヌは凄いなぁ。よーし、いっぱい撫でてやる」

「わふわふ」

 ……ふぁっ!?いけない、また撫でるのに夢中になりすぎてしまった。
 それで、もうひとつ気になるのが王神決定闘技祭だ。これも文字通りの意味なら、王神を決めるための闘技祭なのだろう。そして、この王神はおそらく光陰神。つまり次期光陰神を決めるための闘技祭だ。どうやらそれの出場権を得たらしいけどどこで開催されるんだ?できるならジョセフィーヌを光陰神にしてやりたいけど、どうやって参加するかもわからなければ開催場所もわからない。

「くうぅーん」

 ……まあ細かいことはどうでもいいか。それよりも今はジョセフィーヌと戯れよう。

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