気分屋文庫
Voice of the plant
俺は植物の声が聞こえる。
それは昔から聞こえていて、話しかけてみれば答えが返ってくる。
敷地内の植物園にはたくさんの植物があった。
そしてそこには、たくさんの植物人間がいた。
俺の親父が保護し続けてきた植物人間達は、既に俺の年齢を10倍も20倍も飛び越えているやつがいる。
植物人間達の母木となる木は植物園にある。そしてそれがないやつは保護する。
最近じゃ研究者達が挙って植物人間達を研究対象として狩る事なんかざらにある。
俺は長く関わってきたからこそ守らねばならないと思っている。
「...さーて、ぼちぼちやりますか」
「悠司オヤジくさい」
「うっせ、俺よりも年寄りが何を言う」
「あー、しれっとバカにしたろー」
「してねぇ。ほら手伝え」
「はーい...」
俺はこの時思いもしなかった。
また1人、死にかけの植物人間が敷地内に入ってきていることに。
それは昔から聞こえていて、話しかけてみれば答えが返ってくる。
敷地内の植物園にはたくさんの植物があった。
そしてそこには、たくさんの植物人間がいた。
俺の親父が保護し続けてきた植物人間達は、既に俺の年齢を10倍も20倍も飛び越えているやつがいる。
植物人間達の母木となる木は植物園にある。そしてそれがないやつは保護する。
最近じゃ研究者達が挙って植物人間達を研究対象として狩る事なんかざらにある。
俺は長く関わってきたからこそ守らねばならないと思っている。
「...さーて、ぼちぼちやりますか」
「悠司オヤジくさい」
「うっせ、俺よりも年寄りが何を言う」
「あー、しれっとバカにしたろー」
「してねぇ。ほら手伝え」
「はーい...」
俺はこの時思いもしなかった。
また1人、死にかけの植物人間が敷地内に入ってきていることに。
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