老舗MMO(人生)が終わって俺の人生がはじまった件
124話 久々の内職
「いやーーーーー! すごいなユキムラ達は!!
いつも口うるさい大臣共がもてなせもてなせとうるさいぐらいだ!」
なんかフリーパスみたいにハワード王と内庭でのお茶の運びとなった。
ガレオンは持って帰った宝の査定で大忙しらしい。
「これでいくつか棚上げになっていた事業も進められるし、ほんんとユキムラには感謝している。
孤児院に病院、学校。ようやく具体的に実行できる。俺の悲願だったんだ。ありがとう」
ユキムラの手を握るハワード王の顔はいつもの陽気なおっさんではなく一国の王の顔だった。
その後今後の話などをつめていった。取り敢えずオークション開催にはもう少し時間がかかること、とりあえずアイスフロントへ行って帰ってきてもまだまだすり合わせが終わっていないだろうから、先に来訪者としての勤めを果たして来ることなどを王へと伝え、城をあとにした。
少し食材ストックが減ってきているのでレンとソーカに買い出しをお願いする。
戦い続けているので魔石も山ほど溜まっているので一部は金へと変えてきてもらう。
モンスターのレベルが、まぁ普通に考えてとんでもないレベルなので換金するために持っていった魔石一つで買い取りするお金がなくなって騒ぎになったりしたのは別の話だ。
ユキムラは今回のダンジョンで手に入れた宝の整理とそれを利用した開発。
ヴァリィは同じく素材を利用した制作活動だ。
久々のじっくりとした内職にユキムラはウキウキしていた。
今回のダンジョンで普通の宝箱からもかなり様々なアイテムを手に入れている。
魔法付与された武具は解体で素材に分けることも可能だ。
ユキムラ製武具のほうが性能が上なので基本的には素材のためにそういった武具を手に入れている。
ただ、この世界標準で行くと一流冒険者が喉から手が出るほど欲しい代物だらけだ。
幾つかは売却用にとっておく。
ユキムラは最新鋭装備までは流通させるつもりはない。
付与なしの作りの良い武器防具はどんどん流通させる。それによって来るべき魔族との戦いで人間の優位性を確保させたい。
ただ、それ以上の強力な付与を与えられた武具はサナダ隊だけで運用するつもりだ。
ぶっ壊れ性能なものはパーティーメンバー以外には渡すつもりもない。
一部の例外は友人や、人間側の要となる将達のうち信用できる人物になると思っている。
サナダ隊やユキムラ達が使う武具は個体識別魔法が使われていて、基本的には登録された本人しか使えない。もちろん不慮の使用もあるだろうからあまり強い強制力はなく、任意で解除することもできる。
ユキムラはパーティ用の武器防具にはさらに支配者権限をつけている。
ユキムラが命じれば武器防具も全て強制的にアイテムボックスへと収納される。
これは味方を信用していないわけではなく、第三者への流用を防ぐためだ。
「属性石もランク高いの揃ってきたなぁ、鉱石もだいぶ種類出てきたし合金づくりも捗るなぁこりゃ、そうすればもう少し耐性取れるし、軽量化と防御向上できるなぁ、でももうちょい貯まらないと使うのがためらうなぁ、一番いいのは鉱脈見つければ惜しみなく使えるんだけどなぁ、まだ第一大陸だしなぁ異世界なんてまだまだ先だろうし、それにしてもこのペースだとどんくらいかかるんだろ、てか、もう俺の知ってる世界じゃないから全然予想がつかないなぁ、あ、これ使えばアレ作れるじゃん、アレ作ればこれもできるから……」
「ユキムラちゃん全部声に出てるの自分で気がついてる?」
ブツブツブツブツとつぶやきながら作業をしていたユキムラにヴァリィが声をかける。
手には珈琲を乗せたトレイを持っている。
「あ、声出てた? ごめんごめん。夢中になるとついね。あ、珈琲ありがと」
「砂糖なしのミルク入りよね?」
「そうそう。どうヴァリィの方は?」
「あの糸凄いわね。しかも紡いでも紡いでも全然減らないのね、見た目以上にたくさん取れてありがたいわね」
「アレだったら一気にメニューから糸化して布をいくつか作っていったほうが効率は良いかもね」
「自分で織ったほうが品質がいいのよねー……」
「俺がやろうか? まだストックあったよね?」
「キャーユキムラちゃんありがとー! そしたらー……」
それからヴァリィの望む素材づくりを手伝ったりしていたら時間はあっという間に過ぎていった。
夕方になり買い出しに行っていたソーカもレンも帰ってきたので皆で城へ向かう。
夕食を王から打診されていたのだ。
礼服以外にも平服を揃えて作っておいてくれたヴァリィの計らいで少しリラックスしつつもフォーマルなスタイルの揃った服装を身につける。
4人と1匹は街を歩くだけで王都の人々の目を引く存在になっている。
王都でもサナダ白狼隊は話題を総なめしている。
前人未到のダンジョン制覇。国の英雄ガレオンに勝利するため息が出るほどの美青年リーダー、眉目秀麗、古今無双の天才ユキムラ、そのユキムラを師として仰ぐ童顔の美青年、万博識のレン、ユキムラに仕える紅の姫ソーカ、王都のファッション革命を起こした美の化身ヴァリィ、その愛らしい姿が見るものを笑顔にさせる、白銀の神獣タロ。
そんなこっ恥ずかしい二つ名なんかもついていたりする。
いつも口うるさい大臣共がもてなせもてなせとうるさいぐらいだ!」
なんかフリーパスみたいにハワード王と内庭でのお茶の運びとなった。
ガレオンは持って帰った宝の査定で大忙しらしい。
「これでいくつか棚上げになっていた事業も進められるし、ほんんとユキムラには感謝している。
孤児院に病院、学校。ようやく具体的に実行できる。俺の悲願だったんだ。ありがとう」
ユキムラの手を握るハワード王の顔はいつもの陽気なおっさんではなく一国の王の顔だった。
その後今後の話などをつめていった。取り敢えずオークション開催にはもう少し時間がかかること、とりあえずアイスフロントへ行って帰ってきてもまだまだすり合わせが終わっていないだろうから、先に来訪者としての勤めを果たして来ることなどを王へと伝え、城をあとにした。
少し食材ストックが減ってきているのでレンとソーカに買い出しをお願いする。
戦い続けているので魔石も山ほど溜まっているので一部は金へと変えてきてもらう。
モンスターのレベルが、まぁ普通に考えてとんでもないレベルなので換金するために持っていった魔石一つで買い取りするお金がなくなって騒ぎになったりしたのは別の話だ。
ユキムラは今回のダンジョンで手に入れた宝の整理とそれを利用した開発。
ヴァリィは同じく素材を利用した制作活動だ。
久々のじっくりとした内職にユキムラはウキウキしていた。
今回のダンジョンで普通の宝箱からもかなり様々なアイテムを手に入れている。
魔法付与された武具は解体で素材に分けることも可能だ。
ユキムラ製武具のほうが性能が上なので基本的には素材のためにそういった武具を手に入れている。
ただ、この世界標準で行くと一流冒険者が喉から手が出るほど欲しい代物だらけだ。
幾つかは売却用にとっておく。
ユキムラは最新鋭装備までは流通させるつもりはない。
付与なしの作りの良い武器防具はどんどん流通させる。それによって来るべき魔族との戦いで人間の優位性を確保させたい。
ただ、それ以上の強力な付与を与えられた武具はサナダ隊だけで運用するつもりだ。
ぶっ壊れ性能なものはパーティーメンバー以外には渡すつもりもない。
一部の例外は友人や、人間側の要となる将達のうち信用できる人物になると思っている。
サナダ隊やユキムラ達が使う武具は個体識別魔法が使われていて、基本的には登録された本人しか使えない。もちろん不慮の使用もあるだろうからあまり強い強制力はなく、任意で解除することもできる。
ユキムラはパーティ用の武器防具にはさらに支配者権限をつけている。
ユキムラが命じれば武器防具も全て強制的にアイテムボックスへと収納される。
これは味方を信用していないわけではなく、第三者への流用を防ぐためだ。
「属性石もランク高いの揃ってきたなぁ、鉱石もだいぶ種類出てきたし合金づくりも捗るなぁこりゃ、そうすればもう少し耐性取れるし、軽量化と防御向上できるなぁ、でももうちょい貯まらないと使うのがためらうなぁ、一番いいのは鉱脈見つければ惜しみなく使えるんだけどなぁ、まだ第一大陸だしなぁ異世界なんてまだまだ先だろうし、それにしてもこのペースだとどんくらいかかるんだろ、てか、もう俺の知ってる世界じゃないから全然予想がつかないなぁ、あ、これ使えばアレ作れるじゃん、アレ作ればこれもできるから……」
「ユキムラちゃん全部声に出てるの自分で気がついてる?」
ブツブツブツブツとつぶやきながら作業をしていたユキムラにヴァリィが声をかける。
手には珈琲を乗せたトレイを持っている。
「あ、声出てた? ごめんごめん。夢中になるとついね。あ、珈琲ありがと」
「砂糖なしのミルク入りよね?」
「そうそう。どうヴァリィの方は?」
「あの糸凄いわね。しかも紡いでも紡いでも全然減らないのね、見た目以上にたくさん取れてありがたいわね」
「アレだったら一気にメニューから糸化して布をいくつか作っていったほうが効率は良いかもね」
「自分で織ったほうが品質がいいのよねー……」
「俺がやろうか? まだストックあったよね?」
「キャーユキムラちゃんありがとー! そしたらー……」
それからヴァリィの望む素材づくりを手伝ったりしていたら時間はあっという間に過ぎていった。
夕方になり買い出しに行っていたソーカもレンも帰ってきたので皆で城へ向かう。
夕食を王から打診されていたのだ。
礼服以外にも平服を揃えて作っておいてくれたヴァリィの計らいで少しリラックスしつつもフォーマルなスタイルの揃った服装を身につける。
4人と1匹は街を歩くだけで王都の人々の目を引く存在になっている。
王都でもサナダ白狼隊は話題を総なめしている。
前人未到のダンジョン制覇。国の英雄ガレオンに勝利するため息が出るほどの美青年リーダー、眉目秀麗、古今無双の天才ユキムラ、そのユキムラを師として仰ぐ童顔の美青年、万博識のレン、ユキムラに仕える紅の姫ソーカ、王都のファッション革命を起こした美の化身ヴァリィ、その愛らしい姿が見るものを笑顔にさせる、白銀の神獣タロ。
そんなこっ恥ずかしい二つ名なんかもついていたりする。
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