俺の高校生活に平和な日常を
第11章 #37「冒険者生活初日」
異世界3日目
---「とりあえずこれで目標数はクリアしましたね」
「そうですね。アリアさんの言うとおりここら辺のモンスターもなんとか倒せてレベルもちょっとだけ上がりましたし、そろそろ引き上げませんか?」
「大したことないじゃない。これならもうちょっと強いやつでもイケるじゃない?」
「いや、まだレベルが低いからなんとかなってるだけでまだ連携とか全然なってねーじゃん。とりあえずそろそろ日が傾きそうだし、今日はこのくらいにしとこーぜ」
翌日、俺達はアリアさんの意見を参考に簡単な採取クエストを受けつつ道中で遭遇したモンスターを倒して経験値稼ぎをしていた。
最初は不安だったが、思いの外サクサク倒せるしいい感じにレベルも上がり、俺達の不安とは裏腹にかなり順調に強くなっていった。
ただ1つ問題があるとすれば、チームワーク的なところだ。元からステータスが高かったからか有紗の一撃でほぼ肩がついてしまうのだ。
いちおうパーティーメンバーには同じ経験値が入るからレベル上げには問題ないのだが、これから強いモンスターとの戦闘を鑑みると連携とかの練習はしておいた方がいいと思う。
しかし、今回受けたクエストの近辺のモンスターでは練習台にすらならない。
もうちょっと強いモンスターが居そうな場所に行ってみてもいいのではとも考えてみたが、非戦闘員の俺がパーティーに居ることを考えたらそこまで無理もできない。立ち位置的には後衛の梓のさらに後ろに居るぐらいだからな。戦闘において俺が活躍することは多分ないと思う。後ろで状況を見て指示を出すことぐらいならできそうな気がするが、今のところその必要性がない。
今のやり方ではいけないというのはわかってはいるが、有紗は「私1人でも大丈夫!」と言い出すし、俺の分以上に働いてくれているからあまり強くは言えない。まあ連携云々の前にモンスターが弱すぎてお話にならないのだから仕方ないか。
---「ぷはー、ごちそうさまでした!」
「お粗末様でしたー」
それから俺達は1度ギルドに行き、クエストの依頼に書いてあった薬草をサキさんに渡してクエストを完了させた。
そして、サキさんからクエストの報酬を受け取ると、そのままエレブに帰ってきた。とりあえず今日もここで晩めしを済ませることにした。
いちおう話し合いでしばらくは贅沢な食事は控え、コツコツと貯金することにした。装備やアイテムを買う資金を貯めるためだ。まあここの料理は値段が安い割には量がけっこう多いし、味付けもしっかりしていておいしいからなんの問題もない。
「アリアさん、昨日はありがとうございました。アリアさんのアドバイスのおかげでいい感じにレベル上げができました」
腹を満たした俺は、アリアさんに昨日のアドバイスの礼を言った。
「いえいえー。みなさんのーお役にー立てたのならー光栄ですー」
アリアさんは微笑みながら謙遜するような言い方で返事を返した。
「あんた達が考えすぎなのよ!?」
その一方で有紗は不機嫌そうな表情で皮肉混じりなことを言いながら話に入ってきた。けど、有紗の言う通りちょっと考えすぎてたのかもしれないと今更ながらに思う。
「まあまあ。とりあえず全員レベル5までは上がりましたし、明日はもう少し手応えのあるクエスト受けてみても…」
「へー、みなさん1日でーレベル5もー上がったんですかー? すごいですねー!?」
みのりが不機嫌そうな有紗をなだめながら明日のことについて話している途中、アリアさんが話を遮るぐらいオーバーなリアクションを見せた。どうやら初日でそこまで上げるのはすごいことらしい。
「ならー、もーイケるかも知れないですねー」
「? イケるって、なにがです?」
すると、アリアさんが妙なことを言い出し、俺はアリアさんに問いかけた。
「それはーもちろんー、討伐クエストのことですよー!」
---このとき俺達は考えすぎだという油断しきった考えを再度改めることになろうとは思いもしなかった。
---「とりあえずこれで目標数はクリアしましたね」
「そうですね。アリアさんの言うとおりここら辺のモンスターもなんとか倒せてレベルもちょっとだけ上がりましたし、そろそろ引き上げませんか?」
「大したことないじゃない。これならもうちょっと強いやつでもイケるじゃない?」
「いや、まだレベルが低いからなんとかなってるだけでまだ連携とか全然なってねーじゃん。とりあえずそろそろ日が傾きそうだし、今日はこのくらいにしとこーぜ」
翌日、俺達はアリアさんの意見を参考に簡単な採取クエストを受けつつ道中で遭遇したモンスターを倒して経験値稼ぎをしていた。
最初は不安だったが、思いの外サクサク倒せるしいい感じにレベルも上がり、俺達の不安とは裏腹にかなり順調に強くなっていった。
ただ1つ問題があるとすれば、チームワーク的なところだ。元からステータスが高かったからか有紗の一撃でほぼ肩がついてしまうのだ。
いちおうパーティーメンバーには同じ経験値が入るからレベル上げには問題ないのだが、これから強いモンスターとの戦闘を鑑みると連携とかの練習はしておいた方がいいと思う。
しかし、今回受けたクエストの近辺のモンスターでは練習台にすらならない。
もうちょっと強いモンスターが居そうな場所に行ってみてもいいのではとも考えてみたが、非戦闘員の俺がパーティーに居ることを考えたらそこまで無理もできない。立ち位置的には後衛の梓のさらに後ろに居るぐらいだからな。戦闘において俺が活躍することは多分ないと思う。後ろで状況を見て指示を出すことぐらいならできそうな気がするが、今のところその必要性がない。
今のやり方ではいけないというのはわかってはいるが、有紗は「私1人でも大丈夫!」と言い出すし、俺の分以上に働いてくれているからあまり強くは言えない。まあ連携云々の前にモンスターが弱すぎてお話にならないのだから仕方ないか。
---「ぷはー、ごちそうさまでした!」
「お粗末様でしたー」
それから俺達は1度ギルドに行き、クエストの依頼に書いてあった薬草をサキさんに渡してクエストを完了させた。
そして、サキさんからクエストの報酬を受け取ると、そのままエレブに帰ってきた。とりあえず今日もここで晩めしを済ませることにした。
いちおう話し合いでしばらくは贅沢な食事は控え、コツコツと貯金することにした。装備やアイテムを買う資金を貯めるためだ。まあここの料理は値段が安い割には量がけっこう多いし、味付けもしっかりしていておいしいからなんの問題もない。
「アリアさん、昨日はありがとうございました。アリアさんのアドバイスのおかげでいい感じにレベル上げができました」
腹を満たした俺は、アリアさんに昨日のアドバイスの礼を言った。
「いえいえー。みなさんのーお役にー立てたのならー光栄ですー」
アリアさんは微笑みながら謙遜するような言い方で返事を返した。
「あんた達が考えすぎなのよ!?」
その一方で有紗は不機嫌そうな表情で皮肉混じりなことを言いながら話に入ってきた。けど、有紗の言う通りちょっと考えすぎてたのかもしれないと今更ながらに思う。
「まあまあ。とりあえず全員レベル5までは上がりましたし、明日はもう少し手応えのあるクエスト受けてみても…」
「へー、みなさん1日でーレベル5もー上がったんですかー? すごいですねー!?」
みのりが不機嫌そうな有紗をなだめながら明日のことについて話している途中、アリアさんが話を遮るぐらいオーバーなリアクションを見せた。どうやら初日でそこまで上げるのはすごいことらしい。
「ならー、もーイケるかも知れないですねー」
「? イケるって、なにがです?」
すると、アリアさんが妙なことを言い出し、俺はアリアさんに問いかけた。
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