俺の高校生活に平和な日常を
第11章 #18「大丈夫なんじゃない?」
---話し合いが終わり、俺達はシルヴィアさんと一緒に行動を共にしていた。なんでも、俺達にアルディーン国を知ってもらいたく街の案内をしてくれるそうだ。それは正直助かる。
「皆、すまないがここで少し待って貰えるかな。外出の準備をしたくてな」
「あっ、はい。どーぞ」
その前にシルヴィアさんは外出の支度がしたいと自室に戻り、俺達はシルヴィアさんの部屋の前で待機することになった。
部屋の前までしか見ていないが、シルヴィアさんの部屋はかなりお嬢様っぽそうな雰囲気がある。外見だけを見て俺はそう思った。
「それにしても、有紗ちゃんすごいよね!? 国王様にあんなにグイグイ話せるなんて」
「最初はちょっとヒヤヒヤしましたけどね」
シルヴィアさんを待っているなか、さっきの有紗の件が話題に上がった。みのりの言う通り、たしかに最初はヒヤヒヤさせられたな。
だが、その甲斐あってか、マルクスさん達が早急に動いてくれるようになったのはありがたい。まあ速くても1年半はかかるらしいが。
「別にたいしたことなんてしてないわよ私。私はただ速く帰りたかったから急かさせただけよ。まあ仕事として引き受けた以上、こっちもちゃんと約束を守らないといけなくなっちゃったけど」
「それって俺達で魔王を倒さないといけないってことだろ? 大丈夫なのか?」
しかし、有紗がああ言ってしまったことでかえってマズい状況になってしまった。
一国の兵団でも魔王を倒すどころか、魔王の元にたどり着けなかったというのに、俺達4人で魔王を倒すとか『王道RPGじゃないんだから』と言ってしまいそうなる。
「大丈夫なんじゃない? 私達だって変な奴等と戦ったことなんて何度か会ったし」
「それはたしかにそうだけど…」
俺の不安な思いとは裏腹に有紗からかなり軽率な発言が飛び出した。たしかに奥田みたいなバケモン人間とか由香さんのようなサキュバスとかいろんな人達と戦ったりしてきたが、今回のは今までの相手とは格が違うような気がするが。
---「…んー、遅いなぁ、シルヴィアさん」
そんな話をしてから30分ぐらい経ったはずだが、シルヴィアさんは一向に姿を現さない。少し遅い気がする。
「そんなこと言ったらダメですよ和彦君!? 女の子は色々と準備があるんですから」
「そ、そうですか…」
俺がふとそんなことを言うと、みのりから注意されてしまった。そんな話よく聞くけど、これぐらい待つのは普通なのか?
「すまない。大分待たせてしまったな」
そんなときだった。部屋のドアが開き、シルヴィアさんが姿を現した。
「皆、すまないがここで少し待って貰えるかな。外出の準備をしたくてな」
「あっ、はい。どーぞ」
その前にシルヴィアさんは外出の支度がしたいと自室に戻り、俺達はシルヴィアさんの部屋の前で待機することになった。
部屋の前までしか見ていないが、シルヴィアさんの部屋はかなりお嬢様っぽそうな雰囲気がある。外見だけを見て俺はそう思った。
「それにしても、有紗ちゃんすごいよね!? 国王様にあんなにグイグイ話せるなんて」
「最初はちょっとヒヤヒヤしましたけどね」
シルヴィアさんを待っているなか、さっきの有紗の件が話題に上がった。みのりの言う通り、たしかに最初はヒヤヒヤさせられたな。
だが、その甲斐あってか、マルクスさん達が早急に動いてくれるようになったのはありがたい。まあ速くても1年半はかかるらしいが。
「別にたいしたことなんてしてないわよ私。私はただ速く帰りたかったから急かさせただけよ。まあ仕事として引き受けた以上、こっちもちゃんと約束を守らないといけなくなっちゃったけど」
「それって俺達で魔王を倒さないといけないってことだろ? 大丈夫なのか?」
しかし、有紗がああ言ってしまったことでかえってマズい状況になってしまった。
一国の兵団でも魔王を倒すどころか、魔王の元にたどり着けなかったというのに、俺達4人で魔王を倒すとか『王道RPGじゃないんだから』と言ってしまいそうなる。
「大丈夫なんじゃない? 私達だって変な奴等と戦ったことなんて何度か会ったし」
「それはたしかにそうだけど…」
俺の不安な思いとは裏腹に有紗からかなり軽率な発言が飛び出した。たしかに奥田みたいなバケモン人間とか由香さんのようなサキュバスとかいろんな人達と戦ったりしてきたが、今回のは今までの相手とは格が違うような気がするが。
---「…んー、遅いなぁ、シルヴィアさん」
そんな話をしてから30分ぐらい経ったはずだが、シルヴィアさんは一向に姿を現さない。少し遅い気がする。
「そんなこと言ったらダメですよ和彦君!? 女の子は色々と準備があるんですから」
「そ、そうですか…」
俺がふとそんなことを言うと、みのりから注意されてしまった。そんな話よく聞くけど、これぐらい待つのは普通なのか?
「すまない。大分待たせてしまったな」
そんなときだった。部屋のドアが開き、シルヴィアさんが姿を現した。
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