俺の高校生活に平和な日常を
第11章 #9「テレポーション!」
「ふざけんなっ!?」
「ぐはぁっ!?」
そんなマルクスさんに有紗は顔面パンチをお見舞いした。マルクスはそれをモロにくらい盛大に鼻血を出してぶっ飛ばされた。
「な、夏目さん?! 気持ちはわかりますけど、少し落ち着いてください!?」
「そ、そうだよ有紗ちゃん!? いくらなんでも暴力は…」
その様子を見てみのりと梓が慌てて有紗を止めに入った。
「どいて! こーゆーやつは一回黙らした方がいいのよ!」
そんな2人の言うことなどお構いなしに有紗はマルクスさんに近づいて行こうとした。無論、2人は必死にそれを止めに入った。
---「いやー、さっきはほんとすいません。マジメに言ったらガッカリされるんじゃないかと思いまして…」
数分後、なんとか有紗を落ち着かせ、マルクスさんの話を聞くことにした。一方でマルクスさんはさっきの発言を謝罪しながら鼻にティッシュを詰めていた。
「あの、1つ疑問なんですけど…」
「はい、なんでしょう?」
そんななか、みのりがまたなにか聞きたそうに挙手をした。
「先ほど『天寿を全うされた』と言っていましたけど、それってつまりその転移装置というものは『一回使ったら壊れた』というより『何年も使ったせいで壊れた』という解釈でいいんでしょうか?」
どうやらみのりはさっきの発言が気になっていたようだ。俺もちょっと気にはなっていたが、マルクスさんがふざけたせいで忘れかけてしまっていた。
「ええ。その通りです。その辺の話もしようかと思ったんですけど…」
「…なによ?」
「…いえ、なんでも」
マルクスさんはそう言うと有紗に視線を向けた。一方有紗はマルクスさんを睨みつけ、マルクスさんを萎縮させた。
「ま、まあここで話すのもなんなんで一回場所を移しませんか? あなた達に会わせたい方もいらっしゃるので、そこでお話ししたいのですが」
そんなマルクスさんから会わせたい人がいるから場所を変えたいという提案をされた。まあずっと大草原の中で話するのもなんだし、俺達に会わせたい人というのもちょっと気になる。
「けど、こんな大草原だと移動もなにも…」
しかし、みのりは周囲を見渡しながらそう言った。たしかに移動するにしたって周囲には街どころか家一軒すら見えない。というか、マルクスさんはなぜこんな大草原で俺達を呼び出したのだろうか? そもそもどうやってここまで来たのだろうか?
「それならご心配なく。いきますよー?」
「えっ?」
俺がそんなことを考えていると、マルクスさんは手の平を上に向けた。
「ッ!?」
すると、俺達の身体が淡い光に包まれた。この光、見覚えがある。もしかしてこの光…
「テレポーション!」
マルクスさんがそう唱えると、俺達はあっという間に光と共にその場から消えていった。
「ぐはぁっ!?」
そんなマルクスさんに有紗は顔面パンチをお見舞いした。マルクスはそれをモロにくらい盛大に鼻血を出してぶっ飛ばされた。
「な、夏目さん?! 気持ちはわかりますけど、少し落ち着いてください!?」
「そ、そうだよ有紗ちゃん!? いくらなんでも暴力は…」
その様子を見てみのりと梓が慌てて有紗を止めに入った。
「どいて! こーゆーやつは一回黙らした方がいいのよ!」
そんな2人の言うことなどお構いなしに有紗はマルクスさんに近づいて行こうとした。無論、2人は必死にそれを止めに入った。
---「いやー、さっきはほんとすいません。マジメに言ったらガッカリされるんじゃないかと思いまして…」
数分後、なんとか有紗を落ち着かせ、マルクスさんの話を聞くことにした。一方でマルクスさんはさっきの発言を謝罪しながら鼻にティッシュを詰めていた。
「あの、1つ疑問なんですけど…」
「はい、なんでしょう?」
そんななか、みのりがまたなにか聞きたそうに挙手をした。
「先ほど『天寿を全うされた』と言っていましたけど、それってつまりその転移装置というものは『一回使ったら壊れた』というより『何年も使ったせいで壊れた』という解釈でいいんでしょうか?」
どうやらみのりはさっきの発言が気になっていたようだ。俺もちょっと気にはなっていたが、マルクスさんがふざけたせいで忘れかけてしまっていた。
「ええ。その通りです。その辺の話もしようかと思ったんですけど…」
「…なによ?」
「…いえ、なんでも」
マルクスさんはそう言うと有紗に視線を向けた。一方有紗はマルクスさんを睨みつけ、マルクスさんを萎縮させた。
「ま、まあここで話すのもなんなんで一回場所を移しませんか? あなた達に会わせたい方もいらっしゃるので、そこでお話ししたいのですが」
そんなマルクスさんから会わせたい人がいるから場所を変えたいという提案をされた。まあずっと大草原の中で話するのもなんだし、俺達に会わせたい人というのもちょっと気になる。
「けど、こんな大草原だと移動もなにも…」
しかし、みのりは周囲を見渡しながらそう言った。たしかに移動するにしたって周囲には街どころか家一軒すら見えない。というか、マルクスさんはなぜこんな大草原で俺達を呼び出したのだろうか? そもそもどうやってここまで来たのだろうか?
「それならご心配なく。いきますよー?」
「えっ?」
俺がそんなことを考えていると、マルクスさんは手の平を上に向けた。
「ッ!?」
すると、俺達の身体が淡い光に包まれた。この光、見覚えがある。もしかしてこの光…
「テレポーション!」
マルクスさんがそう唱えると、俺達はあっという間に光と共にその場から消えていった。
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