俺の高校生活に平和な日常を
第10章 #19「ミス・菜々志乃コンテスト(開催編)」
---「はーい! ダンス部さん、ありがとうございましたー!」
「さすがダンス部! カッコいいダンスでしたねー」
特にアクシデントもなく、プログラムは順調に進んでいた。軽音部のバンド演奏から始まり、落語研究会による落語、仲良しコンビによる漫才、演劇部による寸劇、そしてダンス部によるダンス、気がつけばあっという間に時間は1時間は過ぎていた。
「楽しい時間もいずれは終わりがくる。というわけで締めの花火を除けば、次が後夜祭最後のプログラムになります!」
「えええーーー!!!」
そして、藤原先輩からとうとうその一言が発せられ、生徒達からどよめきの声が上がった。そりゃあそうだよな。俺もちょっとだけ寂しさを感じていた。
「いいリアクション、ありがとうございます! それでは最後のプログラムに参りましょう! 準備、お願いしまーす!!」
小川先輩が合図を送ると、再び舞台が暗転し、なにやら準備をし始めた。暗いからなにをしているのかよくわからんが。
そういえば、あと残されたプログラムってたしか…
「さあ、準備が整ったようですね!みなさん、大変長らくお待たせ、はしていませんが、これより後夜祭最後のプログラム、『ミス・菜々志乃コンテスト』を開催したいと思いまーす!」
「フーーー!!!」
そんなことをふと思い出そうとしていると、小川先輩の方から発表があり、生徒達は待ってましたと言わんばかりに今日1番の盛り上がりを見せていた。ちなみに今さらかもしれないと思うが、菜々志乃とは俺達が通う高校の名前である。
「その前に、初めてであるだろう1年生達のためにまずはルール説明といきましょー!」
小川先輩はその一言を付け加えると、ルール説明を藤原先輩に促した。
「ミス・菜々志乃コンテストとは、名前の通り、我が菜々志乃高校で最も可憐な女子生徒に送られる『ミス・菜々志乃』を決めるコンテストです!」
小川先輩に促され、藤原先輩はルール説明を始めた。まあ聞かなくてもそれぐらいは知ってるけどな。
「コンテストに出場する生徒は各々好きなコスチュームに着替えてもらいます。服装に特に制限はありません。つ・ま・り! 肌を露出度が高ければ高いほどうがんっ!?」
「露出を強要するような発言は控えてくださいね、部長♡」
「ゔっ…すみません…」
調子に乗ったのか、藤原先輩は軽い下ネタ発言をするが、小川先輩にボディーブローで止められた。まあそりゃあそうなるよな。
「と、とりあえず、肝心なのはここから! コスチュームを着たらエントリー順で1人ずつ登場してもらいます!」
藤原先輩は腹を押さえ痛みを堪えながらもなんとかルール説明に戻った。自業自得だろうけど、大丈夫なのだろうか?
「そして、舞台の真ん中に立ったら一言、セリフを言ってもらいます!」
「セリフ?」
すると、ちょっと変わったルールが入っていて俺は思わず小首を傾げた。普通、ここはアピールタイムの時間だと思うのだが、どうやらこの学校のルールはちょっと変わってるらしい。
「セリフは各々が考えたものでけっこう! そして、どれだけ相手、つまりこの場にいる生徒達をどれだけドキドキさせられたかで競っていただきます!」
「おー」
ルール説明が終わると小さく歓喜の声が上がった。俺もルールを聞いてみてなかなかおもしろそうだと思ってしまった。
要するにコスプレした出場者がドキドキする一言を言って、より多くの生徒をドキドキさせた方がミス菜々志乃に選ばれるということらしい。
「それではさっそくミス・菜々志乃コンテスト、始めていきたいと思いまーす!」
「さすがダンス部! カッコいいダンスでしたねー」
特にアクシデントもなく、プログラムは順調に進んでいた。軽音部のバンド演奏から始まり、落語研究会による落語、仲良しコンビによる漫才、演劇部による寸劇、そしてダンス部によるダンス、気がつけばあっという間に時間は1時間は過ぎていた。
「楽しい時間もいずれは終わりがくる。というわけで締めの花火を除けば、次が後夜祭最後のプログラムになります!」
「えええーーー!!!」
そして、藤原先輩からとうとうその一言が発せられ、生徒達からどよめきの声が上がった。そりゃあそうだよな。俺もちょっとだけ寂しさを感じていた。
「いいリアクション、ありがとうございます! それでは最後のプログラムに参りましょう! 準備、お願いしまーす!!」
小川先輩が合図を送ると、再び舞台が暗転し、なにやら準備をし始めた。暗いからなにをしているのかよくわからんが。
そういえば、あと残されたプログラムってたしか…
「さあ、準備が整ったようですね!みなさん、大変長らくお待たせ、はしていませんが、これより後夜祭最後のプログラム、『ミス・菜々志乃コンテスト』を開催したいと思いまーす!」
「フーーー!!!」
そんなことをふと思い出そうとしていると、小川先輩の方から発表があり、生徒達は待ってましたと言わんばかりに今日1番の盛り上がりを見せていた。ちなみに今さらかもしれないと思うが、菜々志乃とは俺達が通う高校の名前である。
「その前に、初めてであるだろう1年生達のためにまずはルール説明といきましょー!」
小川先輩はその一言を付け加えると、ルール説明を藤原先輩に促した。
「ミス・菜々志乃コンテストとは、名前の通り、我が菜々志乃高校で最も可憐な女子生徒に送られる『ミス・菜々志乃』を決めるコンテストです!」
小川先輩に促され、藤原先輩はルール説明を始めた。まあ聞かなくてもそれぐらいは知ってるけどな。
「コンテストに出場する生徒は各々好きなコスチュームに着替えてもらいます。服装に特に制限はありません。つ・ま・り! 肌を露出度が高ければ高いほどうがんっ!?」
「露出を強要するような発言は控えてくださいね、部長♡」
「ゔっ…すみません…」
調子に乗ったのか、藤原先輩は軽い下ネタ発言をするが、小川先輩にボディーブローで止められた。まあそりゃあそうなるよな。
「と、とりあえず、肝心なのはここから! コスチュームを着たらエントリー順で1人ずつ登場してもらいます!」
藤原先輩は腹を押さえ痛みを堪えながらもなんとかルール説明に戻った。自業自得だろうけど、大丈夫なのだろうか?
「そして、舞台の真ん中に立ったら一言、セリフを言ってもらいます!」
「セリフ?」
すると、ちょっと変わったルールが入っていて俺は思わず小首を傾げた。普通、ここはアピールタイムの時間だと思うのだが、どうやらこの学校のルールはちょっと変わってるらしい。
「セリフは各々が考えたものでけっこう! そして、どれだけ相手、つまりこの場にいる生徒達をどれだけドキドキさせられたかで競っていただきます!」
「おー」
ルール説明が終わると小さく歓喜の声が上がった。俺もルールを聞いてみてなかなかおもしろそうだと思ってしまった。
要するにコスプレした出場者がドキドキする一言を言って、より多くの生徒をドキドキさせた方がミス菜々志乃に選ばれるということらしい。
「それではさっそくミス・菜々志乃コンテスト、始めていきたいと思いまーす!」
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