俺の高校生活に平和な日常を
第9章 #25「理性の風見乱子」
「理性の風見先輩?」
「そう。それがあなたの知っている風見乱子よ」
「……」
俺は本能の方の風見先輩の話を聞いて、言葉を失った。そして、これでようやく理解することができた。まあまだわからないところも多々あるが。
風見先輩は理性と本能、それぞれに違う人格を持っているのだ。俗にいう多重人格というやつか。まさかそんな人がこの学校にいるとは思わなかった。
「ん? じゃあ本来の風見先輩は…」
そんなことを思っていると、ふととんでもないことに気づいてしまった。
「そう。本当の風見乱子は私。あなたの知っている理性の風見乱子は抑制剤の副作用によって生み出された偽物の私なの」
「ッ!? そんな…」
それを悟った風見先輩から驚愕の事実を突きつけられた。俺の知っている理性の風見先輩は抑制剤の副作用によって作られた人格だったのだ。
そして、今俺と会話をしている風見先輩が本来の風見先輩なのだ。まさか今の風見先輩が本来の姿だとは。
「けど、抑制剤という存在のせいで私は理性の私の中に閉じこめられてしまったの。10年くらいね」
「じゅ、10年も!?」
そんなことを思っている俺にさらに衝撃の事実を告げる本能の風見先輩。10年ってことは6、7歳の頃からずっと抑えられていたようだ。小学生の頃から性欲が強いってヤバいな。
っていうか、今までの話をまとめてみる限りだと、小学生の頃から性欲が強かった風見先輩は何十人もの男を弄び、精気を吸っていたということになるのだが、考えてみると、精気を吸われた男の人も男の人で、犯罪を犯しているということになる。そう考えると、どっちも危険過ぎる。
「でも、あなた達のおかげで10年ぶりに出てくることができたわ」
「? 俺達のおかげ?」
俺が密かに頭の中で話をまとめていると風見先輩は妙なことを言ってきた。俺達は別になにもしていない。いや、みのりはけっこうヒドいことをしていたが。
だが、俺達は本能の風見先輩を呼び覚ますようなことはしていないはず。一体、なぜ俺達のおかげだというのだろうか?
「抑制剤の効果はそう長くはないの。大体1日に3回くらい打たなきゃいけないの。けど、あなた達が理性の私を取り押さえたことにより、効果が切れる前に抑制剤を打つことができなかった。だから、私が出てきたのよ」
「ッ!?」
すると本能の風見先輩は自分の手柄かのように理由を述べてきた。
つまり、俺達がいや、みのりが風見先輩を縛ってしまったがために効果が切れる前に抑制剤を打つことができなかったのだ。
そして効果が切れるや否や、本能の風見先輩が姿を現したのだ。どうやらみのりはとんでもないことをしてしまったらしい。
「さあ、話はこのくらいにしておいて、さっさと始めちゃいましょ♡」
「? 始めるって、一体なにを?」
そんなことを思っている中、風見先輩は話を切り終え、なにかを始めようとしていた。一体なにを始める気なのだろうか?
「決まってるじゃない。あなたとのセ◯クスよ!」
「そう。それがあなたの知っている風見乱子よ」
「……」
俺は本能の方の風見先輩の話を聞いて、言葉を失った。そして、これでようやく理解することができた。まあまだわからないところも多々あるが。
風見先輩は理性と本能、それぞれに違う人格を持っているのだ。俗にいう多重人格というやつか。まさかそんな人がこの学校にいるとは思わなかった。
「ん? じゃあ本来の風見先輩は…」
そんなことを思っていると、ふととんでもないことに気づいてしまった。
「そう。本当の風見乱子は私。あなたの知っている理性の風見乱子は抑制剤の副作用によって生み出された偽物の私なの」
「ッ!? そんな…」
それを悟った風見先輩から驚愕の事実を突きつけられた。俺の知っている理性の風見先輩は抑制剤の副作用によって作られた人格だったのだ。
そして、今俺と会話をしている風見先輩が本来の風見先輩なのだ。まさか今の風見先輩が本来の姿だとは。
「けど、抑制剤という存在のせいで私は理性の私の中に閉じこめられてしまったの。10年くらいね」
「じゅ、10年も!?」
そんなことを思っている俺にさらに衝撃の事実を告げる本能の風見先輩。10年ってことは6、7歳の頃からずっと抑えられていたようだ。小学生の頃から性欲が強いってヤバいな。
っていうか、今までの話をまとめてみる限りだと、小学生の頃から性欲が強かった風見先輩は何十人もの男を弄び、精気を吸っていたということになるのだが、考えてみると、精気を吸われた男の人も男の人で、犯罪を犯しているということになる。そう考えると、どっちも危険過ぎる。
「でも、あなた達のおかげで10年ぶりに出てくることができたわ」
「? 俺達のおかげ?」
俺が密かに頭の中で話をまとめていると風見先輩は妙なことを言ってきた。俺達は別になにもしていない。いや、みのりはけっこうヒドいことをしていたが。
だが、俺達は本能の風見先輩を呼び覚ますようなことはしていないはず。一体、なぜ俺達のおかげだというのだろうか?
「抑制剤の効果はそう長くはないの。大体1日に3回くらい打たなきゃいけないの。けど、あなた達が理性の私を取り押さえたことにより、効果が切れる前に抑制剤を打つことができなかった。だから、私が出てきたのよ」
「ッ!?」
すると本能の風見先輩は自分の手柄かのように理由を述べてきた。
つまり、俺達がいや、みのりが風見先輩を縛ってしまったがために効果が切れる前に抑制剤を打つことができなかったのだ。
そして効果が切れるや否や、本能の風見先輩が姿を現したのだ。どうやらみのりはとんでもないことをしてしまったらしい。
「さあ、話はこのくらいにしておいて、さっさと始めちゃいましょ♡」
「? 始めるって、一体なにを?」
そんなことを思っている中、風見先輩は話を切り終え、なにかを始めようとしていた。一体なにを始める気なのだろうか?
「決まってるじゃない。あなたとのセ◯クスよ!」
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