俺の高校生活に平和な日常を
第6章 #4「有紗の水着」
---「…あー、疲れたー」
帰宅するなり俺は自分のベットに倒れ込んだ。あれから2時間ちょっとぐらいしか経っていないはずなのに、ものすごい疲労感を感じる。水着買うだけでどんだけ体力消耗してるのだろうか俺は。
「……」
ベットに倒れ込むと、ふとあの時のことを思い出していた。
迷彩柄の水着を身につけた有紗の姿を鮮明に覚えていた。まあまだちょっとしか時間が経ってないからというのもあるが。
あんまり興味なさそうな態度をとっていたが、なんだかんだで楽しみにしてるのだなと思った。それをいうなら俺もそうか。俺も割と楽しみにしてるのだ。
それにしても意外だったな。有紗のことだからスク水とかでいくのかと思っていたが。まあそれはそれで悪くないと思うが。
「ただいま」
「!?」
そんなことを考えていると、玄関の方から有紗の声が聞こえてきた。マズイ。ふとそんなことが脳裏によぎった。
俺が帰って来てからまだ数分しか経ってない。多分、いや、確実に根に持っているだろうな。
コンコン
「ッ!?」
そう思った矢先だった。俺の部屋のドアをノックする音が聞こえてきた。その瞬間、戦慄させられた。どうしよう。
「和彦、いる?」
しかしどうしようか考える暇もなくドアが開きひょっこりと有紗が顔を覗かせてきた。
「あっ、ああ。何?」
だが俺は何食わぬ顔で返事を返した。流石に無理があるか?
「あっ、あのさ、き、聞きたいことがあるんだけど…」
「えっ?」
しかし有紗の次の発言が意味深に感じた。普通なら問い詰めてくるはずだが、今の問いかけは純粋に聞きたいことがあるような言い方だ。
それになぜか顔を覗かせてくるだけで、こっちに来るのをためらっているかのようだ。その上頰もやや赤くなっている。
「……」
そして言おうか言うまいかと悩んだ様子で黙り出した。
「ッーー!!」
しかししばらく黙っていた有紗は意を決したのか、おもむろに俺の部屋に入って来た。
「ッ!?」
有紗が部屋に入って来た瞬間、ためらっていた理由が判明した。
有紗は試着室で着ていた迷彩柄の水着で登場してきたのだ。俺はふとあの時のことを思い出し思わず顔を背けてしまった。なんでその格好で出てきたんだよ?!
「……」
有紗は顔を真っ赤にしながらその姿で立ち尽くしたままでいる。
「ど、どう…っかな?」
「ど、どうって?」
そんな有紗から妙なことを急に聞かれ俺は思わず聞き返した。
「こ、この水着、どうかなって、聞いたんだけど」
俺が聞き返すと有紗は『言わせないでよ!』感を顔に出しながらも返してくれた。
そう言われて直視出来ないながらも俺はチラチラ有紗の水着姿を見ていた。
迷彩柄だからちょっと大人っぽく見える気がするが、有紗の容姿だと少し幼くも見える。
「ににに、似合ってると、思うけど…」
俺はチラチラ有紗を見ながら有紗の問いかけに素直な感想を述べた。ドキドキしすぎてちょっと言葉は詰まってしまったが、嘘ではない。
「ほ、ホント?」
俺は素直に返したが、有紗はまだ信じきれていないのか、聞き返してきた。俺はドキドキしすぎて言葉が出てこず、首を縦に何度も振って返した。
「…そ、そう。なら、よかった、かな」
有紗も見られているからか、言葉が詰まっていた。しかし納得してくれたようだ。
「ほ、本当は最初、梓ちゃんに見てもらおうかと思ったけど、まだ学校から帰って来てないし、あ、あんたに先にみ、見られちゃったから、し、仕方なく、聞いてみたのよ! べ、別に、あ、あんたに見てもらいたかったわけじゃ、な、ないから」
有紗は聞いてもいないことを弁明するかのように喋ってきた。別に弁明なんていらなかったと思うが。
「そ、それだけだから!」
有紗はこれ以上羞恥を晒したくなくなったのか、俺の部屋から出て行こうとした。
「…あ、ありがと」
俺の部屋から出て行く寸前、何か小言で言っていたが、よく聞き取れず、それを聞き返す前に有紗は部屋を出て行った。一体あれはなんだったのだろうか?
帰宅するなり俺は自分のベットに倒れ込んだ。あれから2時間ちょっとぐらいしか経っていないはずなのに、ものすごい疲労感を感じる。水着買うだけでどんだけ体力消耗してるのだろうか俺は。
「……」
ベットに倒れ込むと、ふとあの時のことを思い出していた。
迷彩柄の水着を身につけた有紗の姿を鮮明に覚えていた。まあまだちょっとしか時間が経ってないからというのもあるが。
あんまり興味なさそうな態度をとっていたが、なんだかんだで楽しみにしてるのだなと思った。それをいうなら俺もそうか。俺も割と楽しみにしてるのだ。
それにしても意外だったな。有紗のことだからスク水とかでいくのかと思っていたが。まあそれはそれで悪くないと思うが。
「ただいま」
「!?」
そんなことを考えていると、玄関の方から有紗の声が聞こえてきた。マズイ。ふとそんなことが脳裏によぎった。
俺が帰って来てからまだ数分しか経ってない。多分、いや、確実に根に持っているだろうな。
コンコン
「ッ!?」
そう思った矢先だった。俺の部屋のドアをノックする音が聞こえてきた。その瞬間、戦慄させられた。どうしよう。
「和彦、いる?」
しかしどうしようか考える暇もなくドアが開きひょっこりと有紗が顔を覗かせてきた。
「あっ、ああ。何?」
だが俺は何食わぬ顔で返事を返した。流石に無理があるか?
「あっ、あのさ、き、聞きたいことがあるんだけど…」
「えっ?」
しかし有紗の次の発言が意味深に感じた。普通なら問い詰めてくるはずだが、今の問いかけは純粋に聞きたいことがあるような言い方だ。
それになぜか顔を覗かせてくるだけで、こっちに来るのをためらっているかのようだ。その上頰もやや赤くなっている。
「……」
そして言おうか言うまいかと悩んだ様子で黙り出した。
「ッーー!!」
しかししばらく黙っていた有紗は意を決したのか、おもむろに俺の部屋に入って来た。
「ッ!?」
有紗が部屋に入って来た瞬間、ためらっていた理由が判明した。
有紗は試着室で着ていた迷彩柄の水着で登場してきたのだ。俺はふとあの時のことを思い出し思わず顔を背けてしまった。なんでその格好で出てきたんだよ?!
「……」
有紗は顔を真っ赤にしながらその姿で立ち尽くしたままでいる。
「ど、どう…っかな?」
「ど、どうって?」
そんな有紗から妙なことを急に聞かれ俺は思わず聞き返した。
「こ、この水着、どうかなって、聞いたんだけど」
俺が聞き返すと有紗は『言わせないでよ!』感を顔に出しながらも返してくれた。
そう言われて直視出来ないながらも俺はチラチラ有紗の水着姿を見ていた。
迷彩柄だからちょっと大人っぽく見える気がするが、有紗の容姿だと少し幼くも見える。
「ににに、似合ってると、思うけど…」
俺はチラチラ有紗を見ながら有紗の問いかけに素直な感想を述べた。ドキドキしすぎてちょっと言葉は詰まってしまったが、嘘ではない。
「ほ、ホント?」
俺は素直に返したが、有紗はまだ信じきれていないのか、聞き返してきた。俺はドキドキしすぎて言葉が出てこず、首を縦に何度も振って返した。
「…そ、そう。なら、よかった、かな」
有紗も見られているからか、言葉が詰まっていた。しかし納得してくれたようだ。
「ほ、本当は最初、梓ちゃんに見てもらおうかと思ったけど、まだ学校から帰って来てないし、あ、あんたに先にみ、見られちゃったから、し、仕方なく、聞いてみたのよ! べ、別に、あ、あんたに見てもらいたかったわけじゃ、な、ないから」
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