俺の高校生活に平和な日常を

ノベルバユーザー177222

第4章 #20「中間テスト最終日」

 ---中間テスト最終日

 (昨日はバッチリ勉強したんだ!大丈夫!大丈夫!!)

 俺は自らを鼓舞しギリギリまで復習した。ここまで万全を期せばきっと大丈夫だ!

 ---「それじゃあ始めてください!」

 先生の合図と共に答案用紙を裏返す音が教室中に響いた。俺も答案用紙を裏返し問題に取り掛かった。

 最終日最初の教科は英語。その次に最難関の数学が待っている。

 英語はリスニングが予習が出来ない為、中々難しかったがそれ以外は何とか解くことが出来た。一応半分ぐらいは取れただろうか?

 ---そして最後にして最難関の教科・数学が始まった。

 (展開公式は問題なしっと)

 式の計算は元々得意だった為、ここは問題なく解くことが出来た。まあ最後の方はちょっと複雑で難しかったが多分大丈夫だ。不等式も式さえ覚えればそこまで難しくはない。

 (問題はこっからだなぁ)

 俺が数学で最も苦手なもの、それは『グラフ』である。今俺の目の前に立ちはだかっているのは二次関数のグラフだ。

 『x軸を正の向き(右向き)をp、y軸の正の向き(上向き)をqだけを平行移動したものでその頂点の座標は(p、q)である』

 これを見ただけで俺は挫折した覚えがある。復習はしたものの難しくて昨日みのりに教えてもらったことを忘れてしまいそうになる。

 (先ずは方程式を求めてからだな)

 ---残り時間10分、30分以上もかけ何とか解いたが正直あまり自信がない。点数が高い分、それだけ難しいという証拠なのだろう。

 しかしまだ終わりではない。最後の問題の長文問題が残っていた。長文を読んで問題を解く。ここもかなりの難問だった。

 計算問題は一問1点(全20問)、グラフは一問3点(全10問)、そして長文問題は一問5点(全10問)。

 中間テストだから試験範囲が狭いということもあってそういう配分なんだろうがグラフより難しいというのは問題を見ているだけで充分に理解出来る。

 (残り10分でいけるかなぁ?)

 時間はないが一問5点はかなり大きい。残り時間全てを使えば2、3問は解けるかもしれない。

 (よし!ラストスパートだ!)

 俺は自分を鼓舞させ問題に立ち向かった。

 ---「はい、終了だからペン置いてねー。後ろの人回収お願い!」

 ようやく終わった!もう灰になるかと思った。いつもの授業よりも長く感じた。

 だがこれで中間テスト全教科が終わった。最後の長文問題は全部は解けなかったが2、3問はいけただろうか?

 答案用紙の回収が終わり先生は名前の記入忘れがないかチェックするとそのまま教室を出て行った。

 テスト勉強期間の間に勉強以外のトラブルはあったが何とか終わりを迎えたのだった。

「俺の高校生活に平和な日常を」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「コメディー」の人気作品

コメント

コメントを書く