俺の高校生活に平和な日常を
第1章 #16「見捨てられ無かった」
---あれから数時間後、自宅にて---
俺は客室用の畳部屋で壁にもたれ掛り顔を俯かし体育座りしながらジッとしていた。
---そこからしばらく全く動かずにいると、
「んんっ」
微かに声が聞こえた。顔をあげると、そこにはゆっくりと起き上がる彼女がいた。
---あの時、1度有紗の事を見捨てて中道から出ていった。そしてそのまま家に帰ろうとした。
帰る途中、自分のなかで激しい葛藤があった。本音を言うと有紗を助けてあげたいと思っている。彼女とは会ってまだ1日しか経っていないが少なくとも俺は彼女と仲良くなれた気がする(あっちはどう思ってるか分からないが…)。
出会いこそ最悪だったものの昼休みは共に過ごしたり(出来れば後半の話以外は忘れたい)したし、有紗は自分の過去を打ち明けてくれた。殺し屋だった事、大切な家族が殺された事、そしてその殺した犯人が今ここにいる事。
そうだ、奴らがここにいる。奥田達はこの近くに来ているせいで迂闊に関わると殺されてしまうかもしれない。やっぱり怖い。ただでさえギャングというだけで関わりたくないのに人殺しの集団とかシャレになってなってない。
自分の命が可愛いのは当然の事だ!俺は何も悪くない!何も悪くない、悪くない、悪くない、悪くない!
っととにかく言い聞かせて家に向かおうとした。
家まで後徒歩5分もしないのに1分で5mも進んでいない。もう忘れてしまえ!忘れろ、忘れろ、忘れろ!心頭滅却、心頭滅却、心頭滅却!
ゆっくりと歩きながら必死に忘れようとした。勿論、忘れる事なんてできるわけがない!分かってる、分かってるんだよ、そんな事!!
段々と偏頭痛がしてきた。胸も苦しくなってきた。目から汗もこぼれ落ちてきた。くそ!!何だよ!俺にどうしろっていうんだよ!
自分に対して怒りがこみ上げてきた。
色々考え怒り、悲しみ、苦しみが交差し頭の中がごちゃごちゃしてきた時、1つの考えが思い浮かぶ。
結局どっちも後悔するんだ!なら、どっちを選んで後悔する?彼女を助けて命を狙われるか?それともこのまま見捨てて、一生後悔するか?
そう思った時、俺は覚悟を決めた。目からこぼれる汗を拭い顔をあげる。もう迷わない、どっちを選んでも後悔するんだったら自分の気持ちに素直になればいいんだ!
俺は後ろに振り返り、さっき行った中道に戻って行った。
そして、俺は有紗を担ぎながら家に猛ダッシュで帰った。幸いな事に奥田達はまだここには来ていない様だ。ちゃんと周りも確認したしつけられてはいない様だ。
---そして今に至る。家に帰った時には妹が帰ってきてて流石に驚きの顔が隠せていなかった。だが、すぐにケガの手当とかしてくれた。流石出来た妹だ。なぜ妹に手当させたのかはご理解して欲しい。手当する時、服を脱がせなきゃいけないんだぜ!もうこれ以上は言わなくても分かるだろう?
そして有紗の手当が終わり今いる畳室で休ませていたのだ。
俺は客室用の畳部屋で壁にもたれ掛り顔を俯かし体育座りしながらジッとしていた。
---そこからしばらく全く動かずにいると、
「んんっ」
微かに声が聞こえた。顔をあげると、そこにはゆっくりと起き上がる彼女がいた。
---あの時、1度有紗の事を見捨てて中道から出ていった。そしてそのまま家に帰ろうとした。
帰る途中、自分のなかで激しい葛藤があった。本音を言うと有紗を助けてあげたいと思っている。彼女とは会ってまだ1日しか経っていないが少なくとも俺は彼女と仲良くなれた気がする(あっちはどう思ってるか分からないが…)。
出会いこそ最悪だったものの昼休みは共に過ごしたり(出来れば後半の話以外は忘れたい)したし、有紗は自分の過去を打ち明けてくれた。殺し屋だった事、大切な家族が殺された事、そしてその殺した犯人が今ここにいる事。
そうだ、奴らがここにいる。奥田達はこの近くに来ているせいで迂闊に関わると殺されてしまうかもしれない。やっぱり怖い。ただでさえギャングというだけで関わりたくないのに人殺しの集団とかシャレになってなってない。
自分の命が可愛いのは当然の事だ!俺は何も悪くない!何も悪くない、悪くない、悪くない、悪くない!
っととにかく言い聞かせて家に向かおうとした。
家まで後徒歩5分もしないのに1分で5mも進んでいない。もう忘れてしまえ!忘れろ、忘れろ、忘れろ!心頭滅却、心頭滅却、心頭滅却!
ゆっくりと歩きながら必死に忘れようとした。勿論、忘れる事なんてできるわけがない!分かってる、分かってるんだよ、そんな事!!
段々と偏頭痛がしてきた。胸も苦しくなってきた。目から汗もこぼれ落ちてきた。くそ!!何だよ!俺にどうしろっていうんだよ!
自分に対して怒りがこみ上げてきた。
色々考え怒り、悲しみ、苦しみが交差し頭の中がごちゃごちゃしてきた時、1つの考えが思い浮かぶ。
結局どっちも後悔するんだ!なら、どっちを選んで後悔する?彼女を助けて命を狙われるか?それともこのまま見捨てて、一生後悔するか?
そう思った時、俺は覚悟を決めた。目からこぼれる汗を拭い顔をあげる。もう迷わない、どっちを選んでも後悔するんだったら自分の気持ちに素直になればいいんだ!
俺は後ろに振り返り、さっき行った中道に戻って行った。
そして、俺は有紗を担ぎながら家に猛ダッシュで帰った。幸いな事に奥田達はまだここには来ていない様だ。ちゃんと周りも確認したしつけられてはいない様だ。
---そして今に至る。家に帰った時には妹が帰ってきてて流石に驚きの顔が隠せていなかった。だが、すぐにケガの手当とかしてくれた。流石出来た妹だ。なぜ妹に手当させたのかはご理解して欲しい。手当する時、服を脱がせなきゃいけないんだぜ!もうこれ以上は言わなくても分かるだろう?
そして有紗の手当が終わり今いる畳室で休ませていたのだ。
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