デイズ
胸の内側
「分かってる……ショウ君が何に悩んでいるのか」
君が僕の背中に顔をつけ、体に腕を回す。
君は気づいていた。
いや、多分逃げた瞬間から気付いていたはずだ。
「私はここに戻ってきた…それはあいつらが大切な人を完全に消すためだって事も分かってる」
「君は知っていて僕のところに現れたというの?」
その発言に、君の僕を抱く腕の力が少し強くなる。
ギュッと締まる。
そして言った。
「だって……だって仕方ないじゃん!」
君さっきまでのコッソリとした喋りから大きな声に変わり、僕の背中で泣きながら胸の内を明かす。
「私だってこんな事になるなんて知らなかった!! なんで私の超能力だけでこんな事になるの!? どうしてお母さんやお父さんを殺されて同じ超能力者も殺さなきゃいけなくなるの!? もう嫌だよ……死にたいよ!!  でもショウくんと会えないで死にたくないよ!! 私はショウくんとずっと一緒にいたいよ!! どうしてその夢が消えようとしてるの!? 私だってショウくんが殺されたらヤダよ! でも死にたくないよ!! もう殺したくないよ!!私はどうすれば良いの!? もう……もうヤダよ……こんな事になるくらいなら超能力なんていらない。誰かに渡して安心したいよ……なんで……なんでよ…なんでなの……」
胸の内を全てはいた君は、僕の背中でしばらくの間泣き続けた。
僕は君の本音が聞けて、正直どうすれば良いか迷う。
いつも気丈に明るく振舞っていた君が、ここまで疲弊しながら苦しみ悩んでいたとすれば、僕は君に対して何をすれば良いんだろう?
君が泣いている間に、その答えはあっさりと出た。
君が僕の背中に顔をつけ、体に腕を回す。
君は気づいていた。
いや、多分逃げた瞬間から気付いていたはずだ。
「私はここに戻ってきた…それはあいつらが大切な人を完全に消すためだって事も分かってる」
「君は知っていて僕のところに現れたというの?」
その発言に、君の僕を抱く腕の力が少し強くなる。
ギュッと締まる。
そして言った。
「だって……だって仕方ないじゃん!」
君さっきまでのコッソリとした喋りから大きな声に変わり、僕の背中で泣きながら胸の内を明かす。
「私だってこんな事になるなんて知らなかった!! なんで私の超能力だけでこんな事になるの!? どうしてお母さんやお父さんを殺されて同じ超能力者も殺さなきゃいけなくなるの!? もう嫌だよ……死にたいよ!!  でもショウくんと会えないで死にたくないよ!! 私はショウくんとずっと一緒にいたいよ!! どうしてその夢が消えようとしてるの!? 私だってショウくんが殺されたらヤダよ! でも死にたくないよ!! もう殺したくないよ!!私はどうすれば良いの!? もう……もうヤダよ……こんな事になるくらいなら超能力なんていらない。誰かに渡して安心したいよ……なんで……なんでよ…なんでなの……」
胸の内を全てはいた君は、僕の背中でしばらくの間泣き続けた。
僕は君の本音が聞けて、正直どうすれば良いか迷う。
いつも気丈に明るく振舞っていた君が、ここまで疲弊しながら苦しみ悩んでいたとすれば、僕は君に対して何をすれば良いんだろう?
君が泣いている間に、その答えはあっさりと出た。
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