勇者キラーと補食を持つ俺はスライムでも強くなる

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5.生魚でレベルアップ

 現在地川の底。全力で体を伸ばして川底を這っていたが一つ問題が発生した。体を伸ばしすぎると体が全然動かない。まるで縄でぐるぐる巻きにされてるんじゃないかと思うほど体が動かない。というわけで水上のスライム風船から本体を引っ張って避難。

 現在地水上。川の流れのままに流されている。とりあえず川岸まで体を伸ばして避難。

 そんなこんなで現在地陸上。魚が食べたい。

 くっそ、すぐ側を魚が通ってったのに思うように動けなかったら意味がない。なんとかして魚が食べたいのに、スライムの体水に弱すぎだろ。

 なんかいいアイデアないかな。いや、ないから今困ってるんだけど。せめて角を生やした1メートルの魚だけでも食べたい。さっきから俺の近くをうろうろしてて気になるからこいつだけでも食べたい。

 うーむ、水上からユーフォーキャッチャーみたいに本体を下ろして取りつくか?少しでもくっつければ俺の勝ちなんだよな。よし、やってみるか。

 素早くスライム風船を作り、川に浮かぶ。本体をオールのような形にして角魚の上に向かう。意外と気づかないな。角魚も動いてないし、狙うなら今がチャンスか。

 スライム風船の下につけていた本体を角魚の背中目掛けて下ろしていく。……遅い。まだ間に1メートルはあるのに下ろせたのは30センチメートルぐらいだ。こんなに遅かったら角魚が逃げてしまう。どうにかして速くするには……。

 もしかしてこれって突進が使えたりしないか?一応直線移動だし。一か八かだが、やってみるしかない。

 角魚に向けて突進をする。すると、下ろすスピードが一気に加速した。よし、こんなことにも突進は使えるのか。

 そして、一瞬で距離を詰め、角魚の背ビレに取りつくことに成功した。ここからはどれだけ速く食べられるかだ。まずはスライム風船を本体に回収する。少しすれば動きにくくなるだろうけどその前に食えばいいだろう。

 角魚も俺を振り払おうと暴れるが、ここまでくれば知ったことじゃない。鱗の上をするすると移動し、エラから体内に侵入する。

 後は体内から食い破るだけだ。内蔵を溶解と消化液を使って喰らい尽くす。

『レベルが3から5になりました』

 お、レベルアップ通知だ。どうやら生き物が死んだ時点でレベルが上がるみたいだな。ということはあの牛は体外に貫通するまで死ななかったのか。すごいな。

 そして1分後、体外に貫通した。……はい、水中ですね。知ってました。魚の死体は水に浮くイメージがあったんだけどな。この角魚は沈むのか。

 ……あれ?でも不思議だな。角魚喰ってると違和感を感じない。何か食べてれば問題ないのかな?なら今のうちに食べきるか。

 さらに数分後、骨も角も残さず角魚を喰い尽くした。

『スキル 水中移動を獲得しました。進化条件を満たしました。ウォータースライムに進化可能です』

 うぐ、喰い尽くした途端一気に違和感が。やばい、体が全く動かない。

 新しいスキルの水中移動の効果はわからないけどそもそも体が動かないから意味ないし、どうする。考えるのを止めるか?いや、それは最終手段だ。カー〇のようにはなりたくない。

 ならどうする?体が動かないだけで考えることはできるけど、どうすればいい、自分?

 ウォータースライムに掛けてみるしかないか。たぶん名前にスライムがあるからスライムであることには変わりないんだろうけど、それで解決になるのか?

 ……まあやるしかない。ウォータースライムに進化しよう。

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