勇者キラーと補食を持つ俺はスライムでも強くなる
2.牛肉でレベルアップ
よくよく考えたらまず勇者を探さなければならないことに気が付いたので草原を行くあてもなくまっすぐ進んでいた。
「キー」
ん?今の音は何かって?俺の声だよ。ただ進むだけだと暇だったから何かできないかといろいろ試していたら声が出せることに気づいた。その後上手く人の声に似せられないかと頑張ってはいるが一向にまともな声になる気がしない。いつまでたっても鳴き声のままだ。
まあそうして草原を進んでいたのだが、ようやく俺以外の生き物を見つけた。背中からステゴザウルスのようなトゲを生やした牛だ。トゲを除けばどこまでもただの牛だ。それが群れになってモーモー鳴いてる。
ところで今更気づいたのだが、俺の体がかなり小さくなってるっぽい。というのも、牛を見るときどうしても見上げる形になってしまうのだ。この牛がかなりでかいのでは無いだろう。草の高さとの比率を考えれば俺が小さくなってると考えるのが妥当だしな。
とりあえずこの牛を見ていて思ったのが腹が減った。どうやらこんな体でも腹が減るらしい。……そこまで強く無さそうだし、食えないことはないよな?
「モオォ」
牛もそうだと言ったし食うか。
まずは牛の足下に近づいて一気に足に俺の体をまとわりつかせる。
「ブモォ!?」
牛が暴れるけどスライムの柔軟な体なら気にすることはない。周りの牛も警戒しているが手を出せないようだ。
そのまま流れるように肛門から牛の体内に入っていく。そして、内側から消化液と融解を使って溶かしながら内蔵を食い破る。
「モオオォオォオオォ!」
牛が悲鳴を上げて転げ回っているようだけど気にしない。そのまま内側から喰らい尽くす。
一分位で外側に貫通した。既に他の牛はどこにもいなかった。まあこれだけでも十分だし、いっか。
『レベルが1から3になりました。初めてステータスポイントを獲得しました』
なんだ今の声?……そう言えばスキルの転生者の効果にレベルアップとかを通知してくれるのがあったな。こんな感じなのか。
ステータスポイントを獲得したとか言われたが、とりあえず今はこの牛を食いきろう。それにしてもこの牛案外美味いな。生肉だけどいいのかこれで?
……そんなこんなで数分後、牛を骨も残さず食べ尽くした。
『スキル 突進を獲得しました』
お、これが補食の効果かな?食べれば強くなれるのか。こうやって食べ続ければ最強も夢じゃないな。
それで、この牛から得られたスキルは突進か。
――――――――――――――――――――――――
突進
前方向へ移動する際の速力を最大5倍にできる。
――――――――――――――――――――――――
お、これは移動に便利そうだな。もっと早く草原以外の土地に出られるかもしれない。できれば川沿いがいいな。
さて、ステータスポイントとやらも確認するか。いろいろ見てみると、どうやらステータスに振り分けて身体能力を強化するものらしい。今は10ポイント貯まっている。どう振り分けるか。この10ポイントだけでスライムである俺には大きな変化になるからな。
……よし、決めた。筋力はもともと高いし魔力はまだ必要無さそうだから、体力に2振って速力に8振ろう。これで突進の効果も合わせて50の速力として使えるはずだ。
この50の速力を試してみようか。先程まで移動していたのと同じようにまっすぐ進む。すると、まるで風を切るような速さで進んでいく。これはすごいな。さっきまでちまちま進んでいたのが馬鹿らしくなるぐらいだ。
でもこのまま曲がろうとすると、一気に遅くなった。そして、まっすぐ進めばまた加速していく。これは楽しいな。よし、このまま何か見つけるまでまっすぐ進むか。
「キー」
ん?今の音は何かって?俺の声だよ。ただ進むだけだと暇だったから何かできないかといろいろ試していたら声が出せることに気づいた。その後上手く人の声に似せられないかと頑張ってはいるが一向にまともな声になる気がしない。いつまでたっても鳴き声のままだ。
まあそうして草原を進んでいたのだが、ようやく俺以外の生き物を見つけた。背中からステゴザウルスのようなトゲを生やした牛だ。トゲを除けばどこまでもただの牛だ。それが群れになってモーモー鳴いてる。
ところで今更気づいたのだが、俺の体がかなり小さくなってるっぽい。というのも、牛を見るときどうしても見上げる形になってしまうのだ。この牛がかなりでかいのでは無いだろう。草の高さとの比率を考えれば俺が小さくなってると考えるのが妥当だしな。
とりあえずこの牛を見ていて思ったのが腹が減った。どうやらこんな体でも腹が減るらしい。……そこまで強く無さそうだし、食えないことはないよな?
「モオォ」
牛もそうだと言ったし食うか。
まずは牛の足下に近づいて一気に足に俺の体をまとわりつかせる。
「ブモォ!?」
牛が暴れるけどスライムの柔軟な体なら気にすることはない。周りの牛も警戒しているが手を出せないようだ。
そのまま流れるように肛門から牛の体内に入っていく。そして、内側から消化液と融解を使って溶かしながら内蔵を食い破る。
「モオオォオォオオォ!」
牛が悲鳴を上げて転げ回っているようだけど気にしない。そのまま内側から喰らい尽くす。
一分位で外側に貫通した。既に他の牛はどこにもいなかった。まあこれだけでも十分だし、いっか。
『レベルが1から3になりました。初めてステータスポイントを獲得しました』
なんだ今の声?……そう言えばスキルの転生者の効果にレベルアップとかを通知してくれるのがあったな。こんな感じなのか。
ステータスポイントを獲得したとか言われたが、とりあえず今はこの牛を食いきろう。それにしてもこの牛案外美味いな。生肉だけどいいのかこれで?
……そんなこんなで数分後、牛を骨も残さず食べ尽くした。
『スキル 突進を獲得しました』
お、これが補食の効果かな?食べれば強くなれるのか。こうやって食べ続ければ最強も夢じゃないな。
それで、この牛から得られたスキルは突進か。
――――――――――――――――――――――――
突進
前方向へ移動する際の速力を最大5倍にできる。
――――――――――――――――――――――――
お、これは移動に便利そうだな。もっと早く草原以外の土地に出られるかもしれない。できれば川沿いがいいな。
さて、ステータスポイントとやらも確認するか。いろいろ見てみると、どうやらステータスに振り分けて身体能力を強化するものらしい。今は10ポイント貯まっている。どう振り分けるか。この10ポイントだけでスライムである俺には大きな変化になるからな。
……よし、決めた。筋力はもともと高いし魔力はまだ必要無さそうだから、体力に2振って速力に8振ろう。これで突進の効果も合わせて50の速力として使えるはずだ。
この50の速力を試してみようか。先程まで移動していたのと同じようにまっすぐ進む。すると、まるで風を切るような速さで進んでいく。これはすごいな。さっきまでちまちま進んでいたのが馬鹿らしくなるぐらいだ。
でもこのまま曲がろうとすると、一気に遅くなった。そして、まっすぐ進めばまた加速していく。これは楽しいな。よし、このまま何か見つけるまでまっすぐ進むか。
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