[休止]The#迷走のディフォンヌ

芒菫

第二十三走  「礼司にかかった最強補正」


「そうですか・・・。貴方は能力者なのですか。」

ユリカは驚く様子も無く、素敵な風の能力ですね。と言ってくれた。

「と、言う事はあの獣礼司の方にも何かしらの能力はあるってことよね?」

と、リリーは肝心な事よ。と言って答えた。
確かに、礼司には未だに能力があるのかは見いだせていない。それは特殊能力なのかあるいは一般的な能力なのか。それすらもハッキリしていない所からすると、彼奴には能力が無いのかもしれない。

「いや、彼奴には能力がないんじゃないかと思ってるんだけど・・・。」

「いいえ!それはないわ!」

と、突然大声を出したエリア・ローズにリリーはビックリしていた。しかし、彼女の行動は突然すぎて全く侮ることが出来ないな。と、常々思う。

「なんでさ?もしかして、ないのは可笑しいとか?」

「そうよ。この世界の人間は必ずしも何かしら物理的な能力か特殊的な能力かどちらかを兼ね備えているのよ。数値が無いからと言って、能力がないわけでは無いの。でも、そこは全く差別化されていなくて下層の人々は今も抗議を続けているわ。」

しかし、リリーはそれについて反論する。

「いいえ、彼には本当に能力がない気がしますの。」

その根拠のない意見にはちゃんと理由も付けてほしいと思うのでそれについて質問すると

「勿論、エリア様は必ず人は能力を持っていると言いました。その通りです。持ってない人などは居ませんの。でも、例外があるとしたら・・・。」

「例外・・ですか!?」

「例外か」

「へぇ」

リリーは続ける。

「例えば、強制的に能力を吸い取られた、または一度死んだ者の魂、または能力未発達。それくらいの中でしかありえないことなのですわ。」

「でも、能力を持ってない人はこれまで居なかったし、その例外は無かったんだろ?」

オレがそう質問すると、リリーは話すのを止めた。
そして、目の前にある、飲んでいたカップに手を伸ばし、話の続きをした。

「その例外が、一度だけありますの」

「!?」

その瞬間、全員が驚いて聞いていた。勿論、リリーは話を続けた。
例外、それは一体何のことなのかという事を。

「そう、それは約400年も前の事。異世界転送された。と、そういった人物がいたのですわ。その男は、今も生き続けている・・・。」

エリアは立ち上がり、その情報について詳しく聞きたい。とそういった。
まず、手始めにその人物は一体どこにいるのか。と。

「勿論、それは決まっていますわ。」

リリーはそういうと、持っていたカップに口をつけ、中に入っていたティ―を飲み干し、カップを置いた。

「今、武器の販売、食料の生産、加工製品の製造。様々な業界でトップ3をマークしている我々の陣営よりも少ししたの辺りにいる、今回は王都の選挙の総まとめ役として就任している方。」

「マルキーズ・レオ」

「エリア様、ご名答ですわ」

彼こそが、400年間生き続けていて能力も持たないまま自分の陣営を立ち上げあそこまで成長させていった怒涛の天才頭脳の持ち主であり天才肌の男。ですわ!」

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