幽霊女子小学生が俺の家に居候することになった
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夏樹ちゃんは狭いとは言わないが、広くも無い普通のアパートに住むことになった。まぁ、それは俺の家なんだけども。確かに自分の家に俺以外の存在がいるのはプライベートな時間が取れないので嫌と思っていた時期があったけども、夏樹ちゃんを邪魔とは思ってはいなかった。というか、夏樹ちゃんは必要な存在になっていた。小学生を見るという行為は和むし、それに暇潰しにもなるのだ。夏樹ちゃんが照れる姿やムクっと怒る姿、悲しそうな姿、困った姿。そんな彼女の姿が俺の汚い心を洗い流してくれた気がする。
そして、夏樹ちゃんが俺の家に居候始めて1週間が経とうとしていた頃。
事件が起きた。事件と言ってもそんなに怖い事件とかでは無いんだけど。
その問題とは、『夏樹ちゃんが物を持てるようになったのだ』
物を持てる。それは普通の人間にとっては、普通の事だが、彼女は違う。
なぜなら、彼女は幽霊なのだから。
つまり、彼女が物を持つという行為は幽霊の規則を破っているという事だ。まぁ、別に幽霊が物を持つという行為が規則を反しているのかは分からないけども、俺が見た幽霊系の映画ではモノを持つことはできなかった。
なので、俺が言いたい事を率直に言うとするならば、「これってありですか?」ってわけ。
✽✽✽
と思っていたが……すぐにそんな事はどうでも良くなった。そして俺はあることを思いつく。
「ねぇ、夏樹ちゃん! マリカしよう!」
マリカとは、レースゲームである。普通のレースゲームと違うのはこのゲームには特殊なアイテムがあり、そのアイテムを巧みに使いながら順位を競いあうわけだ。
「はい! やりましょう!」
俺が意外なゲームの誘いだったので嬉しかったのか、ぴょんぴょん跳ねている。
やっぱり……これが小学生というべき行為だ。
「でも……私、コントローラを握れませんよ?」
困った顔をして、彼女が言った。
「何言ってんだよ、夏樹ちゃん……もう物が持てるんでしょ?」
夏樹ちゃんの顔が急に明るくなった。
「はい! そうでした!」
彼女の笑顔は俺の10代最後の夏に飾るに最高な満面の笑みだった。
そして、夏樹ちゃんが俺の家に居候始めて1週間が経とうとしていた頃。
事件が起きた。事件と言ってもそんなに怖い事件とかでは無いんだけど。
その問題とは、『夏樹ちゃんが物を持てるようになったのだ』
物を持てる。それは普通の人間にとっては、普通の事だが、彼女は違う。
なぜなら、彼女は幽霊なのだから。
つまり、彼女が物を持つという行為は幽霊の規則を破っているという事だ。まぁ、別に幽霊が物を持つという行為が規則を反しているのかは分からないけども、俺が見た幽霊系の映画ではモノを持つことはできなかった。
なので、俺が言いたい事を率直に言うとするならば、「これってありですか?」ってわけ。
✽✽✽
と思っていたが……すぐにそんな事はどうでも良くなった。そして俺はあることを思いつく。
「ねぇ、夏樹ちゃん! マリカしよう!」
マリカとは、レースゲームである。普通のレースゲームと違うのはこのゲームには特殊なアイテムがあり、そのアイテムを巧みに使いながら順位を競いあうわけだ。
「はい! やりましょう!」
俺が意外なゲームの誘いだったので嬉しかったのか、ぴょんぴょん跳ねている。
やっぱり……これが小学生というべき行為だ。
「でも……私、コントローラを握れませんよ?」
困った顔をして、彼女が言った。
「何言ってんだよ、夏樹ちゃん……もう物が持てるんでしょ?」
夏樹ちゃんの顔が急に明るくなった。
「はい! そうでした!」
彼女の笑顔は俺の10代最後の夏に飾るに最高な満面の笑みだった。
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