幽霊女子小学生が俺の家に居候することになった
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彼女の奇想天外である幽霊発言に驚きよりも懐かしい気持ちが溢れた。俺も中学時代は怪我もしていないのに包帯を巻いていたり、邪神の生まれ変わりと言っていた時期があった。しかし、それは過去の事。今は違うのだ。
「まぁーわかった。君は幽霊なわけなんだな」
「ダッツライト!?」
なぜ、英語?
「それで君の家はどこかな?」
「家はある。だけど……居場所は無い」
「居場所?」
俺の頭の中に彼女が虐待を受けている情景が脳裏に浮かぶ。でも見た感じはそれと言ってアザなどは無い。もしかしたら、服の中に隠れているのだろうか。
「ちょっと、服脱いでもらっていいかな?」
今、考えると俺はこの少女に何を言ってるのかと怒鳴りつけたい。それとポルノ法違反で逮捕してほしい。
「だ、だめですよ!」
この少女は最低限の社会のマナーは身につけているみたいだ。
「あぁ、わかった……」少しだけだが、悲しい気持ちがあったのは内緒だ。
「今は無理ですけど……」
「えっ? いいの?」
酷い食いつき様だった。本当に人間というのは欲に弱い。ましてや、小学3年生ぐらいの少女に対して興奮するのだから。それにその女の子に向かって『脱げ』と要求したのだから。
「はい……今は無理ですが……」
まぁ、そんな訳で俺は小学生の裸を見れるというプレミアチケットを拾ったのだ。それも合法的に。
その後、彼女自身の家に行くことになった。行く理由としては、彼女の家の調査と迷子である彼女を家に帰らせる為だ。
「中々、歩くんだな」
「はい! 結構あるきますよ。私の家は街の外れにありますから」
「そうか……」
彼女の家に着くまではっきり言って終始無言だった。俺はどちらかと言えば、おしゃべりさんだ。だけど共通の話題がある時に限るのだ。
「ここです」
彼女が指を指して、悲しい顔でそう言った。
言っちゃ何だか、普通の一軒家だった。
でも建築数がかなり経つのか少しだけ汚い。
「まぁ、親には俺から説明するから大丈夫だ」
初めて彼女の実家に彼氏が呼ばれた様な感覚に似ている。まぁ、俺は彼女がいないのでそんな感覚を味わったことは無いが。
「じゃあ、押すぞ」
『ピーンポーン』インターホンの音が鳴り、ドタドタと家の中から音がする。
そして、若いとは言えないが30代後半の女性が家の中から出てきた。
「お、お母さん……」少女がぽつりと呟く。
本人で間違いないようだ。
「あのぉ……どちら様でしょうか?」
「あ、はい。私の名前は、佐々木風香と言います。今回はこちらのお嬢様が迷子だったので……」
俺は言葉を止めた。
なぜなら、彼女の親の視線が俺を殺意を持って睨んでいたからだ。別に俺は殺意を持たれて、睨まれた事は一度も無いが、そんな感じだったんだ。
「貴方は何を言ってるの?」
「いえっ……だってここに……彼女が……」
そうやって、俺は彼女をポンポンと触れる。
「ほら、ここに」
「貴方、馬鹿にするのもいい加減にしてよ!!」
彼女の親の声は怒りだ。正しく、怒りだ。
「もうぅ……夏樹はいないのよ」
「いや、ここにいるじゃ無いですか……」
自称幽霊の少女が俺の服の袖を掴む。
「もう、いいんですよ。風香さん……ここまでありがとうございました」
そう言って、少女は走っていった。
「あの……本当にすいませんでした」
俺は少女の親に頭を下げ、急いで少女を追いかける。
どういうことだよ……あいつがなんで見えないんだよ!
本当に……本当に……どういうことなんだよ!
少女と言えど、相手は小学生。もう、大人と言ってもいい俺のスピードに勝てる筈が無い。
普通に少女の後ろ姿が見えた。
しかし、俺は追いかけながら彼女の後ろ姿を見てあることに気づいた。
彼女には影が無かった。
「まぁーわかった。君は幽霊なわけなんだな」
「ダッツライト!?」
なぜ、英語?
「それで君の家はどこかな?」
「家はある。だけど……居場所は無い」
「居場所?」
俺の頭の中に彼女が虐待を受けている情景が脳裏に浮かぶ。でも見た感じはそれと言ってアザなどは無い。もしかしたら、服の中に隠れているのだろうか。
「ちょっと、服脱いでもらっていいかな?」
今、考えると俺はこの少女に何を言ってるのかと怒鳴りつけたい。それとポルノ法違反で逮捕してほしい。
「だ、だめですよ!」
この少女は最低限の社会のマナーは身につけているみたいだ。
「あぁ、わかった……」少しだけだが、悲しい気持ちがあったのは内緒だ。
「今は無理ですけど……」
「えっ? いいの?」
酷い食いつき様だった。本当に人間というのは欲に弱い。ましてや、小学3年生ぐらいの少女に対して興奮するのだから。それにその女の子に向かって『脱げ』と要求したのだから。
「はい……今は無理ですが……」
まぁ、そんな訳で俺は小学生の裸を見れるというプレミアチケットを拾ったのだ。それも合法的に。
その後、彼女自身の家に行くことになった。行く理由としては、彼女の家の調査と迷子である彼女を家に帰らせる為だ。
「中々、歩くんだな」
「はい! 結構あるきますよ。私の家は街の外れにありますから」
「そうか……」
彼女の家に着くまではっきり言って終始無言だった。俺はどちらかと言えば、おしゃべりさんだ。だけど共通の話題がある時に限るのだ。
「ここです」
彼女が指を指して、悲しい顔でそう言った。
言っちゃ何だか、普通の一軒家だった。
でも建築数がかなり経つのか少しだけ汚い。
「まぁ、親には俺から説明するから大丈夫だ」
初めて彼女の実家に彼氏が呼ばれた様な感覚に似ている。まぁ、俺は彼女がいないのでそんな感覚を味わったことは無いが。
「じゃあ、押すぞ」
『ピーンポーン』インターホンの音が鳴り、ドタドタと家の中から音がする。
そして、若いとは言えないが30代後半の女性が家の中から出てきた。
「お、お母さん……」少女がぽつりと呟く。
本人で間違いないようだ。
「あのぉ……どちら様でしょうか?」
「あ、はい。私の名前は、佐々木風香と言います。今回はこちらのお嬢様が迷子だったので……」
俺は言葉を止めた。
なぜなら、彼女の親の視線が俺を殺意を持って睨んでいたからだ。別に俺は殺意を持たれて、睨まれた事は一度も無いが、そんな感じだったんだ。
「貴方は何を言ってるの?」
「いえっ……だってここに……彼女が……」
そうやって、俺は彼女をポンポンと触れる。
「ほら、ここに」
「貴方、馬鹿にするのもいい加減にしてよ!!」
彼女の親の声は怒りだ。正しく、怒りだ。
「もうぅ……夏樹はいないのよ」
「いや、ここにいるじゃ無いですか……」
自称幽霊の少女が俺の服の袖を掴む。
「もう、いいんですよ。風香さん……ここまでありがとうございました」
そう言って、少女は走っていった。
「あの……本当にすいませんでした」
俺は少女の親に頭を下げ、急いで少女を追いかける。
どういうことだよ……あいつがなんで見えないんだよ!
本当に……本当に……どういうことなんだよ!
少女と言えど、相手は小学生。もう、大人と言ってもいい俺のスピードに勝てる筈が無い。
普通に少女の後ろ姿が見えた。
しかし、俺は追いかけながら彼女の後ろ姿を見てあることに気づいた。
彼女には影が無かった。
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