東方魔人黙示録〜番外編〜

怠惰のあるま

聖と天邪鬼妹



天邪鬼兄と橋姫さんが酒呑童子と茨木童子の家にいる頃、天邪鬼妹は命蓮寺で聖とお話をしていた。

「アルマとはどうですか?」
「う〜ん...兄貴は優しい時とひどい時が激しいからわかんない」
「気分屋ですからね。そんなところも可愛いですが」
「聖って親ばかだよね」
「ふふふ!あなたも可愛い娘ですよ?」

ギュッと抱きしめ頭を撫でる。
正邪は嬉しそうに撫でられるがすぐに我に帰り、天邪鬼らしく否定する。

「あ、あたしは可愛くない!それに誰が娘だ!」
「あら、アルマの妹なら私の娘になるでしょう?」
「兄貴はちゃんと認めてないんだろ!?」
「まあ...そうですが...」

あからさまに落ち込む聖に悪いことをしたという自覚があるのか。彼女の頭を優しく撫でて謝罪する。

「ご、ごめん」
「ああ........あなたは優しいですね...お母さんは嬉しいです...」
「だ、だから...いやいいや...」
「あ〜ん!可愛い子ですね!」
「あー!もー!くっつくなぁぁぁぁ!!」

その後も抱きついてくる聖を引き剥がすが何度目かで抵抗するのをやめた。
嬉しそうに抱きついて頭を撫でる聖に対して、少し不機嫌そうな正邪だったがどこかまんざらでもない様子に見えるね。

「東方魔人黙示録〜番外編〜」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「コメディー」の人気作品

コメント

コメントを書く