東方魔人黙示録〜番外編〜
聖の説教タイム
天邪鬼兄と毘沙門天の代理は聖に正座をさせられていた。
「なぜあなた方はこうも仲が悪いのですか?」
「こいつが悪い」
「キミが突っ掛かってくるのが悪いんだ!」
「はぁぁ!?お前がいちいち文句言わなきゃ俺だって何もしねえよ!」
ズガァァン!!
たまたま近くにあった岩を聖が拳ひとつで粉々に砕いた。二人の顔は一気に青ざめキチッと背筋を伸ばした。
「喧嘩は...ダ・メ・よ?」
『ひゃ...ひゃい...』
ブルブルと恐怖で震える二人は声を震わせていた。
「さて、アルマは船を借りに来たんでしたっけ?貸すのはいいですが、条件があります」
「条件?」
「星と仲が良くなるまで貸しません」
「はぁぁ!?」
「ひ、聖!?何を言ってるんだ!」
ニコニコと笑顔で拳をグイッとあげると二人は口をキツく閉じて黙った。
「とにかくアルマが仲良くなるまで命蓮寺で暮らしてくださいね。パルスィ達も一緒に」
「聖....まさかと思うがこの魔王と一緒にいたいだけじゃないか?」
「はい。そうですが?」
「そうだと思ったよ!!だったら僕が仲良くなる必要はないじゃないか!!」
「直接言うの恥ずかしいじゃないですか!!」
「知らないよ!!そんなこと!!」
結局、寅丸星と仲良くなるという条件を満たすまで天邪鬼兄達は命蓮寺で暮らすこととなった。
あと、天邪鬼妹はぬえと一緒に村紗の監視の下座禅をしていた。なぜ?
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