のらりくらりと異世界遊覧
第11話:約束
「………ウ………ロウ!………クロウってば!」
クロウの顔を覗きながら名前を呼ぶカル
「ん?どうした」
その声に気づきクロウは顔を上げた
「どうした?はこっちのセリフだよ…さっきからククルの適正はどうだったって聞いてるじゃん」
「あー、悪い悪い。ちょっと考え混んでてね」
どうやら心の中で笑っていたら、案外時間が過ぎていたらしい
「はぁー、ったく、そんなんで俺らの師匠が勤まんのかねぇ〜。自慢じゃないけど、俺は魔法についてからっきしやぞ?」
「私も、剣とか全然だよ…」
そう言って、苦笑いをする2人
なぜか、胸を張るカルと
下を向いてもじもじしながら髪をいじるククル
「って、それよりも!クロちゃん!」
そしてハッと、顔を上げ、クロウに呼びかける
「ん?なんだ?」
「私の適正!どうだったの?」
「あ〜、言ってなかったっけ?ごめんごめん」
ポリポリと頬を掻いた後、「うーん」と唸りながら、下唇に曲げた指を当て、目を瞑るクロウ
前世からの癖で考えるときは、顎ではなく下唇に指を当ててしまうのだが…
「うわぁ……………」
ククルはなぜかクロウを見て頬を赤らめている
「うわぁ………ぐふぅっ」
その横でクロウに見とれていたカルは、自分の横腹に対する強烈な拳を認識できず、もろに受けた後悶絶しながらこれげ回っていた
「何してんだよ………」
地面を転げ回っているカルを見ながら、盛大にため息をつくクロウ
そして、静かな声で
「適正値を教えてもいいんだけど………いくつか約束してほしいことがある」
と、言った
「どうした?そんなに改まって?」
「そうだよ!私たちが教えてもらうんだから、クロちゃんのお願いならなんでも聞いちゃうよ!」
ちょっと照れくさそうにするカルとククル
「うん?いまなんでもっt………ご、ごほん!
あ、ありがとう。でもいいの?なんの約束かも言ってないのに」
「「もちろん!」」
胸を張るカルとポンと胸をたたくククル
その瞳には、疑いや迷いの色は無かった
『ええ子らやなぁ〜…これが純情ってやつかなぁ?
俺はいつ、この感情をなくしてしまったのだろうか………』
顔では精一杯の笑顔を作りながら、心の奥でそっと…涙を流すクロウであった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「じゃあ、2人に聞いてもらうお願いを発表しま〜す!」
なぜか、流れてもいない涙を拭う動作をした後、クロウは2人に向かってそういった
「どんとこい!」
と、再度胸をたたくカル
「わ、私はクロちゃんになら………」
と、もじもじしながら顔を赤らめているククル
「2人へのお願いは、4つある
1つ目、僕が教えるのは魔法の基本と体術だけ「「え!?なんで?!」」…話は最後まで聴く!
2つ目、僕が教えるものは、人や動物の命を簡単に奪い取ることができるものだという事を忘れないこと
3つ目、僕から教わったって事はできるだけ秘密にしてほしい
4つ目、カルとククルの訂正を教えるのは、2人のご両親の前でってこと………このくらいかな?質問…ある?よね………」
質問のしの字を言った時にはすでに2人とも手を挙げていた、ククルに至っては鬼の形相になっている
ちょっとだけ苦笑しながらククルを当てるクロウ
「教えてもらうのは、ありがたいけど………なんでお父さんとお母さんの前なの?あんまり知られたくないんじゃないの?」
「あー、それはね。できればご両親の前て説明したいかな」
「むぅー、わかった。しょうがないよね、クロちゃんのお願いだもん」
クロウの曖昧な答えにちょっとふてくされるククル
「それって、俺も関係あるの?」
1人蚊帳の外だったカルは、ずっと頭の上に疑問符を浮かべていた
クロウの顔を覗きながら名前を呼ぶカル
「ん?どうした」
その声に気づきクロウは顔を上げた
「どうした?はこっちのセリフだよ…さっきからククルの適正はどうだったって聞いてるじゃん」
「あー、悪い悪い。ちょっと考え混んでてね」
どうやら心の中で笑っていたら、案外時間が過ぎていたらしい
「はぁー、ったく、そんなんで俺らの師匠が勤まんのかねぇ〜。自慢じゃないけど、俺は魔法についてからっきしやぞ?」
「私も、剣とか全然だよ…」
そう言って、苦笑いをする2人
なぜか、胸を張るカルと
下を向いてもじもじしながら髪をいじるククル
「って、それよりも!クロちゃん!」
そしてハッと、顔を上げ、クロウに呼びかける
「ん?なんだ?」
「私の適正!どうだったの?」
「あ〜、言ってなかったっけ?ごめんごめん」
ポリポリと頬を掻いた後、「うーん」と唸りながら、下唇に曲げた指を当て、目を瞑るクロウ
前世からの癖で考えるときは、顎ではなく下唇に指を当ててしまうのだが…
「うわぁ……………」
ククルはなぜかクロウを見て頬を赤らめている
「うわぁ………ぐふぅっ」
その横でクロウに見とれていたカルは、自分の横腹に対する強烈な拳を認識できず、もろに受けた後悶絶しながらこれげ回っていた
「何してんだよ………」
地面を転げ回っているカルを見ながら、盛大にため息をつくクロウ
そして、静かな声で
「適正値を教えてもいいんだけど………いくつか約束してほしいことがある」
と、言った
「どうした?そんなに改まって?」
「そうだよ!私たちが教えてもらうんだから、クロちゃんのお願いならなんでも聞いちゃうよ!」
ちょっと照れくさそうにするカルとククル
「うん?いまなんでもっt………ご、ごほん!
あ、ありがとう。でもいいの?なんの約束かも言ってないのに」
「「もちろん!」」
胸を張るカルとポンと胸をたたくククル
その瞳には、疑いや迷いの色は無かった
『ええ子らやなぁ〜…これが純情ってやつかなぁ?
俺はいつ、この感情をなくしてしまったのだろうか………』
顔では精一杯の笑顔を作りながら、心の奥でそっと…涙を流すクロウであった
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「じゃあ、2人に聞いてもらうお願いを発表しま〜す!」
なぜか、流れてもいない涙を拭う動作をした後、クロウは2人に向かってそういった
「どんとこい!」
と、再度胸をたたくカル
「わ、私はクロちゃんになら………」
と、もじもじしながら顔を赤らめているククル
「2人へのお願いは、4つある
1つ目、僕が教えるのは魔法の基本と体術だけ「「え!?なんで?!」」…話は最後まで聴く!
2つ目、僕が教えるものは、人や動物の命を簡単に奪い取ることができるものだという事を忘れないこと
3つ目、僕から教わったって事はできるだけ秘密にしてほしい
4つ目、カルとククルの訂正を教えるのは、2人のご両親の前でってこと………このくらいかな?質問…ある?よね………」
質問のしの字を言った時にはすでに2人とも手を挙げていた、ククルに至っては鬼の形相になっている
ちょっとだけ苦笑しながらククルを当てるクロウ
「教えてもらうのは、ありがたいけど………なんでお父さんとお母さんの前なの?あんまり知られたくないんじゃないの?」
「あー、それはね。できればご両親の前て説明したいかな」
「むぅー、わかった。しょうがないよね、クロちゃんのお願いだもん」
クロウの曖昧な答えにちょっとふてくされるククル
「それって、俺も関係あるの?」
1人蚊帳の外だったカルは、ずっと頭の上に疑問符を浮かべていた
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