プロローグ

冬の終わりが近づき、受験生である俺は朝も昼も勉強に明け暮れていた。
いや、普通ならば明け暮れていないとおかしいのだが………

俺の名は、八神やがみ　玄斗くろうと。決して何処ぞのラ◯ト君とは知り合いではない。
俺は、高校3年生。一応、難関大学を目指している。
俺は勉強の息抜きに家の近くにあるコンビニに、行っていた。

「ありがとうございましたー」
若い定員の気の抜けた声を聞きながら、レジから離れる。
時間は、夜の12時30分を少し回ったところ。行きつけのコンビニで、コーヒーと糖分補充の為のお菓子を少し買って店を出ようとしたときそれは起こった。

深夜だと言うのに突然目の前が、真っ白に染まったのだ。一瞬なにが起こったのかわからなかったが、次の瞬間、激しい破壊音とともに強い衝撃が俺をおそった。

薄れゆく意識の中で、俺は
『あぁ、これで終わりか・・・痛みなく死ねるならマシな方か』
と、このつまらない世界との別れを告げていた。

こうして、八神玄斗の短く儚い人生が終わりを迎えたのだった。

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