とある御人の日常譚
3
あらかたVRにおける常識や主な機能の使用方法、その他あまり使われないような機能の操作方法も触り程度に手ほどきを受け、いよいよキャラクターメイキングに移る。
ちなみに手ほどき中に知ったことだが、この草原のような場所は特別なフィールドらしく、メイキング中はどれだけ経っても大して時間がかからないらしい。
ナビゲーターさん曰く、VR内での1時間が現実の1分、らしいのだけど・・・。これはこの特別なフィールドだからこそらしい。
脳の負担とかを考慮して時間加速はやめようとしたんだけど、そこに待ったをかけたのが世にいうゲーマーの人達で、そこに便乗したのがVRというものの内約を知らない軍の偉い人たちや各地の富豪たち。
それで様々な論闘が起こり、最終的には一日の安全な加速範囲を法に定めてその上でならあとは自己責任という形でゲーマーたちを渋々ながらも納得させたのだとか。
なんというか、無知ってすごいなぁ・・・と思ってしまった。
ゲーマーって、ゲームが大好きな人ってことだよね? 脳に負担がかかるって、下手したら急激な老化もあり得るってことなのに・・・。
大好きなゲームを長く遊ぶためにボケボケなおじいちゃん脳に進んでなりに行くようなものなのにねぇ。
で、それがこのフィールド。人によってメディカルルームとか休憩室とか名前は変わるけど、一律でこの場所だけ1時間が1分になるらしい。
つまりはまあ、まだ時間はたくさんあるってことだよね。
懇話休題。
そういうわけで現在自分は頑張って頭をひねっているところである。
何故かはステータスを見ればわかるだろうか。
現在表示されているステータスはこう。
クラウド ――――
職業 ≪――――≫ サブ職業≪――――≫
不明
称号 神に見守られし者 最高神の加護
神に見守られし者
選ばれし者に送られる称号。これを持つものは神々に気に入られているものが多い。
称号効果:神々と遭遇しやすくなる。
最高神の加護
最高神が入れ込んでいる者に最高神自らが送った称号。これを受けたものは様々なものに悪い印象を与えず、また様々なものからの恩恵を受けやすくなる。
称号効果:全ステータス2倍・NPC及びMOBなどプレイヤーを除く全ての生命体と接触時の好感度が大幅上昇・獲得経験値大幅上昇・必要経験値大幅低下・ステータス消費大幅削減・称号スキル《神気》《超直感》《神格召喚》《超運》《次元の門》の獲得。
クラウドはこのゲームでの自分の名前だ。由来は特にははっきりと言えるものはない。ふと、こんなネットシステム前に聞いたなあと思ったからこれにした。
名前の横には種族名が入るらしい。不明な空白部分はおそらくHPとか攻撃力とかが入ると思われる。
称号はゲーム中に一定の決められた行動を示すと手に入るらしい。内容は様々。効果も様々らしい。
今悩んでいるのは種族選択。平均的な人族か攻撃力高めでふさふさな耳と尻尾の獣人か後衛向きな長耳のエルフか・・・。
称号は気にしてない。多分この『神』って人、このゲームを送ってきた張本人だと思うしね。あの人なにやってるんだろう。最高神の加護って内容からして最終局面一歩手前で入手することを考えられて作られたような代物だよねこれ。しかも効果がさらっと流し見できないくらい長い。まあ彼のご意向として受け取っておくけれど。
で、問題は職業。普通は種族から決めるらしいのだけど、職業を決めてからそれに合った種族にするのもいいかなと思ったので職業から選ぶことにした。
自分としては全ての職業に魅力を感じるし、それでナビゲーターさんに『どれにしますか?』と聞かれて正直に『全部!』と言ったら困った顔をされてしまった。だってどれも面白そうで、どれも本当に魅力的なんだから仕方がない。
剣術一本で戦う剣士も、魔法を使う魔術師も、色んな武器を器用に扱う戦士も、攻撃に屈しない騎士も、モンスターを召喚して戦う召喚士だって捨てがたい。
回復が主な僧侶。モンスターを仲間にする調教師。侍なんていう、日本武器で戦うものもある。
どれもこれも、現実では決して真似できない職業たちだ。それを一つ二つに絞るなんてとてもじゃないが自分には無理だ。
そう言ったら、彼女はにっこりと笑った。
「でしたら、こういうのはどうでしょうか?」
彼女曰く、あちらの世界で手順を踏めば転職できるのだと。
手順が少々面倒だし、周りのプレイヤーから遅れを取るからという理由で万人受けはしないため、こういう情報は自分みたいに悩んでいる人に一つの提案として開示するようにしたのだとか。
一からレベルを上げなおすのはそれはそれは面倒に感じたのだろう。プレイヤーは無駄に感じる行動は嫌がるからねぇ。ベータ版で結構言われたらしい。
まあ、リアル準拠なところもあるらしいから前の職業はレベルはそのままらしいし、手順が面倒ならメニューの課金コーナーで転職アイテムが買えるらしいから、そこまで面倒がらなくても・・・とも思うけど。
でまあ、これで問題はとりあえず解消されたんだけど、今度は最初の職選びに難航して・・・。仕方がないから外部のネットからこのゲームの該当情報を引っ張ってきて片っ端から流し読んでみたんだけど、ここで思わぬ発見が。
不遇職とか本当にあるんだね。ちょっとびっくりしたよ。
他にも不遇スキルとかあるんだって。まあこれだけいっぱいスキルがあったら組み合わせに当たりも外れもあるかもね。それで偶々外れの組み合わせばっかり出てきたらそう思ってしまうのも無理はないかな。
悪いのはスキルのせいじゃないのにねぇ。
クラウド ――――
職業≪精霊術士Lv.1≫ サブ職業≪――――≫
HP
MP 50/50
攻撃
防御
精神 10
知力 10
器用 5
敏捷
運気 50
職業だけ埋めるとこうなる。種族を埋めてないから数値は純粋な職業分のステータス上昇値である。
精霊術士は後衛職。精霊術というスキルで戦うらしいとネットでは書かれていた。
ただこの精霊術士という職業。どうやら不遇職らしい。
詳しく掘り下げてみると、
曰く、『精霊が見つからない』
曰く、『精霊の発見方法がわからない』
曰く、『見つからないからレベルの上げようがない』
結論:そもそも精霊っていないんじゃね?
まあ、こうして初期職に入っているのだから存在はしている・・・はず!という、なんともあやふやな職業になっているらしい。
ただ、いくら探しても調べても精霊は見つからず、ついにベータ終了まで満足に検証ができなかった。
結果誰もかれもが最初の壁の前で立ち往生状態のまま終了。後に不遇職としてその枠に納まった。
不遇というよりは不憫職である。
というわけで、なんだか面白そうなのでこの職業にしてみた。精霊って魔法と同じ現実では存在しないものだしね。
サブ職は今のところ入れる気はない。
それで決まったんだけど、ここであることを思い出した。
彼に送られたものに特典コードが入ってたことに。
ごめんよ杉原さん。正直いろんなことに夢中で忘れてたよ・・・。
それでそのことを彼女に話してコードを反映してもらい、コードの中身をウインドウに表示してもらった。
特典コード
・レア種族当選倍率大幅上昇
・初期スキル上限解放
・ボーナスポイント+9000
・初期スキルポイント2倍(ゲーム内に転移後に反映)
・特別版プレゼントボックス「最高神からの贈り物」
・GM(杉原氏)の個人アドレス
なんだかすごいことが反映されてる。
レア種族・・・。種族の選択画面に移動してみると、ずっと下の方にランダムボタンが点滅していた。
その横の当選倍率という小さなボタンを押すと、特典コードが反映される前とされた後が表示された。
選択可能種族の合計倍率が全体の80%ぐらいで、残りはレア。そのレアの中でも細分化すればあり得ない倍率の種族もあるようだ。
まさしくレア中のレアというやつだね。反映後は倍率が逆転してるけど。ゲーム大好きな若い人は白目を剝きそうだ。
面白そうだし、正直自分では決められないから、ここはランダムに任せることにした。
ランダムボタンをぽちっと押すと、ぱっと自分の身体が光った。ちょっとびっくりした。
光が収まったあと全体を見てみるが特に変わっているところはない。
ステータスを見てみると、種族が『神人』になっていた。
どうやらレア種族になったようである。
クラウド 神人Lv.1
職業≪精霊術士Lv.1≫ サブ職業≪――――≫
HP 300/300
MP 500/500
攻撃 100
防御 100
精神 220
知力 220
器用 170
敏捷 160
運気 ∞〈カンスト〉
ボーナスポイント のこり9999
スキル
種族スキル《神眼Lv.1》《変幻自在Lv.1》
称号スキル《神気Lv.1》《超直感Lv.1》《超運》《次元の門》《神格召喚》
称号 神に見守られし者 最高神の加護
いろいろおかしいところもあるけど、とりあえずは種族も職業も埋まった。あとはボーナスポイントを使ってのステータス調整とスキルの選択かな。
ボーナスポイントは本当は300~999がランダムに決定されるらしい。決まるのは種族を選んだときで、選び直すたびに変化するから、たくさん欲しいなら何度も種族を選び直す必要があるという記事があった。検証班の本気を垣間見た気がする。
あと、ナビゲーターさん曰く、600までは出てもそれ以上は倍率が変わっているので気軽に高いポイントは狙えないようになっているらしい。なんというか、無駄に細部まで凝ってるなぁ。
自分の999ポイントは多分偶然なんだろうけど、称号も影響してるかもしれない。スキルに《超運》もあるし。
《超運》パッシブ
自身の運気を限界まで上げる。自身だけにとどまらず、周りの運気もかなり上がる。任意のものにのみ影響を与えることも可能。
うん、すごく頼もしいスキルだ。いろんな意味で。絶対これの影響出てるよ。
《神眼》パッシブ(任意でオンオフ可能)
様々な視覚系スキルの複合スキル。予知や遠見、果ては見えないものすらこの眼の前では無意味である。現存する全ての視覚系スキルを使用できる。
スキルレベル上昇により精度が上がる。
《変幻自在》パッシブ
様々な物事を吸収し力に変えるスキル。見たものの姿をコピーし、自身の姿の一つに加える。また、明確なイメージであれば架空の姿にもなれる。
スキルレベル上昇により、コピーとその応用の精度が上がる。
《神気》アクティブ
神の気をその身に纏うスキル。その気にあてられたものに状態異常:畏怖を与える。応用がきき、生き物以外のものに移すことも可能。
スキルレベル上昇により、消費MP減少。効果範囲・威力・応用の精度が上がる。
《超直感》パッシブ
第六感を働かせるスキル。様々なことに対する直感が働く。スキル《直感》よりもより正確に理解することが可能。
スキルレベル上昇により、“原因”を特定しやすくなる。
《次元の門》アクティブ
空間の次元を捻じ曲げ好きな場所に移動できる。任意の場所に門を設置可能。込めたMP量に応じて設置可能時間・移動可能人数が決まる。
《神格召喚》アクティブ
契約した神格を任意で召喚できる。神格が相手のため、召喚に応じないこともある。込めたMP量に応じて神格への強制力・同時召喚可能数・召喚時の神格のレベルが変化する。
・・・ねえ、大丈夫? これ杉原さん怒られない? やり過ぎだって上司さんに怒られない?
ちなみに手ほどき中に知ったことだが、この草原のような場所は特別なフィールドらしく、メイキング中はどれだけ経っても大して時間がかからないらしい。
ナビゲーターさん曰く、VR内での1時間が現実の1分、らしいのだけど・・・。これはこの特別なフィールドだからこそらしい。
脳の負担とかを考慮して時間加速はやめようとしたんだけど、そこに待ったをかけたのが世にいうゲーマーの人達で、そこに便乗したのがVRというものの内約を知らない軍の偉い人たちや各地の富豪たち。
それで様々な論闘が起こり、最終的には一日の安全な加速範囲を法に定めてその上でならあとは自己責任という形でゲーマーたちを渋々ながらも納得させたのだとか。
なんというか、無知ってすごいなぁ・・・と思ってしまった。
ゲーマーって、ゲームが大好きな人ってことだよね? 脳に負担がかかるって、下手したら急激な老化もあり得るってことなのに・・・。
大好きなゲームを長く遊ぶためにボケボケなおじいちゃん脳に進んでなりに行くようなものなのにねぇ。
で、それがこのフィールド。人によってメディカルルームとか休憩室とか名前は変わるけど、一律でこの場所だけ1時間が1分になるらしい。
つまりはまあ、まだ時間はたくさんあるってことだよね。
懇話休題。
そういうわけで現在自分は頑張って頭をひねっているところである。
何故かはステータスを見ればわかるだろうか。
現在表示されているステータスはこう。
クラウド ――――
職業 ≪――――≫ サブ職業≪――――≫
不明
称号 神に見守られし者 最高神の加護
神に見守られし者
選ばれし者に送られる称号。これを持つものは神々に気に入られているものが多い。
称号効果:神々と遭遇しやすくなる。
最高神の加護
最高神が入れ込んでいる者に最高神自らが送った称号。これを受けたものは様々なものに悪い印象を与えず、また様々なものからの恩恵を受けやすくなる。
称号効果:全ステータス2倍・NPC及びMOBなどプレイヤーを除く全ての生命体と接触時の好感度が大幅上昇・獲得経験値大幅上昇・必要経験値大幅低下・ステータス消費大幅削減・称号スキル《神気》《超直感》《神格召喚》《超運》《次元の門》の獲得。
クラウドはこのゲームでの自分の名前だ。由来は特にははっきりと言えるものはない。ふと、こんなネットシステム前に聞いたなあと思ったからこれにした。
名前の横には種族名が入るらしい。不明な空白部分はおそらくHPとか攻撃力とかが入ると思われる。
称号はゲーム中に一定の決められた行動を示すと手に入るらしい。内容は様々。効果も様々らしい。
今悩んでいるのは種族選択。平均的な人族か攻撃力高めでふさふさな耳と尻尾の獣人か後衛向きな長耳のエルフか・・・。
称号は気にしてない。多分この『神』って人、このゲームを送ってきた張本人だと思うしね。あの人なにやってるんだろう。最高神の加護って内容からして最終局面一歩手前で入手することを考えられて作られたような代物だよねこれ。しかも効果がさらっと流し見できないくらい長い。まあ彼のご意向として受け取っておくけれど。
で、問題は職業。普通は種族から決めるらしいのだけど、職業を決めてからそれに合った種族にするのもいいかなと思ったので職業から選ぶことにした。
自分としては全ての職業に魅力を感じるし、それでナビゲーターさんに『どれにしますか?』と聞かれて正直に『全部!』と言ったら困った顔をされてしまった。だってどれも面白そうで、どれも本当に魅力的なんだから仕方がない。
剣術一本で戦う剣士も、魔法を使う魔術師も、色んな武器を器用に扱う戦士も、攻撃に屈しない騎士も、モンスターを召喚して戦う召喚士だって捨てがたい。
回復が主な僧侶。モンスターを仲間にする調教師。侍なんていう、日本武器で戦うものもある。
どれもこれも、現実では決して真似できない職業たちだ。それを一つ二つに絞るなんてとてもじゃないが自分には無理だ。
そう言ったら、彼女はにっこりと笑った。
「でしたら、こういうのはどうでしょうか?」
彼女曰く、あちらの世界で手順を踏めば転職できるのだと。
手順が少々面倒だし、周りのプレイヤーから遅れを取るからという理由で万人受けはしないため、こういう情報は自分みたいに悩んでいる人に一つの提案として開示するようにしたのだとか。
一からレベルを上げなおすのはそれはそれは面倒に感じたのだろう。プレイヤーは無駄に感じる行動は嫌がるからねぇ。ベータ版で結構言われたらしい。
まあ、リアル準拠なところもあるらしいから前の職業はレベルはそのままらしいし、手順が面倒ならメニューの課金コーナーで転職アイテムが買えるらしいから、そこまで面倒がらなくても・・・とも思うけど。
でまあ、これで問題はとりあえず解消されたんだけど、今度は最初の職選びに難航して・・・。仕方がないから外部のネットからこのゲームの該当情報を引っ張ってきて片っ端から流し読んでみたんだけど、ここで思わぬ発見が。
不遇職とか本当にあるんだね。ちょっとびっくりしたよ。
他にも不遇スキルとかあるんだって。まあこれだけいっぱいスキルがあったら組み合わせに当たりも外れもあるかもね。それで偶々外れの組み合わせばっかり出てきたらそう思ってしまうのも無理はないかな。
悪いのはスキルのせいじゃないのにねぇ。
クラウド ――――
職業≪精霊術士Lv.1≫ サブ職業≪――――≫
HP
MP 50/50
攻撃
防御
精神 10
知力 10
器用 5
敏捷
運気 50
職業だけ埋めるとこうなる。種族を埋めてないから数値は純粋な職業分のステータス上昇値である。
精霊術士は後衛職。精霊術というスキルで戦うらしいとネットでは書かれていた。
ただこの精霊術士という職業。どうやら不遇職らしい。
詳しく掘り下げてみると、
曰く、『精霊が見つからない』
曰く、『精霊の発見方法がわからない』
曰く、『見つからないからレベルの上げようがない』
結論:そもそも精霊っていないんじゃね?
まあ、こうして初期職に入っているのだから存在はしている・・・はず!という、なんともあやふやな職業になっているらしい。
ただ、いくら探しても調べても精霊は見つからず、ついにベータ終了まで満足に検証ができなかった。
結果誰もかれもが最初の壁の前で立ち往生状態のまま終了。後に不遇職としてその枠に納まった。
不遇というよりは不憫職である。
というわけで、なんだか面白そうなのでこの職業にしてみた。精霊って魔法と同じ現実では存在しないものだしね。
サブ職は今のところ入れる気はない。
それで決まったんだけど、ここであることを思い出した。
彼に送られたものに特典コードが入ってたことに。
ごめんよ杉原さん。正直いろんなことに夢中で忘れてたよ・・・。
それでそのことを彼女に話してコードを反映してもらい、コードの中身をウインドウに表示してもらった。
特典コード
・レア種族当選倍率大幅上昇
・初期スキル上限解放
・ボーナスポイント+9000
・初期スキルポイント2倍(ゲーム内に転移後に反映)
・特別版プレゼントボックス「最高神からの贈り物」
・GM(杉原氏)の個人アドレス
なんだかすごいことが反映されてる。
レア種族・・・。種族の選択画面に移動してみると、ずっと下の方にランダムボタンが点滅していた。
その横の当選倍率という小さなボタンを押すと、特典コードが反映される前とされた後が表示された。
選択可能種族の合計倍率が全体の80%ぐらいで、残りはレア。そのレアの中でも細分化すればあり得ない倍率の種族もあるようだ。
まさしくレア中のレアというやつだね。反映後は倍率が逆転してるけど。ゲーム大好きな若い人は白目を剝きそうだ。
面白そうだし、正直自分では決められないから、ここはランダムに任せることにした。
ランダムボタンをぽちっと押すと、ぱっと自分の身体が光った。ちょっとびっくりした。
光が収まったあと全体を見てみるが特に変わっているところはない。
ステータスを見てみると、種族が『神人』になっていた。
どうやらレア種族になったようである。
クラウド 神人Lv.1
職業≪精霊術士Lv.1≫ サブ職業≪――――≫
HP 300/300
MP 500/500
攻撃 100
防御 100
精神 220
知力 220
器用 170
敏捷 160
運気 ∞〈カンスト〉
ボーナスポイント のこり9999
スキル
種族スキル《神眼Lv.1》《変幻自在Lv.1》
称号スキル《神気Lv.1》《超直感Lv.1》《超運》《次元の門》《神格召喚》
称号 神に見守られし者 最高神の加護
いろいろおかしいところもあるけど、とりあえずは種族も職業も埋まった。あとはボーナスポイントを使ってのステータス調整とスキルの選択かな。
ボーナスポイントは本当は300~999がランダムに決定されるらしい。決まるのは種族を選んだときで、選び直すたびに変化するから、たくさん欲しいなら何度も種族を選び直す必要があるという記事があった。検証班の本気を垣間見た気がする。
あと、ナビゲーターさん曰く、600までは出てもそれ以上は倍率が変わっているので気軽に高いポイントは狙えないようになっているらしい。なんというか、無駄に細部まで凝ってるなぁ。
自分の999ポイントは多分偶然なんだろうけど、称号も影響してるかもしれない。スキルに《超運》もあるし。
《超運》パッシブ
自身の運気を限界まで上げる。自身だけにとどまらず、周りの運気もかなり上がる。任意のものにのみ影響を与えることも可能。
うん、すごく頼もしいスキルだ。いろんな意味で。絶対これの影響出てるよ。
《神眼》パッシブ(任意でオンオフ可能)
様々な視覚系スキルの複合スキル。予知や遠見、果ては見えないものすらこの眼の前では無意味である。現存する全ての視覚系スキルを使用できる。
スキルレベル上昇により精度が上がる。
《変幻自在》パッシブ
様々な物事を吸収し力に変えるスキル。見たものの姿をコピーし、自身の姿の一つに加える。また、明確なイメージであれば架空の姿にもなれる。
スキルレベル上昇により、コピーとその応用の精度が上がる。
《神気》アクティブ
神の気をその身に纏うスキル。その気にあてられたものに状態異常:畏怖を与える。応用がきき、生き物以外のものに移すことも可能。
スキルレベル上昇により、消費MP減少。効果範囲・威力・応用の精度が上がる。
《超直感》パッシブ
第六感を働かせるスキル。様々なことに対する直感が働く。スキル《直感》よりもより正確に理解することが可能。
スキルレベル上昇により、“原因”を特定しやすくなる。
《次元の門》アクティブ
空間の次元を捻じ曲げ好きな場所に移動できる。任意の場所に門を設置可能。込めたMP量に応じて設置可能時間・移動可能人数が決まる。
《神格召喚》アクティブ
契約した神格を任意で召喚できる。神格が相手のため、召喚に応じないこともある。込めたMP量に応じて神格への強制力・同時召喚可能数・召喚時の神格のレベルが変化する。
・・・ねえ、大丈夫? これ杉原さん怒られない? やり過ぎだって上司さんに怒られない?
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