異世界から「こんにちは」
魔法使いが「こんにちは」
深い眠りから意識が戻ってくる。
休日に昼寝を楽しむ理由、それは夢を見たいからだ。
今回の夢は異世界召喚。美少女も出てきた。
「起きてください」
まだ微かに意識は夢の中のようだ。
「起きてもらわないとこまるんです」
体がせわしなく揺らされる。
なんだなんだ?
意識を完全に取り戻した俺はまぶたを開く、ぼやけてはっきりしないがとんがり帽子を被った人物が目の前にいる。
ぼやけが無くなってくると、俺はすこぶる驚いた。
黒のとんがり帽子にこちらを見つめる大きな瞳、知っている。
「勝手にいなくなっちゃったから心配しましたよ」
とんがり帽子の彼女は笑顔でそう言うと立ち上がり、俺に背を向ける。
「あなたはいつも私の隣に居てくれましたよね? だから私もあなたの隣に居たいのです。だから……」
少し紅潮させた顔だけを向けてくる。
「召喚されて来ました」
「何が言いたいのかな?」
信憑性に欠ける発言だ。
「まだ冒険は途中でしたよ、パーティーなら一緒に行かないとダメです」
彼女の姿をもう一度確認する。
とんがり帽子、大きな瞳、青い宝石の埋め込まれた魔法の杖、飛び出しの少ない慎ましやかな胸、そうだ間違いない。
この子、俺が夢の中でパーティーを組んでいた魔法使いだ。
有り得ないのに目の前にいる。
俺は自分の目をこすってみたもう一度見てみるが確かにその姿がある。いや待てこれは……幻だ。そう思い自分の両頬をつねるが、まだ目の前に姿がある。俺は実態があるか確かめることにした。
「触って……いいか?」
「何を突然言い出すんですか! いくら太刀さんだからって 」
問答無用、彼女の頬下に手を回す。
すると、彼女は赤面しながら瞬きを繰り返しながら見つめくる。
そして、彼女はなぜか目を瞑る。
頬下から手を離すと、リアンは瞑っていた目を開いて悲しそうに俯いてしまった。
「いつも思わせぶりな言動するんだからほんとに、太刀さんのバカ!」
なんでこいつ怒ってるんだ? 
「リアンは一体何しに来たんだ?」
「愚問ですね、太刀さんと一緒にまだ冒険を続けたいからですよ」
さらっと言えるところがすごい。
リアンは部屋を見渡すとおもむろに立ち上がり、壁に掛けてあるクラシック時計を指差して、これ何? と聞いてきた。
「それは時計だ、クロック」
「クロック? 鳥の鳴き声みたいですね」
言ってることはわからないでもないが。
部屋の物をまんべんなく笑顔で触ったり、俺に聞いたりしていると俺が一番見せたくないものを見られてしまった。
「このクッションに女の子が入れてあるものはなんですか?」
「そ、それは……ダメだ!」
リオンが興味津々に触っていた俺の二次元嫁の抱き枕を取り上げる。
二次元嫁の名はミンミン。
ドジで俺がいないと何もできないし、ロリ巨乳というのも俺が愛する理由って、そうじゃなくてだな。
「触らせてください気持ち良さそうです」
「絶対にダメだ! そんなことよりこれからどうするんだ?」
キョトンとしてこちらを見つめている。
えっおかしなことを聞いた?
「帰る術がないので同居しましょう!」
「同居じゃなくて一時的にな、宿泊な」
何か嫌な予感しかしないのだが。
休日に昼寝を楽しむ理由、それは夢を見たいからだ。
今回の夢は異世界召喚。美少女も出てきた。
「起きてください」
まだ微かに意識は夢の中のようだ。
「起きてもらわないとこまるんです」
体がせわしなく揺らされる。
なんだなんだ?
意識を完全に取り戻した俺はまぶたを開く、ぼやけてはっきりしないがとんがり帽子を被った人物が目の前にいる。
ぼやけが無くなってくると、俺はすこぶる驚いた。
黒のとんがり帽子にこちらを見つめる大きな瞳、知っている。
「勝手にいなくなっちゃったから心配しましたよ」
とんがり帽子の彼女は笑顔でそう言うと立ち上がり、俺に背を向ける。
「あなたはいつも私の隣に居てくれましたよね? だから私もあなたの隣に居たいのです。だから……」
少し紅潮させた顔だけを向けてくる。
「召喚されて来ました」
「何が言いたいのかな?」
信憑性に欠ける発言だ。
「まだ冒険は途中でしたよ、パーティーなら一緒に行かないとダメです」
彼女の姿をもう一度確認する。
とんがり帽子、大きな瞳、青い宝石の埋め込まれた魔法の杖、飛び出しの少ない慎ましやかな胸、そうだ間違いない。
この子、俺が夢の中でパーティーを組んでいた魔法使いだ。
有り得ないのに目の前にいる。
俺は自分の目をこすってみたもう一度見てみるが確かにその姿がある。いや待てこれは……幻だ。そう思い自分の両頬をつねるが、まだ目の前に姿がある。俺は実態があるか確かめることにした。
「触って……いいか?」
「何を突然言い出すんですか! いくら太刀さんだからって 」
問答無用、彼女の頬下に手を回す。
すると、彼女は赤面しながら瞬きを繰り返しながら見つめくる。
そして、彼女はなぜか目を瞑る。
頬下から手を離すと、リアンは瞑っていた目を開いて悲しそうに俯いてしまった。
「いつも思わせぶりな言動するんだからほんとに、太刀さんのバカ!」
なんでこいつ怒ってるんだ? 
「リアンは一体何しに来たんだ?」
「愚問ですね、太刀さんと一緒にまだ冒険を続けたいからですよ」
さらっと言えるところがすごい。
リアンは部屋を見渡すとおもむろに立ち上がり、壁に掛けてあるクラシック時計を指差して、これ何? と聞いてきた。
「それは時計だ、クロック」
「クロック? 鳥の鳴き声みたいですね」
言ってることはわからないでもないが。
部屋の物をまんべんなく笑顔で触ったり、俺に聞いたりしていると俺が一番見せたくないものを見られてしまった。
「このクッションに女の子が入れてあるものはなんですか?」
「そ、それは……ダメだ!」
リオンが興味津々に触っていた俺の二次元嫁の抱き枕を取り上げる。
二次元嫁の名はミンミン。
ドジで俺がいないと何もできないし、ロリ巨乳というのも俺が愛する理由って、そうじゃなくてだな。
「触らせてください気持ち良さそうです」
「絶対にダメだ! そんなことよりこれからどうするんだ?」
キョトンとしてこちらを見つめている。
えっおかしなことを聞いた?
「帰る術がないので同居しましょう!」
「同居じゃなくて一時的にな、宿泊な」
何か嫌な予感しかしないのだが。
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