目の前に天使が現れたので日記を付けてみた
五日目③ 今は幸せじゃなくても
そんなやり取りだけを経た後、しばらく沈黙が続いたので僕は多分人生で一度くらいしか口にしないであろう言葉を口にする決意をした。
「なあユリエル」
「はい、何でしょうか」
僕は決して彼女迎えに来たわけではない。偶然この場所に来ていて、偶然彼女を見つけただけに過ぎない。でも……。
「その、昨日はあんなこと言って悪かったよ」
偶然見つけたなら、一緒に家に帰りたい。まるで夕焼け小焼けの親子みたいだけど、それは関係なしとして。
「……え?」
「だからさ、その、今日は別に帰ってきていいよ。僕もちょっと言い過ぎたからさ」
「っ! ゆ、裕太様ぁ」
僕の言葉を聞いて途端に号泣し始めるユリエル。僕はそのあまりの突然さに驚きを隠せない。
「な、何でいきなり泣き出すんだよ」
「だ、だって私、もう裕太様に見捨てられたかと思いまして。私がする事は何もかも裕太様の不幸を呼ぶだけで、委員長として失格で。でも天界にも帰ることもできなくて……」
泣きながらダラダラ喋るユリエル。まあ確かに幸せを何一つ呼べていないかもしれないけど、それはこれからだってできる。
「話は帰ってから全部聞く。だから今は帰ろうユリエル」
「……はい」
それにもしかしたら、もう既にユリエルと出会えたことによって……。
「なあユリエル」
「はい、何でしょうか」
僕は決して彼女迎えに来たわけではない。偶然この場所に来ていて、偶然彼女を見つけただけに過ぎない。でも……。
「その、昨日はあんなこと言って悪かったよ」
偶然見つけたなら、一緒に家に帰りたい。まるで夕焼け小焼けの親子みたいだけど、それは関係なしとして。
「……え?」
「だからさ、その、今日は別に帰ってきていいよ。僕もちょっと言い過ぎたからさ」
「っ! ゆ、裕太様ぁ」
僕の言葉を聞いて途端に号泣し始めるユリエル。僕はそのあまりの突然さに驚きを隠せない。
「な、何でいきなり泣き出すんだよ」
「だ、だって私、もう裕太様に見捨てられたかと思いまして。私がする事は何もかも裕太様の不幸を呼ぶだけで、委員長として失格で。でも天界にも帰ることもできなくて……」
泣きながらダラダラ喋るユリエル。まあ確かに幸せを何一つ呼べていないかもしれないけど、それはこれからだってできる。
「話は帰ってから全部聞く。だから今は帰ろうユリエル」
「……はい」
それにもしかしたら、もう既にユリエルと出会えたことによって……。
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