目の前に天使が現れたので日記を付けてみた

りょう

二日目⑤ 天使とゲーム対決 格闘ゲーム編

 二時間の空中散歩という名の、恥さらしを終えた僕は、もう外に出たくなくなったのでゲームをする事に。

「今から何をされるんですか?」

「ゲームだよ、格闘ゲーム」

「げえむ? それは私でも遊べるのでしょうか?」

「まあ、遊べなくはないけど、このゲーム操作複雑だけど大丈夫?」

「私こういうの初めてですけど、やってみます」

 もう一つのコントローラーを彼女に渡して、操作方法をざっくりとながら教える。一応コマンド表も見せはしたけど、初心者だし多分無理だろう。

「じゃあ早速だけど勝負しようか」

「はい!」

 五分後。

「え、えっとユリエルさん、本当に初心者ですよね?」

「そうですけど」

「こ、コマンド全部使えてたけど、もしかして覚えたの? あの短時間で」

「はい。記憶力だけは自信がありますから」

 相手のキャラクターに一ダメージも与えられずに僕のキャラは散っていきました。
 ユリエルのプレイは決して初心者とは思えない動きをしていて、下手すれば大会で優勝できるレベルの腕前を持っていた。

「じゃ、じゃあキャラクターを変えてもう一度勝負だ!」

 この後夕飯まで勝負していたのだけど、結果は何一つ変わりませんでしたとさ。

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