目の前に天使が現れたので日記を付けてみた
二日目④ 天使と空中散歩 後編
空を飛んでみようとユリエルが提案してきたので、僕はその提案に少しだけワクワクしながら受けたのだけれど、
「えっとユリエルさん」
「何でしょうか」
「確かにこれは飛んでいるけどさ」
「はい」
「ご近所さんにすごく見られているんだけど」
僕は飛んではいたのだけれど、いわゆるお姫様だっこの状態でユリエルに抱えられ空を飛んでいた。違う、僕が考えていたのはこういうのじゃない。
「周りの目を気にしていたら、この先何もできませんよ?」
「え? 何、そういうものばっかなの?」
「天使とはいえど、元は私も人間ですから」
身も蓋もない事を言い出すユリエル。ご近所さんの目を気にしながら、何でもしてもらうなんて、家に引きこもっているのと比べてどっちが恥ずかしいかと考えたら、当然前者だろう。
「ところで裕太様」
「今度は何?」
「裕太様のお家はどこでしょうか」
「あー、もう!」
結局僕はこのあと二時間近く、周りの人の目を気にしながら空中散歩を楽しむ事になったのだけど、これって楽しめていないよね絶対。
「えっとユリエルさん」
「何でしょうか」
「確かにこれは飛んでいるけどさ」
「はい」
「ご近所さんにすごく見られているんだけど」
僕は飛んではいたのだけれど、いわゆるお姫様だっこの状態でユリエルに抱えられ空を飛んでいた。違う、僕が考えていたのはこういうのじゃない。
「周りの目を気にしていたら、この先何もできませんよ?」
「え? 何、そういうものばっかなの?」
「天使とはいえど、元は私も人間ですから」
身も蓋もない事を言い出すユリエル。ご近所さんの目を気にしながら、何でもしてもらうなんて、家に引きこもっているのと比べてどっちが恥ずかしいかと考えたら、当然前者だろう。
「ところで裕太様」
「今度は何?」
「裕太様のお家はどこでしょうか」
「あー、もう!」
結局僕はこのあと二時間近く、周りの人の目を気にしながら空中散歩を楽しむ事になったのだけど、これって楽しめていないよね絶対。
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