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月曜日、俺は命を落とした

通行人C「左目が疼く…!」

おわりに

追記



蛇足だとは思うが、後日のことをここに記しておこうと思う。



あの時を境にぷっつり意識の途切れた俺だが、再び意識を取り戻すと病室のベットの上だった。
近くにいた看護師に声をかけると目を大きく見開いて慌てた様子で駆けていった。
ざわざわと出入りの多くなる部屋の中。やってきたいくつか医師に質問されて、ああとかうんとかぼやぼやとそれにこたえていた。
話を聞く限りしばらく俺は動けないし、神経や脳に後遺症の可能性があってしばらくは入院。これから検査やら何やらで忙しくなるとかなんとか。



そんな話が終わった1時間後。
恵理子が病室の扉を開けて、部屋に入るなり大泣きされたのだった。
どうやら俺は4日ほど目を覚まさなかったらしい。
よかった、愛海の誕生日にはぎりぎりセーフだ。
それを口に出して言うと恵理子に馬鹿じゃないのと笑われたのだった。



その後遅れてやってきた俺の父と母、つまり祖父母に手を引かれた愛海も病院に到着。
もうお父さんは仕方ないんだからと頬を膨らませて、細くした目でこちらを見ていた。
その顔が恵理子にそっくりで怒られているのにかかわらずほっこり胸が温かくなるのを感じる。



そんな俺の癒しの空間を破ったのは俺の親父だ。
両親から食らわされたのは罵詈雑言の嵐だった。だからもっと注意しなさいといつもいつも…から始まり、仕事の話から幼い日の失敗談までもはや何も関係がないところまで怒られた。
何か言ってやりたい気持ちもあったが、涙ながらの罵倒だ。なんにも言い返せるものじゃない。
甘んじて受け入れるほかないのだった。




ああ、そうそう。愛海の誕生日はちゃんと祝ってやれたんだ。
まあ、祝いと言ってももちろん退院できないままだったから病院の中で、だが。
ケーキなんか俺はまだ食べられなかったし、プレゼントだって用意してやれない質素なものだった。
正直なんだか居た堪れなくて、「帰ったらでっかいケーキ食わせてやるからな!」などと勢いで約束してしまった。
帰ったらまず、財布と相談だな。



これからやらなくちゃいけないことがたくさんある。
そのケーキのことだろ?あと占い師のところにお礼言いに行かなきゃ。山田も焼肉に連れてってやらなきゃいけない。
面会謝絶で来れないトラック運転手のあいつにも早く会ってやらないとなあ。
あとは仕事。こんだけ穴をあけてしまったから昇進はもうしばらくお預けかもしれない。それまで評価を落とさないようにこれまで以上に頑張らなきゃだ。




考えることがたくさんでもう頭がパンクしそうだ。
だから、この話はここで終わりにしようと思う。
もうこれで筆を止めて、物語を締めくくることにするよ。




だから、さあさお手を拝借。







これまで俺が体験してきたことが、夢だったとは思わない
そうだと言われたら否定できる言葉が見つからないが、現実だったんだと確信してる



根拠はない
占い師が覚えていればそれが根拠になるが今俺の手元にはないのだ



だから判断は君にゆだねようと思う
生霊みたいになった俺の話か
ただの臨死状態の時に見た夢の話か
好きに解釈してくれ。



ただ、信じるにしても信じないにしても
こんな珍妙な話を最後まで聞いてくれた君たちに言葉を贈らなければならないな



なんてことはない、ただ礼が言いたいだけだ







俺のちょっとした一大事に付き合ってくれてありがとう。          

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