日常日記

ノベルバユーザー173744

不眠症と軟体生物と夢

最近、よく眠れず、睡眠導入剤を飲んでも、眠れないままゴロゴロする。
そして、眠れなかったら布団から出る……と言われるが、狭い1Kのマンションには布団から出たら廊下兼台所かトイレかお風呂しかなく、布団の上でテディベアを作る。
でも、首の痛みと腰、左肩、膝が痛む。ズキズキどころか、ジンジン、ズンズン……ガンガンは頭痛である。
肩は痛いのだが、元々関節が柔らかいので、四十肩、五十肩とは診断されない。完全に両手を握って、頭上に持ち上げられるからである。
腰が痛くても、前屈して、手が届くのも同様。
両手が完全に床に着くくらいの軟体生物が刹那である。

最盛期は前屈が31センチ、伏臥上体反らしが70を超えた。
その柔らかさは新体操をしている同級生位だと体育の先生にもクラスメイトにも感心された。
歳をとり、硬くなったが、それを言うと友人が、

「あんたが硬いなら。私はなんやねん!」
「子育てご苦労さん!」
「あぁ、娘が、もう大きいのに、抱っこ〜って、あんた来年幼稚園やがね〜」
「じゃぁ、夢に向かって頑張るんやね〜」

と笑うと、友人は、

「刹那に夢は?」

と聞かれた。
笑われたくないが、長年の付き合いで友人は私のことを笑うことはない。

「……ドイツに行きたい」
「はぁぁ?突然何を!」
「……日本でテディベア作家とテディベア教室を開くのが、小説を書いていく夢と同時進行の夢やったけど、テディベア作家になっても自分のオリジナルの作品が、ネットフリマで安価で売られるのを考えると身を切る以上に辛いんよ。まぁ、今は買う方だけど、昔は総額5000円相当でで作ったウェディングベアを1000円で売られて、委託販売だったから、3割お店に置いたら、700円だった。ネットフリマでもそうや。それぞれ個性があるのに……散々値切られて送られるのも辛いなぁって……」
「じゃぁどうするん」
「テディベアの修復師になる。なりたいんよ」

お金はない。
でも、体を心を治して、ドイツの修復専門工場で働きたい……それが夢だ。
この歳でも、私の夢は消えるどころかキラキラと輝く。
どうしても、夢を追いたい。
その為にも、絶対に諦めたくないのだ。

家族と喧嘩しても……兄から金を搾り取っても構わない。
鬼と言われても、今まで我慢してきた自分にご褒美である。
絶対に叶えたい……叶えてみせるのが夢。
なりたいなぁと思うだけでは来ないのだ。

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