日常日記

ノベルバユーザー173744

10月はお祭りの秋、刹那は一時的に生きています。

三橋美智也さんはご存知ない世代も多いだろうが、秋分を抜けると、私の地域では三橋美智也さんの歌声が響き渡る。

題名は知らず、私が物心ついた頃から歌われていたというよりも流れていたお祭りの歌である。
今、調べてみると、昭和28年に三橋美智也さんが吹き込まれたと言う『神輿音頭』である。

この声を、歌を聴くと、あぁ、秋が来たと思う。



今日は雨。
でも、病院に向かっていると、神輿音頭と共に、先日例年、本来なら祭直前の日曜日に市内の城山公園で神輿総覧が行われる。
地域には大人神輿でも喧嘩神輿やかき神輿、女神輿に子供神輿と様々ある。
祭りが終わると解体した神輿を組み直し、ハッピを着て、一堂に会する。
しかし、今年は国体もあり、さほど大掛かりには行われなかったらしい。
それ以上に、月初めの病院に行かなくてはならず、寝坊した自分にはうんざりの朝である。

湿気が体を包む……。
そして、全身から汗が噴き出る。
人が多いと気分が悪くなる。
汗くさい……。
気持ち悪い……。

厳しいが、テクテク歩く。
それしか方法はないのである。
電車代などの交通費はギリギリ抑える。
チャージして乗り降りする。
そしてポイントを貯める。

それに、妹は気軽に携帯会社のポイントを、フリマで使うが、それは勿体無い使い方である。
お得に使いたいなら、コンビニでポイントで交換が一番お得率が高い。
40ポイントで160円のヨーグルトドリンクと交換。最高ではないか。
40ポイントを40円と侮るなかれ。使い方次第ではもっとお得に利用できるのである。
ドケチの鉄則である。
しかし、妹にはポイントはお金にしか見えないらしい。
辛いものである。

そしてドケチババァは、ポイント交換したぶんを貯金箱に納める。
妹は750ポイントで購入したので750円を貯金箱に入れたが、160ポイントで640円を貯金箱に入れて満足する。
ほら、かなり得したではないか。
ついでに使ったポイントぶんも入れれば二重にお得。
これぞドケチの道である。

病院までの間に、800円を貯金箱に入れたことを満足していたが、病院に着くと、元々体、関節は柔らかく腕は回るが、左の首が曲がらないほど痛むことを伝え、電気治療をしてもらったのだが、最後に血液検査をしてもらうことになり左肘の内側に注射針を刺してもらったのだが、看護師さん曰く血管が逃げる。
途中まで抜いて、また血管を探し差し込み、また……それを数回繰り返し、その激痛に目にうっすら膜が張った。

痛い……。

そして、6回それを繰り返し諦めた看護師さんは、注射針を抜いた瞬間、その穴の後に血が盛り上がる。

刺さってたんじゃん!突き抜けてたんじゃん!多分、絶対!

言いたくなるのを我慢していると、今度は、その二センチ横に針を刺すが、こちらは近くに神経があるのか、即、激痛が襲う。
悲鳴を必死に嚙み殺し、元々注射が嫌いなのに、余りにも入らないので一部始終を見る羽目になった私は、時々注射のことを愚痴る待合室でのおばさまたちの話をよく聞いておけば良かったと、汗を拭うふりをして、涙を拭った。

「グリグリ抑えたらだめよ?押さえといてね〜」

とニコニコと笑う看護師さんに、頭の中で、

『妹に泣きつく……ついでにウチで可愛いテディベアと寝る……ハムちゃんたちと遊ぶ……洗濯する……洗い物をする……掃除をする……本を読む……薬の仕分けをする……さぁ、どこから行くか!あぁ……半分以上、したくないことじゃん!……ネットフリマで可愛いテディベアを見て……うん、買わないよ?見て……癒される……いや、買ってもいいよね!こんなに痛い目見たんだもん!』

と思いながら、営業スマイルで、

「ありがとうございました」

と答えて帰ったのだった。
しかし、左肘の内側の痛みは現在もじくじく続く……。

くぅぅ……。

妹に電話して泣き言を言っておけば良かったと思った……おばさんだった。

コメント

コメントを書く

「エッセイ」の人気作品

書籍化作品