日常日記

ノベルバユーザー173744

今日は暑かった。テディベアゲット!

今日は本当にワクワクしていた。

探していた多肉植物の『テディベア』を見つけたのである。
テディベアは、多肉植物のなかでも産毛が生えている品種で、月兎耳つきとじ黒兎耳くろとじ熊童子くまどうじと良く似ているのだが、3つはすでにおり、ファングや似たような品種も3つほど見つけたのだが、『テディベア』だけは見つからなかった。
直径3センチの小さい鉢でもネットで取り寄せだと2000円はする。
でも、隣の市でもないと言われ、落ち込んでいたのだが、ようやくモフモフの持っていない品種の子と一緒で、苗を譲ってもらえたのである。
舞い上がる。
今日届くのだ。

が、ベランダを見て頭を抱えた。
ヤバイ……一種類だけ特別増えすぎて、植え替えて置く場所がない!
いや、もう一種類はモフモフ以外で特にお気に入りなので許せるが、こっちは成長すると、かわいいと言うよりも、食虫植物のようでリアルに怖い。

お気に入りは、ブロンズ姫。
最初は色の青黒さに引いたのだが、秋から冬に、寒さで紅葉する様が可愛らしく、その上ポキッと誤って折っても、葉を差せばすぐに芽が出る。
他の品種より優良児なのである。

もう、数が増えすぎて小さめのプランターにブロンズ姫のみ植えているくらいである。
養子に出そうかとも思っている。

そして、それ以上に、増えて困るのは、子宝草。
栄養は与えないが、すぐに根を張り、葉を広げると、その葉にはびっしりと苗が生まれてくる。
他の方に聞くと、子供が出来たら親を捨てて子供を育てるのだと言う。
そんなことは全く知らず、もう、4年目の親から又大量の子供が誕生し、子供世代、孫世代にもそれぞれ芽をつけ……捨てると言うのだけは駄目だと、今日、一つひとつ芽を取り、苗床に並べた。

多分100はあると思われる。
根が出たら、売ろうかと思う。
親は、スーパーマ○オのパックンに似ている。
芽がついていたときは芽が歯のようである。

こんなに増えるとは思わなかった……。
後悔先立たずの典型である。

収穫した苗を見てため息をついていると、郵便配達の人が来た。

大きな箱だが、3種類の苗が丁寧に包装されていた。
それぞれに名前がつけられていて、『テディベア』がしっかりとあった。
まだちょろっと根が出ているだけだが、それでも、芽はふわふわの産毛に覆われるように出てきている。
まずは『テディベア』を大切に育てること、それに集中しようと思ったのだった。



ベランダで趣味の園芸を終えた後、中に入り、めだかたちとハムスターにご飯の時間だが、事件が起こった。
ジャンガリアンのアンジェと、ゴールデンハムスターのエルシオン、フェリシアがいるのだが、くろくまのフェリシアはお転婆である。
兄弟でダルメシアンのエルシオンは、目が次第に赤くなり、その上、目が見えていないのか、目を閉じてうろうろしている。
鼻で匂いをかぎ、声をかけると反応して餌を食べるのだが……。

今日は、定時のひまわりの種を与えるのを忘れたと、慌てて、特にうろうろしているフェリシアに与えようとしたのだが、120gの巨体がひまわりの種を見て突進!
その勢いに絶句すると、

ドーン!
ガシャーン!

とすさまじい音がした。柵に追突した……突撃したのである。
そんなに食べたかったのか?
さっきあげたのに……と思った瞬間、

「キュワワワワ、キュー!……ギュー!キュー!!」

今までのハムハム人生で初の悲鳴を聞いた。

良く見ると、鉄の柵の間に鼻が挟まっていた……。
フェリシアは必死に大きな体にしては小さい手で、鼻を引き抜こうとするものの、勢い余って挟まった鼻はかなり奥まで入り込んでいて、慌てて上蓋を開けて引き抜いたら、痛さとパニックで逃げ回っていた。
外から大好物のひまわりの種をあげようとしても、逃げる始末である。
次から、柵に突っ込まないようにさせようと思ったのだった。

そして、エルシオンは、目が悪いせいか、何でも噛んで確認するようで、いつか柵が噛みきられるのではないかとヒヤヒヤしている。

アンジェは人の指を甘がみし、首をかしげこちらを見て、

「怒る?噛んだら痛い?」

と言いたげに確認するようになった。
フェリシアに時々ガブッと出血するほど噛まれているので、痛くもないが、

「アンジェ?かみかみしなーい。かーちゃんの手は、リンゴの枝じゃないよ?」

と言い、ゲージに戻すと、中の枝をかみかみするようになった。
賢い子である。
そう言えば、ジャンガリアンの女の子は瑠璃と麗朱を飼っていたが、瑠璃はやせ形、麗朱はちょっとポッチャリの中間である。
ゴールデンハムスターの二匹よりも目がくりっとしていて、ハムスターはこういうものと思ってしまう。
いや、ゴールデンハムスターが想像以上に大きかったのである。


……多分。

これから短いが濃縮した時をハムスターやめだかたちと過ごすのだろうが、この子達が、

「かーちゃんといれてよかった」

と思ってもらうのが望みである。

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