日常日記
玻璃が来た。
テディベアを見ていると幸せになる。
多肉植物やクローバーを見ていると気持ちが落ち着く。
私は、物心ついてからずっとぬいぐるみを抱いていないと眠れない。
ずっと側に置いていたのは、だっこしていたのは、ライオンの女の子のぬいぐるみ。
数年前、引っ越しのどさくさで行方不明になった。
それ以前も眠れなかったのだが、らいちゃんと呼んでいたその子が居なくなって、睡眠障害が悪化した。
寝付きが悪く、寝起きの機嫌も悪いが、目が覚めるのに時間がかかる。
でも、薬を服用しないと、3日間起きっぱなしか、眠れても15分おきに目が覚める。
目を覚ましたら二時間は起きているので途中で意識が飛ぶように寝ている感じである。
一日中頭は重く集中力がなく、時々人が多く緊張したり、立ち上がるとめまいを起こすか意識を飛ばす。
もう、何年もたつのにもう、布がほつれ、中に詰めた綿が透けて見えるほどになっていても、それでも、らいちゃんを求める。
家族も笑った……自分も、情けないよね、この年で……と相づちを打った。
でも、他のぬいぐるみではダメだった……。
でも、今日は、知り合いのかたから譲っていただいたベアが来た。
『STEIFF Hankyu Teddy 50th anniversary 1997』
と言うネックレスをしている、大きな瞳の愛くるしいベア。
大きな黒い瞳、鼻の刺繍は黒色、モヘアは基本的なベアの色ゴールデン色と言えばいいのか、明るい色。
そして、来たときが楽しかった。
郵便局の方が配達してくれたのだが、
「お荷物です~‼」
と言う声に出ていくと、
「刹那さん、お荷物です。お間違えありませんで『クゥゥゥ~』」
テディベアのお腹の中にはグロウラーと言う音のなる器具が入っていて、タイミングよく、響いたのである。
驚いている郵便局の方に、
「あ、大丈夫です。私の荷物です。ありがとうございます」
と受け取ったのだが、彼女はかなりのおしゃべりさんだった。
名前を『玻璃』とつけていたせいかもしれない。
赤ちゃんのロンパースを着せていると、立たせていて横にすると、
『クゥゥゥ~』
と喋る。
グロウラーは、昔のカメラのフィルムを入れていたプラスチックケースのようなものの中に、空気の移動により音が響くようにできている。
立たせている間に中の部品が移動し、寝かすと返事をするように鳴くのだ。
赤いリボンも可愛いが、やっぱり子供用のロンパースを着せる。
いくら古着でも、ベアたちは文句を言わない優しい子なのだ。
「玻璃。母さんですよ~‼うーん、玻璃ちゃんは母さんのペンネームをつけちゃったので、おしゃべりさんになりますねぇ……でもいいかな?兄弟の皆と仲良くしようね」
言いながら、抱き上げた玻璃は、どことなくらいちゃんを思い出した。
一般量販品の……祖母たちが確かどこかのサファリパークに行ったお土産で、兄が要らないと言うのでわたしの子になった……らいちゃんと、テディベアは全く違うのだろうが、懐かしくいとおしかった……。
堪らなく、孤独を思う時がある。
……そして将来、うちの子達はどこに預けようかと思ったのだった。
多肉植物やクローバーを見ていると気持ちが落ち着く。
私は、物心ついてからずっとぬいぐるみを抱いていないと眠れない。
ずっと側に置いていたのは、だっこしていたのは、ライオンの女の子のぬいぐるみ。
数年前、引っ越しのどさくさで行方不明になった。
それ以前も眠れなかったのだが、らいちゃんと呼んでいたその子が居なくなって、睡眠障害が悪化した。
寝付きが悪く、寝起きの機嫌も悪いが、目が覚めるのに時間がかかる。
でも、薬を服用しないと、3日間起きっぱなしか、眠れても15分おきに目が覚める。
目を覚ましたら二時間は起きているので途中で意識が飛ぶように寝ている感じである。
一日中頭は重く集中力がなく、時々人が多く緊張したり、立ち上がるとめまいを起こすか意識を飛ばす。
もう、何年もたつのにもう、布がほつれ、中に詰めた綿が透けて見えるほどになっていても、それでも、らいちゃんを求める。
家族も笑った……自分も、情けないよね、この年で……と相づちを打った。
でも、他のぬいぐるみではダメだった……。
でも、今日は、知り合いのかたから譲っていただいたベアが来た。
『STEIFF Hankyu Teddy 50th anniversary 1997』
と言うネックレスをしている、大きな瞳の愛くるしいベア。
大きな黒い瞳、鼻の刺繍は黒色、モヘアは基本的なベアの色ゴールデン色と言えばいいのか、明るい色。
そして、来たときが楽しかった。
郵便局の方が配達してくれたのだが、
「お荷物です~‼」
と言う声に出ていくと、
「刹那さん、お荷物です。お間違えありませんで『クゥゥゥ~』」
テディベアのお腹の中にはグロウラーと言う音のなる器具が入っていて、タイミングよく、響いたのである。
驚いている郵便局の方に、
「あ、大丈夫です。私の荷物です。ありがとうございます」
と受け取ったのだが、彼女はかなりのおしゃべりさんだった。
名前を『玻璃』とつけていたせいかもしれない。
赤ちゃんのロンパースを着せていると、立たせていて横にすると、
『クゥゥゥ~』
と喋る。
グロウラーは、昔のカメラのフィルムを入れていたプラスチックケースのようなものの中に、空気の移動により音が響くようにできている。
立たせている間に中の部品が移動し、寝かすと返事をするように鳴くのだ。
赤いリボンも可愛いが、やっぱり子供用のロンパースを着せる。
いくら古着でも、ベアたちは文句を言わない優しい子なのだ。
「玻璃。母さんですよ~‼うーん、玻璃ちゃんは母さんのペンネームをつけちゃったので、おしゃべりさんになりますねぇ……でもいいかな?兄弟の皆と仲良くしようね」
言いながら、抱き上げた玻璃は、どことなくらいちゃんを思い出した。
一般量販品の……祖母たちが確かどこかのサファリパークに行ったお土産で、兄が要らないと言うのでわたしの子になった……らいちゃんと、テディベアは全く違うのだろうが、懐かしくいとおしかった……。
堪らなく、孤独を思う時がある。
……そして将来、うちの子達はどこに預けようかと思ったのだった。
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