異界の勇者ー黒腕の魔剣使いー

心労の神狼

1-5 ???

「いってぇ、何だったんだ」
謎の頭痛の襲われた朝日は目を覚ました。
しかし...
「はは、何とも見覚えのある景色だな」
そこは彼にとってなじみ深い場所、一度全てを失い、新たに手に入れた場所。
何もない真っ白な空間。
「おい、女神!いるなら出てこい!そんでもって状況を説明しろ!」
しかし女神は出てこない。
「…まさかまた死んだんじゃねぇだろうな」
≪それは違います≫
「あ?」
どこからか聞こえる聞き覚えのある声。
「ッ!?てめぇはさっきの」
≪お久しぶりです、いえ、ここは初めまして、ですね≫
次は後ろから声が聞こえた。
振り向くと、黒い少女のシルエットがそこにいた。
「てめぇは何なんだ?」
≪…………≫
黒い少女のシルエットは答えない。
少女は朝日を指をさす。
≪次に会う時、その時に教えます≫
だから、と少女は続ける。
≪その時まで決して死なないでください≫
少女がそう言った瞬間、真っ白な空間は砕けた。

to be continued...

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品