第２話

「ん～、ここはどこだ？」

気がつくと俺は何もない真っ白な空間に立っていた。

「（いや、何もないは訂正しないとな）おい！そこにいるやつ！出てこいよ！」

俺がそういうと空間がゆがみ始めやがてひとつの形を取った。

「いやー僕の存在に気がつくとはね。さすがだよ」

やがて光は収まり、そこにはひとりの少女が立っていた。

「お前は誰だ?いや、違うな。こういうべきか？お前はどういった存在だ？」

俺がそう問うと、少女は一瞬呆けたような表情になって、そして突然笑い出した。

「ハハハハハハハ、まさか僕の正体にきずいたのかい？」
「いや、まだ半信半疑だが、お前はもしかして、神か？」
「フフフ、そうだよ。そして、今から重要なことを言うよ。準備はいいかい？」

そういうと少女は顔を引き締めた。
それに釣られて俺も顔を引き締める。

「単刀直入にいおう。君は死んだ。突然空から降ってきた隕石にぶつかって死んでしまったんだ」
「俺が死んだことはすでにわかっている。だが、嘘をつくなよ?」

そう俺が軽く殺気をこめて言い放つと、少女、いや神が震えだした。
神は世界という概念が誕生したときから存在していて初めての感情を感じていた。恐怖である。

「な、なんのことかな？」
「とぼけても無駄だ。最初にお前は俺に向かって「さすがだね」といった。つまるところ、お前は俺のことを知っていたんだろう?そうして俺が必要だから殺した。違うか?」
「そ、そうだよ。僕は君を殺した。そうする必要があったからね」
「そんなことはどうでもいい。俺にはもう家族はいないからな。だがっ！お前は俺の友人たちを巻き込んだ！到底許してやれん」

そういい激怒する俺を見て、神は震える。

「ど、どうすればいいの？」
「とりあえず、俺の友人たちを俺と同じ世界に転生させろ。もちろん、チートつきでな」

そういってから、俺は数人の友人の名前をあげて言った。

「わ、わかりました。これらの人々にチートと僕の加護を与えます」
「ああ、俺にもよこせよ?」

そう脅しをかけると神は、

「わ、わかりました！何でもお渡しします」

そうして、俺はそこからいくつかチートを作ってもらい転生した。