つれづれなるままに……ならないのです。

ノベルバユーザー173744

音楽は耳で聞くのではなく、全身で聞くのである。

この言葉は、声楽を学んでいた時に言われたが、全く当時は解らなかった。



しかし、今になって聞いていると耳でだけでは足りない。

だから、全身の神経を研ぎ澄ませて、全身で聞く。



目はオーケストラの楽器の弦の動きから音を想像し、鼻や口からは音を吸うと言うよりも食べる。



音楽は心の中に蓄える、豊穣の実りなのだ。



つまり、音楽は一つの食事。

一つずつの楽器が素材となり、指揮者が料理人、そしてそれを味わい楽しむのが観衆だ。

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