異世界でウサギダンジョン始めました

テトメト@2巻発売中!

第30層 第一回ドキドキ☆燈火クイズ王決定戦

「ジュン!今日という今日はあたちも怒ったの!」
「え?なに?どうしたのいきなり?」

とある日常の1日。ウサギ達に混じってお昼寝してたらボーパルがぷりぷりと効果音が付きそうなかわいい怒りかたをしてやってきた。
どうしたのかな?ボーパルも一緒にお昼寝したかったのかな?それならいくらでも添い寝でも、腕枕でもしてあげたのに。

「燈火の事いじめちゃダメなの!みんな仲良くしなきゃヤなの!」
「えーっと。何のこと?」

前世の女子高生の燈火ならともかく、今の幼女燈火をいじめてなんかいないと思うんだが・・・

「さっき燈火に相談されたの!『じゅんにぃと仲良くなるにはどうすればいいと思う?』って!ジュンも燈火と仲良くしなきゃヤなの!」
「・・・なるほど」

ボーパルさん。たぶんそれいじめ相談じゃなくて恋愛相談です。
しかも相談内容を相手に全部バラしちゃうっていうね。
流石ボーパル。おばかわいいぜ。

「今燈火を連れて来るの!あたちは離れてるからちゃんと仲良くするの!分かったの?」
「ん~。了解。今日は燈火と仲良く過ごすよ」

「なの!約束なの~!」

そういうとボーパルはぴゅぴゅ~っと駆け出していくと、胴上げをするように燈火の体を持ち上げてくると俺の目の前にポンっと置いて、またぴゅ~っと駆け出していった。
ボーパルは今日も元気そうでなによりだ。

「えっと・・・ボーパルちゃんに『ジュンと仲良くしてくるの!』って言われて拉致されて来たんだけど・・・とりあえずじゅんにぃ、だっこ~」
「はいはい」

ぴょんとジャンプして俺の胸に飛び込んできた燈火を抱きしめて頭をなでなでする。
いわゆるだいしゅきホールドだな。俺の背中に腕をまわして、腰に足でぎゅっとしがみついてきている。
今日も燈火はふともも丸出しの超ミニスカートだから白く輝くふとももと、今にも見えそうなスカートの内側に視線が吸い込まれても仕方ないよな。うん。仕方ない。

「えへへ~。じゅんにぃ♡じゅんにぃ♡ん~じゅんにぃの匂いだぁ~♡」
「だろうな。俺の体から幼女の匂いがしたら犯罪だしな」

いや、こっちの世界じゃ児ポ法は無いんだっけか。
それに今みたいに燈火やボーパルが抱きついてきてスリスリしてきた結果幼女の匂いが移った可能性もあるしな。
幼女の匂いが移る・・・良い響きだ。

「うふふ・・・2人っきりだねじゅんにぃ?」
「いや、周りにいっぱいウサギが居るんだが?」
「きゅいぃ?」

呼んだ?って感じで顔を上げたそこらへんを歩いていたウサギに呼んでないよ~と手を振って伝える。
今やこのダンジョン内のウサギ密度は大変な高さになってるからね。ウサギが居ない場所なんてクリエイトルームくらいだぞ。
あと、燈火からは見えてないみたいだけどさっき別れたボーパルも向こうの木陰からこっちを窺ってる。体は隠れてるけど、長いおみみが隠れてませんよ~。
あ、目が合った。引っ込んだ。今度は反対側からお尻がはみ出した。かわええのぅ。

「むぅ。そんな空気の読めないこと言わないの!もう。じゅんにぃは乙女心が分かってないんだから」
「そりゃ男だもん。乙女心に精通してる男なんていないと思うぞ?」

そんな奴が居るとしたらきっとリア充でハーレムを形成してたりするんだろうなぁ。

・・・別にうらやましくは無いぞ?年増ハーレムなんて怖気しか感じないし。幼女ハーレムなんて逮捕案件だし。
あ、逮捕はないんだった。いけないいけない。いつまでも地球の常識に縛られてないで俺も幼女ハーレムを作らねばな。

「そんなじゅんにぃの為に私が乙女心のなんたるかを教えてあげよう!これが分かればどんな燈火も一瞬でメロメロにできるよ!」
「ずいぶん限定的な相手にしか使えない心得だけど・・・今日は1日燈火に付き合うって決めてるしな。是非ご教授お願いします」

幼女の乙女心に精通して世界一の幼女マスターになって見せるぜ!幼女GO!
実際に町を歩いて幼女を見つけてゲットだぜ!ゲーム化キボンヌ!

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・・・俺達が暮らすこの世界と鏡合わせの様に存在するもう1つの世界。魔界。
俺達の世界である現界と魔界は遥か昔からわずかに接触があった。
例えばそれは妖怪や悪魔として。あるいは神隠しとして。またはパワースポットなどもその1つだろう。
そのように僅かにのみ接触していた2つの世界だが、ある日を境に突然世界同士の結びつきが極端に強くなった。
強力な魔力が渦巻くパワースポットが世界中に大量に発生し、魔界の住人が現界へと溢れてきたのだ。
何故かこの変化は魔界側から現側への一方通行なもので、このまま魔界のリソースが現界へと流れ続けると魔界は枯渇し、現界は破裂してしまう。
この事態を重く見た両世界の上層部は協力して1つのスマホ用ゲームを作り上げる。
そのゲームを介する事で、悪魔を認識することも出来ない一般人がゲームで悪魔を倒す事により現界に迷い込んでしまった悪魔を魔界に送り返すことが出来るようになった。
クオリティが果てしなく高い上に完全無料なこのゲームは瞬く間に世界中に広がり、圧倒的な人海戦術によりなんとか2つの世界の均衡は保たれた。

だが、このゲームには2つの想定外があった。

1つ目は、潜在的に悪魔を使役する才能を持つものがこのゲームをすると強制的に眠っていた才能を開花させられ、世界に溢れる悪魔を認識し、”力ある悪魔”との契約が出来るようになること。
2つ目は、このゲームを介して現界に存在を固定された”力ある悪魔”は何故か幼女・・の姿で顕現すること・・・

幼女と契約して2つの世界を守れ!『幼女GO!』近日配信開始!

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「―――まで見た」
「じゅ、じゅんにぃ大丈夫・・・?また怪文受信してるよ・・・?」

おっとっといけね。別世界の意思を受信してた。

「んで、なんの話をしてたんだっけ?653文字ほど関係無いことを考えてたら忘れちった」
「じゅんにぃまだ正気に戻ってないの?精神分析(物理)いる?じゅんにぃが私に結婚してくれってプロポーズしている最中だったんだよ?忘れちゃったんならもう一回最初から告白したらいいと思うよ!私もなんて返事してOKしようか考えておくから!」

OKするのは確定なんですね。プロポーズする前から両思いなら告白する必要は無いんじゃ・・・

「じゅんにぃはそんなだから乙女心が分からないって言ってるんだよ!」
「そうそう。そういえばそんな話だったな。じゃぁ燈火先生。どうかこの俺に乙女心のなんたるかを教えてください」

そして俺は念願の幼女マスターに!

「え~?しょうがないにゃ~。じゅんにぃがそんなに私の心の奥の奥まで知りたいって言うんなら~私が乙女のなんたるかを教えてあげる!じゅんにぃの為なら一肌脱いじゃうよ~?むしろ全部脱いじゃうよ!丸裸になるよ!」
「いきなり脱ごうとするなし。いまさらだが人選を大いに間違えている気が・・・」

隙あらば全裸になろうとするし、今もぴったりと抱きついたまま離れる様子はないし、一緒に風呂どころかトイレにまで入ってこようとするし、ベットでは裸で俺のパジャマの中に入ってくる様な子に乙女を語られてもなぁ・・・
まぁ、嫌いじゃないが。

「・・・そうだよね。服を脱ぐ為には一旦じゅんにぃから離れないといけないもんね。今日は1日中このまま過ごそうと決めてるから服を脱ぐのは夜にするね!」
「問題点はそこじゃない気がするんだが・・・風呂とかトイレはどうするつもりなんだよ」

着たままは無理だよな?

「お風呂は残念だけど一旦離れるよ。本当はじゅんにぃに抱きついたままでも脱げる服にしようか、もう最初から裸で抱きつこうかとも思ったんだけど、抱きついたまま脱げるかわいい服が無かったし、じゅんにぃは幼女の服を脱がせるのが好きだから諦めたの。あ、安心して!パンツは履いてないからトイレはこのままイけるよ!」
「ちょっと待とうか。ツッコミどころが多すぎる」

色々おかしすぎてどこからツッコめばいいのか分からない。これが乙女心だと言うのならば俺は理解を放棄するぞ。この世の乙女と言われる幼女が全員こんな思考だなんて嫌すぎる。エロ幼女も好きだけど、やっぱり幼女の王道は純情無垢だと思うんだ俺。無垢なる魔性イノセント・チャームが幼女の基本にして最強だと思うんだよ。

「じゅんにぃが望むなら私の好きなところにツッコんでいいんだよ・・・?」
「別の意味に聞こえるからやめてくれませんかねぇ?」

そんな事ばっかり言われると燈火の体を支える箇所が1つ増えちゃうでしょ。既に手遅れな気もするけど。

「んで?燈火は俺にどんな乙女の心を教えてくれるんだ?」
「ふっ・・・甘いよじゅんにぃ。ただ、他人から教えられただけの知識っていうのはね。なかなか自分の物にはならないものなんだよ!」

「なるほど。一理あるな」
「でしょ?思いつきにしては筋が通ってるよね。私もビックリだよ」

単なる思いつきかよ。一瞬燈火の事を見直しちゃったじゃねーか。うっかり好感度上げちゃったよ。

「んで、じゅんにぃにはこれから色々なシチュエーションで私が何を考えているのかを当ててもらうよ!その度に正解も教えるから、この”第一回ドキドキ☆燈火クイズ王決定戦”をやればじゅんにぃにも私の心が理解できるってわけだよ!」
「・・・うん。出場者1人でクイズ王決定戦も何も無いとか、乙女心を理解するはずが、燈火の心を理解するに結論が変わっている事とかツッコミ所は多い気がするが、概ね問題ないな」

問題があるとすれば、俺と会話するために俺の体をよじ登った燈火が、俺の首に両手をかけて上体を後ろに倒すようにして俺の顔を至近距離で覗き込んでいるため、燈火が喋るたびに甘い吐息が顔にかかってくるのと、濡れた瞳と柔らかそうな唇が俺を誘惑してくる事かな。
あと、上半身が俺の体から離れた事で、俺の腹に更に強く擦りつけるようにして押し付けられているノーパンの超ミニスカートが、今にも捲れあがって足の付け根が見えそうなことぐらいだな。
お風呂とかで燈火の裸はバッチリ見てるけど。目に焼き付けてるけど。それはそれとして視線が吸い寄せられるのは男の性だよな。

んー、落ちそうな燈火を支えるためなら燈火のお尻を支えても何もおかしくは無いんだが・・・
くっ、だが、燈火の高い筋力値のおかげで凄い安定感で俺にしがみつけているんだよなぁ。
前世を生き抜く上で必須だった合理的な理由が無い限り幼女に手を出さないという自分に課した制約がこんな形で足を引っ張るとは・・・!!

「それじゃあ第一問!てれん!

えー、じゅんにぃと私は同じクラスの同級生で隣の席です。授業中に私がうっかり落とした消しゴムを拾おうとしたら、同じく消しゴムを拾おうとしてくれたじゅんにぃと指の先っちょがくっついた!

この時私が何を考えているのかじゅんにぃに当ててもらうよ!」

「なるほど。あるあるなシチュエーションだな」

本屋で同じ本を取ろうとして手が触れ合うのと同じぐらいラブコメに出てくる展開だな。リアルではまず無いけど。
本屋で高い所にある本を幼女に取って上げるために徘徊していた俺が言うんだから間違いない。

「・・・ところでその学校は小学校か?それによって対応が変わるんだが・・・」
「・・・ラブコメ展開なのに、どうしてじゅんにぃは真っ先に小学校が思い浮かぶのかなぁ・・・まぁ、特別に小学校でもいいよ。小学生でも高校生でも同じ事考えたしね」

なるほどなるほど。つまりはラッキーで小学生の女の子と手が触れ合えたときにどう思うかって事だよね。
普通に考えたらマジで恋する5秒前だけど・・・これは乙女心クイズなんだよなぁ。
むむぅ・・・

「・・・全然分からん。『消しゴム拾ってくれてありがとう?』とか?」
「ぶぶぅー。ハズレでーす!正解は『じゅんにぃと指と指がくっ付いちゃった!きゅん♡抱いて!』だよ!」

くっ、ハズレた・・・乙女心難しい。

・・・って、ちょっと待てい!え?乙女心チョロすぎない?
こんなに俺と燈火で意識の差があるとは思わなかった!

「・・・ちなみに、指が触れ合った相手が俺以外の男子だった場合は?」
「眼中に無いね」

アウトオブ眼中ですか~。燈火かわいいからお近づきになりたいだろうに、完全無視とか、かわいそうな男子・・・

「ハズレたじゅんにぃは私にチュウをしなくてはなりません。はい。ちゅぅー」
「えっ?そのルールは今始めて聞いたんだけど」

ちゅぅ~っと言いながら口を尖らせた燈火が目を瞑ってるんだが、何故こんな変顔を・・・普通にしてたほうがかわいいのに。

「だって今決めたもん。ちなみに成功したら私からチュウして貰えるよ。やったね!」
「それなら平等だな~」

クイズにハズレたら幼女にチュウが出来て成功したら幼女にチュウしてもらえるのか・・・最高じゃね?。

「ハズレたのは俺だししょうがないなぁ・・・ちゅっ」
「はにゃっ!?」

うきうきして俺がチュウするのを待ってる燈火のおでこにチュウをしてやると、自分からしろと言ったくせにビックリしたらしい燈火が落っこちそうになったので背中と・・・ついでに燈火の生尻に手を回して支えた。それはもう待ってましたとばかりに支えにいった。

おぉ。ふにゅっとした。ふにゅって!
お風呂で直に膝の上に座わられた時も幼女のお尻の柔らかさに感動したものだが、やはり手で触るのは違うなぁ。
片手にすっぽりと収まるサイズの燈火の未成熟なお尻が、燈火自身の体重によって支えている俺の手へとむにゅむにゅんと押し付けられ、広げられている俺の指の隙間へと入り込むようにして俺の指を柔らかく包み込んでくる。

幼女のお尻・・・プライスレス。

「ふにゃ・・・ふわっ・・・んんっ。じゅんにぃ・・・」

おでこにチュウされたからか、お尻をわしづかみにされているからか、燈火が頬を赤らめながら濡れた瞳で俺の目を見つめてくる。
エロかわいい奴め。淫乱ロリっ娘とか最高じゃないか。
でも、俺はロリコンであっても、性犯罪者じゃないからな。幼女を愛でることはしても襲うことは出来ないんだ!!
今だって落ちそうな燈火を支えてあげてるだけだしね。
チュウしたのだって罰ゲームだったしね。
おでこにチュウぐらいなら挨拶だから。親愛表現だから大丈夫。逮捕状は出ないって。

「あぅう・・・私はこの時のために産まれてきたのかもしれないよ・・・もう死んでもいいよ・・・」
「おい、バカやめろ。寂しい事言うな。死亡フラグになったらどうするんだよ」

フラグの力は恐ろしいんだぞ。死亡フラグを宣言して成立したらHPが一瞬で0になったりするんだぞ。もうなんにも怖くないんだぞ。

・・・まぁ、俺達の場合は死んでもマミっても復活するんですけどね。

「生き残りたい。まだ生きてたい!じゅんにぃを愛してる!本気の体見せ付けるまで、私永眠ねむらない♪」
「・・・どうした急に歌いだして。ノルマ達成?」

「いや、ふっと頭に浮かんだから・・・」

あ~、あるある。なんか突然脳裏を過ぎる事ってあるよね~。

「こほん。それじゃあ第二問!てれん!

んーっと、じゅんにぃと私は掃除当番です。他にも掃除当番の人は居るけど、用事があるからといつもみんな先に帰ってしまいます。放課後の教室で2人っきりで掃除をしている感じだね!

さぁ、この時の私の気持ちを当ててもらうよ!」

「・・・俺達いじめられてね?」

掃除当番をずっと押し付けられているとかどう聞いてもいじめです。本当にありがとうございました。

「むぅ・・・?んー、確かにいじめっぽいかも?じゃあ、ちょっと付け足して。

私はじゅんにぃと2人っきりで頬を赤らめて嬉しそうににこにこしながら掃除しています。それで、用事があるって言ってた他の掃除当番の子は私に『頑張って!』って言って帰ってます。

さぁ、私は何を考えているのでしょーか?」

「頬を赤らめ・・・やっぱり怒ってる!?」
「いやいや、『頬を赤らめて』の次の言葉聞いてた?嬉しそうににこにこ笑ってるんだよ?」

「え?燈火が嬉しそうににこにこ笑ってるのはいつもの事だろ?今だって頬を赤らめて嬉しそうににこにこしてるじゃん」
「はっ!言われてみれば確かに!くっ、じゅんにぃにはずっと私の笑顔を見てもらいたいと思っていたら、逆に私の笑顔の希少価値が無くなっている・・・だとぉ!?」

希少価値が無くても需要はあるから大丈夫だぞ。
頬を赤らめながらはにかむ幼女の笑顔とか巨万の富と引き換えるぐらいの価値があるからな。

「さて、クイズの答えだけど・・・んー、『じゅんにぃと2人っきりの教室・・・ドキドキ』とか?」
「ぶっぶぅ~。ハズレ!というか、それは私がした描写そのまんまじゃん。正解は『じゅんにぃと2人っきりの教室・・・きゅん♡抱いて!』だよ!」

「結末がさっきと一緒!なにこの子。チョロすぎね?」
「だって私は攻略済みヒロインだからね。なにしても好感度上がるよ。むしろ何もしなくても好感度上がるよ!大嫌いなんて言われると余計に好きになっちゃうよね~。大好きなんて言われたらもう蕩けちゃうよね。色々と」

燈火は前世から全くブレないなぁ・・・
1本芯の通った心の強い幼女だな。甘言を囁いたらコロっと落ちるけど。

「さぁ、クイズに失敗したじゅんにぃは罰ゲームだよ!さっきはおでこだったから今度は唇だよね!マウストゥーマウスだよね!」
「・・・一応どうしてそうなったのか聞いておこうか」

正統な理由があればディープキスしてもOKかもしれんしな。たぶんダメだろうけど聞くだけ聞いとこう。

「ほら。右の頬にチュウされたら左の頬を差し出せって言うでしょ?つまり、おでこにチュウされたら位置的に唇を差し出せって事だよね!」
「うん。色々と間違っているな」

そもそもそんな格言はないし、燈火が唇を差し出したからといって俺から燈火の口にチュウしたら犯罪なのには変わりないじゃないか。
という事で燈火のお尻をむにむに、もとい支えている手とは反対の手を燈火の頭の後ろに回して支えて燈火の右のほっぺたにチュッとする。

・・・燈火のほっぺたはほわほわしていてイチゴみたいなあまい味がするな。
燈火に口付けをした瞬間から燈火の顔中に何度も啄ばむ様にキスの嵐を降らせたい衝動にかられるが、優秀なロリコン紳士である俺はそんな軽率な行動はしない。というか出来ない。くっ、ロリコンの性が俺を苦しめる日がこようとは・・・!!

「あっ、んぅん。じゅんにぃから何回も私にチュウをしてくれるだなんてこれは私の見てる夢なのかな・・・」
「いや、夢じゃないぞ~。おーい燈火~。ダメだ。聞こえてない」

燈火がなんか色々と蕩けてる顔でポーっとしてる。
ほっぺたでこれじゃあ、燈火の言うとおりマウストゥマウスでキスしたら燈火は昇天しちゃうんじゃなかろうか。
今も若干意識が飛んでるみたいで虚ろな瞳ではぁはぁ言ってるしな。
というか、無意識なのか燈火が俺の腹に強く押し付けている下半身をもぞもぞと動かしているせいで、燈火のお尻を支えている俺の手が大変幸福なことになってる。

燈火は既に自分の体重を俺の手に預けているので、燈火のふわふわのお尻が俺の手の中でむにゅんむにゅんと変形していく感触を余すところ無く俺の手に伝えてくる。

おー、やーらけー。きもちー。これが噂の低反発というものか・・・
幼女の生尻枕・・・そういうのもあるのか・・・・むにむに・

あ、違いますよ?俺が燈火のお尻をもみしだいているのはつい我慢できずに・・・ではなく、もぞもぞと動く燈火が落っこちないように常にベストのポジションを確保するためです。
決して燈火の未成熟な小ぶりのお尻を余すところ無く堪能しようだなんていうやましい気持ちはありません。ええ、ありませんとも。

・・・ふぅ。
 
「はっ!危ない危ない。危うくじゅにんぃの愛の抱擁から落っこちるところだったよ」

いや、抱擁してきていたのはどちらかといえば燈火だったと思うんだが・・・
まぁ、抱き合っているから同じか。

「それじゃあ第三問いくよ!てれん!

じゅんにぃと私はカップルです。それはもう全世界の人類から羨まれて、壁という壁を殴り壊されるレベルの超絶ラブラブカップルです。
そんなラブラブな2人は休日恒例のラブラブいちゃいちゃデートを終えて、お家へ向けて帰っている途中です。

さぁ、この時私は何を考えているでしょうか!」

・・・ラブコメの心理描写を参考にするなら、寂しいとか、別れたくないとか、ずっとこのまま時間が止まればいいのに・・・とかか?
でも燈火だしなぁ・・・

「・・・『寂しい、別れたくない、ずっとこのまま時間が止まって抱いて欲しい』・・・とか?」
「んー、半分正解!答えは・・・『寂しい、別れたくない、ずっとこのまま時間を止めて襲いたい!』だよ!」

わーお。俺の予想を軽々と越えてこられた。時間を止めて襲いたいとかアグレッシブ過ぎんだろ。燈火が時間停止能力を得たら俺の貞操がピンチだな。時間停止能力が無くても秒読みレベルでピンチだけど。

「さっきまでとは違ってもうお付き合いしてるんだからこっちから襲うのは常識だよね!もちろんこのじゅんにぃと私はラブラブいちゃいちゃな夜を過ごしました。めでたしめでたし」
「彼女が彼氏を襲うのは燈火の中では常識なのか・・・普通逆じゃね?」

女が男に襲われるのは聞いたことがあるけど、逆はそうそう聞かないぞ?

「なに言ってるのじゅんにぃ。大好きな男の子が無防備にしてたら当然襲うよ?むしろ襲わないほうが失礼だよ!
じゅんにぃが女の人に襲われたってのを聞いたことが無いのは日本が女尊男卑の社会だったからだよ?男の人に襲われましたって訴えたら即逮捕だけど、女の人に性的に襲われましたって訴えても滅多に逮捕はされないでしょ?つまりはそういう事なんだよ!」
「なん・・・だと・・・?」

なんだこの証拠はなに1つ無いのに妙に説得力のある発言は。
まさか俺が知らないだけで、前の世界では燈火みたいな肉食系女子がスタンダートだったのか?
つまりは社会の縮図と言われる学校にも淫乱肉食女子が溢れてた?小学校はロリサキュバスの群れ状態だった・・・?

ちくしょう!なぜあの時の俺は世界の真理に疎かったんだ!!このことを知っていれば。知っていれば・・・!

・・・何も変わらなかった気がする。よく考えたら元々学校中の幼女に唾付けまくってたわ俺。

「それじゃあ、ドキドキわくわくムラムラの罰ゲームの時間だよ!じゅんにぃはまたクイズに失敗したので、罰ゲームとして私にチュウをしなければなりません!でも今回じゅんにぃは半分正解したので、ご褒美として私もじゅんにぃにチュウします!2人同時にチュウをするならやっぱりマウストゥマウスしかないよね!」
「・・・なるほど」

さてはコイツ天才だろ。一部の隙も無い完璧な論理だな。
そもそも俺から燈火幼女の唇を奪うのは問題があるが、幼女の方から俺の唇に自分の唇を合わせてくるのは実に微笑ましい行為であって、やましい行為では無いので問題はない。例え幼女の方にやましい思いがあったとしても、『おませさんだな~』と思われるだけで犯罪にはならないからな。やっぱり幼女は最高だぜ!

「じゃ、じゃぁ・・・いくよ?」
「お、おう。どんと来い」

薄く目を閉じて、僅かに頭を右に傾けた燈火がゆっくりとその柔らかな唇を俺へと差し出してくる。

・・・うん。これは俺の罰ゲームでもあるわけだから、燈火だけに任せてただ待っている訳にはいかないよな。
半分。俺からも半分だけ燈火との距離を縮めなければ・・・

ゆっくり。ゆっくりと、互いに顔を近づけていく。
お互いの背と首に回した手を曲げていき、相手の体を抱き寄せる。
ドクンドクンと早鐘を打つ心臓から流れ込む血が全て顔に集まっているかのような錯覚を覚える。
既に鼻先が触れ合いそうな程に近づいた燈火の顔からも、ほんのりと暖かな体温が伝わってくる。

息を止めて差し出す燈火のぷっくらとした柔らかな唇に俺の唇が重なるまで残り1cm・・・5mm・・・1mm・・・あっ・・・

「なのーーーー!!」
「へぁ?」
「きゃっ!」

薄皮1枚ほどの距離を開けて燈火の唇の柔らかさすら感じていた俺の顔を突然衝撃と共にぷにぷにとした幼女の肌の感触が襲う。
このぷに具合はボーパルだな!
・・・まぁ、この場に居る幼女は燈火とボーパルだけだし、「なの」って鳴く幼女はボーパルしかしらないんだけどさ。

「むぅう。燈火ばっかりジュンと遊んでずるいの!あたちも混ぜるの!!」
「いや、ボーパルが燈火と遊べって言ったんじゃ・・・」

木陰でうずうずしながらこっちを見ていたのは知ってたけど、ついに我慢できなくなったか・・・

「あうぅ・・・う、うん!そうだね!それじゃあ3人で遊ぼっか!」
「なのー!」

実際に口づけはしていないのに、顔をリンゴの様に真っ赤にして唇に指を当てていた燈火だが、直ぐに何かを誤魔化すように俺と燈火を両方抱きしめるように飛びついていたボーパルを連れて燈火が俺から降りる。

燈火は自分からグイグイ来るくせに押されたら弱いのか・・・ふーん(にやにや)

「んじゃ、燈火クイズはコレで終わりだな」
「クイズなの?面白そうなの!あたちもやりたいの!」
「そう?じゃあ燈火クイズ最終問題をやるよ!」

気分が落ち着いたのか、顔色の落ち着いた燈火がとてとてと俺達から少し離れた所へ小走りで移動してクルリと体を回転させると、さっきまでの蠱惑的な笑みと違い、心のそこから楽しそうな純粋で魅力的な笑顔を浮かべた。

「最終問題!てれん!

今私はどんな気持ちでしょーか!」

そう俺とボーパルに問いかける燈火はとても楽しそうで。幸せそうで。

・・・こんなの考えるまでも無く一目瞭然じゃないか。

「「燈火の今の気持ちは――――」」

とある世界にある1つのダンジョン。そこには今日も楽しそうな幼女の笑顔とウサギ達の鳴き声で満ちている。
ウサギダンジョンは今日も平和だ。

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