ユエとリィアンの冒険
新年あけましておめでとうございます ̄(=∵=) ̄
あけましておめでとうございます。
一応弟の亮です。
月は、蜂の着ぐるみを着てるのに、どうしてか僕はママが、
「もう、一目ボレしたの~‼絶対リィアンちゃんに似合うと思ってたのぉ‼」
と言って取り出した黒いゴスロリと言うドレスを着ています。
洗濯しても又着替えられるので、最近は諦めちゃった……。
「ねぇ、リィアン~‼ママが本を又買ってきたよぉ‼」
「何だって~‼」
お揃いとか言うカチューシャを投げ飛ばし、玄関に置かれた本に唖然とする。
「……何?これ」
「知らなーい。本だけおいて出ていったから~絵本かなぁ」
とペランっとめくったユエは、変な顔をする。
「絵だけど、ユエの好きな絵じゃない~‼」
「あぁぁ‼鐔だ‼わぁぁ、綺麗‼」
ユエから取り上げ、食い入るようにみいる。
「わぁぁ……この彫刻‼それに、鶴とか、蜻蛉、竜に……すごい‼」
「『つば』って、なあに?」
「日本刀のこの部分。日本の昔の人は色々な形にして、模様を彫ったりするの。それぞれ芸術品なんだよ」
「……ふーん。よくわかんない」
ユエはその横に置いてあった大きな紙袋を見る。
「……これはなにかなぁ?」
トントンと叩くと、
「……気持ち悪い……」
「ひゃぁぁ‼リィアン~‼なんかいるぅ!」
フワフワモフモフのユエが抱きつく。
リィアンは大きな袋の中の箱を見つめ、
「……ママ、今年も……?」
肩を落としながら、袋を剥がしていくと、立派な箱が出てきた。
「ん?えっと……ユタカテディベア?」
「違うから‼ユエ。新年からボケない‼『YUKATA TEDDY BEAR』‼浴衣だよ‼」
開け方を確認し、箱を開けると、
「あぁ……横向きで運ばれて、気持ち悪い……」
「仰向けは~?」
ユエの言葉に、
「……寝てるのが億劫。暗いし狭いし、好きじゃない」
「ふーん。なんかかっこいい‼」
「……そちらは可愛い、だな」
ボソッと呟いたのはピンクのモヘアのベアだが、きりっとしたドイツのシュタイフ社らしい姿をしている。
「ただいま~‼あれ?もう、仲良くなった?『鬼丸国綱』ちゃんと」
「はぁ?ママ‼何で、刀の名前じゃない‼」
「え~。だって、『ニッカリ青江』よりかっこいいし、似合うかなーって」
「ママ‼三国志からつけるとかは‼鬼丸ってちょっとかわいそうだよ⁉」
リィアンに、
「どう呼ばれようと、ぬいぐるみだ……かまわない」
「ちっがーう‼ママは、ほら、ここに並んでる兄弟名前つけてるから‼青龍に朱雀に、あの子は……」
「……たくさんいるな……では売る……」
「それ逆~‼増えてるから‼自分でも作ってるのに、増やしてるから‼減らないから‼しかも趣味まで増えてるから‼」
「えっへへ~‼ホラホラ~ユエちゃん。絵本だよ~‼」
「わーい‼ママ‼ありがとう~」
古本だが絵本を受けとり喜ぶ。
しかし本人はちゃっかりまたまた本を抱えている。
「ママ‼また買ったの‼ここに来なさい‼」
「わぁぁぁ‼リィアンちゃんが怒った~‼」
新年早々、リィアンの雷が落ちた我が家だった。
そして……。
「名前はいいが、何故、虎の着ぐるみなのか解せない……」
と、鬼丸国綱は呟いたのだった。
一応弟の亮です。
月は、蜂の着ぐるみを着てるのに、どうしてか僕はママが、
「もう、一目ボレしたの~‼絶対リィアンちゃんに似合うと思ってたのぉ‼」
と言って取り出した黒いゴスロリと言うドレスを着ています。
洗濯しても又着替えられるので、最近は諦めちゃった……。
「ねぇ、リィアン~‼ママが本を又買ってきたよぉ‼」
「何だって~‼」
お揃いとか言うカチューシャを投げ飛ばし、玄関に置かれた本に唖然とする。
「……何?これ」
「知らなーい。本だけおいて出ていったから~絵本かなぁ」
とペランっとめくったユエは、変な顔をする。
「絵だけど、ユエの好きな絵じゃない~‼」
「あぁぁ‼鐔だ‼わぁぁ、綺麗‼」
ユエから取り上げ、食い入るようにみいる。
「わぁぁ……この彫刻‼それに、鶴とか、蜻蛉、竜に……すごい‼」
「『つば』って、なあに?」
「日本刀のこの部分。日本の昔の人は色々な形にして、模様を彫ったりするの。それぞれ芸術品なんだよ」
「……ふーん。よくわかんない」
ユエはその横に置いてあった大きな紙袋を見る。
「……これはなにかなぁ?」
トントンと叩くと、
「……気持ち悪い……」
「ひゃぁぁ‼リィアン~‼なんかいるぅ!」
フワフワモフモフのユエが抱きつく。
リィアンは大きな袋の中の箱を見つめ、
「……ママ、今年も……?」
肩を落としながら、袋を剥がしていくと、立派な箱が出てきた。
「ん?えっと……ユタカテディベア?」
「違うから‼ユエ。新年からボケない‼『YUKATA TEDDY BEAR』‼浴衣だよ‼」
開け方を確認し、箱を開けると、
「あぁ……横向きで運ばれて、気持ち悪い……」
「仰向けは~?」
ユエの言葉に、
「……寝てるのが億劫。暗いし狭いし、好きじゃない」
「ふーん。なんかかっこいい‼」
「……そちらは可愛い、だな」
ボソッと呟いたのはピンクのモヘアのベアだが、きりっとしたドイツのシュタイフ社らしい姿をしている。
「ただいま~‼あれ?もう、仲良くなった?『鬼丸国綱』ちゃんと」
「はぁ?ママ‼何で、刀の名前じゃない‼」
「え~。だって、『ニッカリ青江』よりかっこいいし、似合うかなーって」
「ママ‼三国志からつけるとかは‼鬼丸ってちょっとかわいそうだよ⁉」
リィアンに、
「どう呼ばれようと、ぬいぐるみだ……かまわない」
「ちっがーう‼ママは、ほら、ここに並んでる兄弟名前つけてるから‼青龍に朱雀に、あの子は……」
「……たくさんいるな……では売る……」
「それ逆~‼増えてるから‼自分でも作ってるのに、増やしてるから‼減らないから‼しかも趣味まで増えてるから‼」
「えっへへ~‼ホラホラ~ユエちゃん。絵本だよ~‼」
「わーい‼ママ‼ありがとう~」
古本だが絵本を受けとり喜ぶ。
しかし本人はちゃっかりまたまた本を抱えている。
「ママ‼また買ったの‼ここに来なさい‼」
「わぁぁぁ‼リィアンちゃんが怒った~‼」
新年早々、リィアンの雷が落ちた我が家だった。
そして……。
「名前はいいが、何故、虎の着ぐるみなのか解せない……」
と、鬼丸国綱は呟いたのだった。
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