最弱の英雄
一章 18話 「初戦闘」
「さっき来たばっかだけど、やっぱりでけぇなこの屋敷」
「そうだね、でも相変わらず中からは戦闘してる音が聞こえてくるよ」
ライトとソラは先程きたフローラの屋敷に来ていた。
「人数とかって分かったりする?」
「ごめんそこまではボクには分からないよ」
「そっか…まぁ、行くか!」
2人は屋敷の広い庭を抜け、扉を開け中に入る、するといきなり目の前から刀を持った何者かが襲いかかってきた。
「ライト! 右に飛んで! 」
「おわぁ! 危ねぇ! 」
ソラの指示に従ったおかげで切られることはなかった、ライトとソラを襲った人物は黒いローブを着ていた、ローブは殺し損ねた2人をジッと見つめていた。顔の見えない相手に不気味だと思いながらライトは背中の剣を抜き
「いきなり襲ってきやがって、びっくりするだろうが! 襲ってくるなら「襲うぞー」って言いながら来いよ!」
「……それ、意味ないと思うよ」
ライトの言葉にソラは呆れながら返すが、ローブはなんの反応も見せなかった、次の瞬間、またローブがライトに向かって刀を構え突進してきた。
「っ! あくまで話す気は無いってか! だったらこっちも遠慮なくいくぜ!」
ライトの電気を纏った剣とローブの刀がぶつかる、だが相手の力が強すぎてどんどん体制が崩れていく
「くっ…そ…この馬鹿力野郎が…! 」
「………」
「ボクも居るのを忘れないでほしいな!」
ライトの体制が完全に崩れる直前に、ソラによる跳び蹴りがローブの頭にヒットする、蹴られたローブはそのまま吹っ飛び、壁に激突する、ローブは直ぐに起き上がろうとするが
「ライト、今だよ!」
「…お、おう! 」
唖然としていたライトだったが、我に帰りローブの元へと走る、そしてローブの前で剣を構え
「くらえ!」
「………!………!!」
電気を纏った剣をローブの脇腹に当てると、ローブの身体が痺れだし、やがては動かなくなる
「あ、あれ⁉︎ 死んじゃった⁉︎」
「いや、これぐらいじゃ死なないよ、痺れてるだけ、今はボクの力で身体を動けなくしたから、目が覚めても大丈夫だよ」
「便利だな!」
「ふふっ…そうだろう? さぁ、次の場所に行こうか、まだ屋敷に入ったばかりだからね、戦闘音のする場所に行こう」
「おう!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「よし…戦闘音のする場所はすぐそこだよ」
ソラについて来て二階につくと、ライトにも分かるくらいに金属のぶつかり合う音が聞こえる
「よし…行くぞソラ!」
ソラが頷き、2人同時に廊下に出ると、目に入ったのは剣を構える長い赤い髪を持った女性だった、その女性と戦っているのは先程ライト達と戦ったローブと柄の少し違うローブを着た人物だった
「ソラ! どうする⁉︎ 」
「幸い2人ともボク達にまだ気づいてない、ボク達も戦闘に参加して一気に片付けよう」
「了解!」
そう言うと先にソラが動き出した、ソラは手と足に電気を纏わせ、そのまま走って行った。 ライトも剣を構えてローブの元へと走る
「”雷閃”!」
ローブが赤髪の女性の剣を弾き、ローブが女性へトドメを刺すため剣を構えた瞬間に、ソラの電気を纏った拳がローブの顔にクリーンヒットする、ローブが体制を崩した瞬間に、
「くらえええぇぇ‼︎‼︎」
ライトの左下から右上へ斬り上げが決まる。
すぐさまライトは後ろへさがり、ローブはまだ動こうとしていたが、身体が痺れたのかその場に倒れ動かなくなった。
「よっしゃ! 2人目撃破!」
「ナイスだったよライト、まだ無駄な動きは多いけどね」
そんな話をしてる2人に赤髪の女性は驚きに口を開けている、それに気づいたライトは赤髪の女性の方を見て
「怪我とか大丈夫か? あ、俺たちは敵じゃないから安心してくれよ?」
「…え? あ、えぇと…あなた達、誰?」
「私はソラ、こっちの黒髪がライトだよ。ボク達はアイリスの知り合いで、アイリスを助けに来たんだ」
「アイリスの知り合い? 」
「おう! あのでかい街……王都って言うらしいな、そこで会ったんだ」
「へぇ…じゃあ私達の仲間なんだ、さっきは助けてくれてありがとね、私はファリアよ」
「よろしくなファ…え⁉︎ ファリア⁉︎」
いきなり驚くライトにファリアは首を傾げる。
「ファリアってあの…女王候補の? 」
「あぁ、アイリスから聞いたのね、そうよ、私も女王候補の1人のファリアよ」
「ファリアとアイリスがここに住んでるって事は…」
「もちろん、セレナも一緒に住んでるわよ?」
「俺の中では、女王候補の3人はライバルみたいな関係でめっちゃ仲悪いと思ってたんだけど…」
「あー…いるのよねそう思い込む人、実際私達はライバルだけど、凄く仲良いわよ?」
「そうなのか」
「ボクもまさか女王候補が全員同じ場所に住んでるとは思わなかったよ」
「だな、さてと…ファリア、この屋敷に居る襲撃者は何人だ?」
「えっと、今私達が倒したのが幹部で、幹部が2人いるんだけど今倒したから後1人ね、後は手下だけど、こいつらは放っておいてもいいわ」
「なるほど、んで、そいつはどこにいる?」
「えっと多分西館の方に…」
ファリアの言葉の途中で、西館の方角から凄まじい音が聞こえてきた
「今のはなんだ⁉︎」
「分からないわ! でも、アイリスとセレナが危ない! 早く行きましょう!」
ファリアを加えた3人はファリアを先頭にして西館へと向かった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「多分音がしたのはここら辺よ」
「よし、んじゃ行くぞ!」
「あ、ライト君! 勝手に出ちゃ…」
ファリアの制止の声を聞かずに廊下へ飛び出したライトの後に続きファリアとソラもついてくる、廊下を少しある歩くと、廊下に何かが倒れていた
「誰かが倒れているわ!」
「誰だ…ってこいつは! ローブ野郎じゃねぇか」
「ローブが倒れてるって事は、アイリス達はローブに勝ったんだね」
「なら、ここに、アイリス達がいないのはおかしいわ、ローブを倒してもその場所から動かないって約束だったもの」
「どういう事だ…?」
3人の中に不安が生まれる、アイリス達を探してそのまま少し歩くと、不気味な気配を感じた
「あっれぇ…? そっちから来てくれたんですかっ? 」
「だ、誰だお前…?」
ライト達の前に居たのは、黒い髪で左右違う大きさの眼をして不気味な笑みを浮かべる男だった、そしてその男の足元には
「アイリス! セレナ! 」
ファリアが2人の名前を呼ぶが返事が返ってこない、アイリスと金髪の女性…セレナは縄で縛られ気を失っていた
「てめぇ! アイリス達に何しやがった! 」
「何ってぇ…? 売りつけるために縛ってんですよぉ! この人らは女王候補でしかも顔も良いぃ! 良い値段で売れるかもしれませんしねぇ…! そこにいるファリアさんんん! あなたも捕まえますよぉ! 」
男の言葉で怒りが頂点に達したライトは、ファリアとソラに何も言わずに飛び出す
「ライト! ダメだよ!」
「ライト君! ダメ! 戻って! そいつは…!」
「死ねえぇぇ‼︎‼︎」
ライトはジャンプして上から剣を振り下ろす、身体の何処かに当てれば勝ちという事も忘れ、ただ相手を殺す事に集中して斬りかかった。
男はライトを見て不気味な笑みを浮かべ
「死ねとぉ? ワタクシに死ねと言いましたかぁ…? ならばぁ…」
男は腰にさしていた短剣でライトの剣を”へし折った”、ライトの剣は貰い物だが、普通の剣よりも優れている事は見てすぐ分かった、なのにその剣が”折れた”、あんなに小さな剣に負けたのだ
「え…あれ? 」
折れた剣では長さが足りず、男に当たらず空振りに終わったライトは地面に転ぶ、そのライトを男は上から見下ろし
「ワタクシを殺す…? ならばぁ…ワタクシを楽しませて…楽しませて楽しませて楽しませて楽しませて楽しませて楽しませて楽しませて楽しませて楽しませて楽しませて楽しませて楽しませてえぇぇ‼︎‼︎ そしてぇ…ワタクシを満足させてから殺してくださぁい」
「くそっ…死ねよこの…変態野郎が!」
「あぁ…いい! いいですねぇ…ワタクシに向けるその殺意っ! いつでも…朝でも昼でも夜でも! 向けられる殺意はいつでもワタクシを奮い立たせるぅ! そしてその殺意を…思いをぉ…」
男は見下ろしていたライトの顔面を思い切り蹴った
「ぐっ!」
「決意に満ちたその殺意を! 思いを! 粉々に潰すのがぁっ…! ワタクシの快感なのですぅ!」
「そうだね、でも相変わらず中からは戦闘してる音が聞こえてくるよ」
ライトとソラは先程きたフローラの屋敷に来ていた。
「人数とかって分かったりする?」
「ごめんそこまではボクには分からないよ」
「そっか…まぁ、行くか!」
2人は屋敷の広い庭を抜け、扉を開け中に入る、するといきなり目の前から刀を持った何者かが襲いかかってきた。
「ライト! 右に飛んで! 」
「おわぁ! 危ねぇ! 」
ソラの指示に従ったおかげで切られることはなかった、ライトとソラを襲った人物は黒いローブを着ていた、ローブは殺し損ねた2人をジッと見つめていた。顔の見えない相手に不気味だと思いながらライトは背中の剣を抜き
「いきなり襲ってきやがって、びっくりするだろうが! 襲ってくるなら「襲うぞー」って言いながら来いよ!」
「……それ、意味ないと思うよ」
ライトの言葉にソラは呆れながら返すが、ローブはなんの反応も見せなかった、次の瞬間、またローブがライトに向かって刀を構え突進してきた。
「っ! あくまで話す気は無いってか! だったらこっちも遠慮なくいくぜ!」
ライトの電気を纏った剣とローブの刀がぶつかる、だが相手の力が強すぎてどんどん体制が崩れていく
「くっ…そ…この馬鹿力野郎が…! 」
「………」
「ボクも居るのを忘れないでほしいな!」
ライトの体制が完全に崩れる直前に、ソラによる跳び蹴りがローブの頭にヒットする、蹴られたローブはそのまま吹っ飛び、壁に激突する、ローブは直ぐに起き上がろうとするが
「ライト、今だよ!」
「…お、おう! 」
唖然としていたライトだったが、我に帰りローブの元へと走る、そしてローブの前で剣を構え
「くらえ!」
「………!………!!」
電気を纏った剣をローブの脇腹に当てると、ローブの身体が痺れだし、やがては動かなくなる
「あ、あれ⁉︎ 死んじゃった⁉︎」
「いや、これぐらいじゃ死なないよ、痺れてるだけ、今はボクの力で身体を動けなくしたから、目が覚めても大丈夫だよ」
「便利だな!」
「ふふっ…そうだろう? さぁ、次の場所に行こうか、まだ屋敷に入ったばかりだからね、戦闘音のする場所に行こう」
「おう!」
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「よし…戦闘音のする場所はすぐそこだよ」
ソラについて来て二階につくと、ライトにも分かるくらいに金属のぶつかり合う音が聞こえる
「よし…行くぞソラ!」
ソラが頷き、2人同時に廊下に出ると、目に入ったのは剣を構える長い赤い髪を持った女性だった、その女性と戦っているのは先程ライト達と戦ったローブと柄の少し違うローブを着た人物だった
「ソラ! どうする⁉︎ 」
「幸い2人ともボク達にまだ気づいてない、ボク達も戦闘に参加して一気に片付けよう」
「了解!」
そう言うと先にソラが動き出した、ソラは手と足に電気を纏わせ、そのまま走って行った。 ライトも剣を構えてローブの元へと走る
「”雷閃”!」
ローブが赤髪の女性の剣を弾き、ローブが女性へトドメを刺すため剣を構えた瞬間に、ソラの電気を纏った拳がローブの顔にクリーンヒットする、ローブが体制を崩した瞬間に、
「くらえええぇぇ‼︎‼︎」
ライトの左下から右上へ斬り上げが決まる。
すぐさまライトは後ろへさがり、ローブはまだ動こうとしていたが、身体が痺れたのかその場に倒れ動かなくなった。
「よっしゃ! 2人目撃破!」
「ナイスだったよライト、まだ無駄な動きは多いけどね」
そんな話をしてる2人に赤髪の女性は驚きに口を開けている、それに気づいたライトは赤髪の女性の方を見て
「怪我とか大丈夫か? あ、俺たちは敵じゃないから安心してくれよ?」
「…え? あ、えぇと…あなた達、誰?」
「私はソラ、こっちの黒髪がライトだよ。ボク達はアイリスの知り合いで、アイリスを助けに来たんだ」
「アイリスの知り合い? 」
「おう! あのでかい街……王都って言うらしいな、そこで会ったんだ」
「へぇ…じゃあ私達の仲間なんだ、さっきは助けてくれてありがとね、私はファリアよ」
「よろしくなファ…え⁉︎ ファリア⁉︎」
いきなり驚くライトにファリアは首を傾げる。
「ファリアってあの…女王候補の? 」
「あぁ、アイリスから聞いたのね、そうよ、私も女王候補の1人のファリアよ」
「ファリアとアイリスがここに住んでるって事は…」
「もちろん、セレナも一緒に住んでるわよ?」
「俺の中では、女王候補の3人はライバルみたいな関係でめっちゃ仲悪いと思ってたんだけど…」
「あー…いるのよねそう思い込む人、実際私達はライバルだけど、凄く仲良いわよ?」
「そうなのか」
「ボクもまさか女王候補が全員同じ場所に住んでるとは思わなかったよ」
「だな、さてと…ファリア、この屋敷に居る襲撃者は何人だ?」
「えっと、今私達が倒したのが幹部で、幹部が2人いるんだけど今倒したから後1人ね、後は手下だけど、こいつらは放っておいてもいいわ」
「なるほど、んで、そいつはどこにいる?」
「えっと多分西館の方に…」
ファリアの言葉の途中で、西館の方角から凄まじい音が聞こえてきた
「今のはなんだ⁉︎」
「分からないわ! でも、アイリスとセレナが危ない! 早く行きましょう!」
ファリアを加えた3人はファリアを先頭にして西館へと向かった
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「多分音がしたのはここら辺よ」
「よし、んじゃ行くぞ!」
「あ、ライト君! 勝手に出ちゃ…」
ファリアの制止の声を聞かずに廊下へ飛び出したライトの後に続きファリアとソラもついてくる、廊下を少しある歩くと、廊下に何かが倒れていた
「誰かが倒れているわ!」
「誰だ…ってこいつは! ローブ野郎じゃねぇか」
「ローブが倒れてるって事は、アイリス達はローブに勝ったんだね」
「なら、ここに、アイリス達がいないのはおかしいわ、ローブを倒してもその場所から動かないって約束だったもの」
「どういう事だ…?」
3人の中に不安が生まれる、アイリス達を探してそのまま少し歩くと、不気味な気配を感じた
「あっれぇ…? そっちから来てくれたんですかっ? 」
「だ、誰だお前…?」
ライト達の前に居たのは、黒い髪で左右違う大きさの眼をして不気味な笑みを浮かべる男だった、そしてその男の足元には
「アイリス! セレナ! 」
ファリアが2人の名前を呼ぶが返事が返ってこない、アイリスと金髪の女性…セレナは縄で縛られ気を失っていた
「てめぇ! アイリス達に何しやがった! 」
「何ってぇ…? 売りつけるために縛ってんですよぉ! この人らは女王候補でしかも顔も良いぃ! 良い値段で売れるかもしれませんしねぇ…! そこにいるファリアさんんん! あなたも捕まえますよぉ! 」
男の言葉で怒りが頂点に達したライトは、ファリアとソラに何も言わずに飛び出す
「ライト! ダメだよ!」
「ライト君! ダメ! 戻って! そいつは…!」
「死ねえぇぇ‼︎‼︎」
ライトはジャンプして上から剣を振り下ろす、身体の何処かに当てれば勝ちという事も忘れ、ただ相手を殺す事に集中して斬りかかった。
男はライトを見て不気味な笑みを浮かべ
「死ねとぉ? ワタクシに死ねと言いましたかぁ…? ならばぁ…」
男は腰にさしていた短剣でライトの剣を”へし折った”、ライトの剣は貰い物だが、普通の剣よりも優れている事は見てすぐ分かった、なのにその剣が”折れた”、あんなに小さな剣に負けたのだ
「え…あれ? 」
折れた剣では長さが足りず、男に当たらず空振りに終わったライトは地面に転ぶ、そのライトを男は上から見下ろし
「ワタクシを殺す…? ならばぁ…ワタクシを楽しませて…楽しませて楽しませて楽しませて楽しませて楽しませて楽しませて楽しませて楽しませて楽しませて楽しませて楽しませて楽しませてえぇぇ‼︎‼︎ そしてぇ…ワタクシを満足させてから殺してくださぁい」
「くそっ…死ねよこの…変態野郎が!」
「あぁ…いい! いいですねぇ…ワタクシに向けるその殺意っ! いつでも…朝でも昼でも夜でも! 向けられる殺意はいつでもワタクシを奮い立たせるぅ! そしてその殺意を…思いをぉ…」
男は見下ろしていたライトの顔面を思い切り蹴った
「ぐっ!」
「決意に満ちたその殺意を! 思いを! 粉々に潰すのがぁっ…! ワタクシの快感なのですぅ!」
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