天才少年、異世界へ

mizuki

旅の始まり

 王女によって遣わされたメイド、サラさんによって部屋に案内された弘一郎は、あることを考えていた。

(どうやらこの世界には、気とも違う力があるようだな。これは、俗に言う魔力という奴か?まあいい、使ってみるか)

そうして試すと、

(できた、思ったより簡単だっな)

そういって、簡単にできてしまった。さらにそれは、使うではなく使いこなすの域に至っている。(ちなみにこの世界の住人ですら、使うのには1日かかる)そんなことをしながら、今日は寝た。

翌朝、サラさんに起こされ、食堂に行くと、他にはみんな揃っていた。そうして朝食を食べ、今度は昨日の部屋に行った。そこには王女がいて、こう言った。

「みなさん、おはようございます。私達に協力するにせよしないにせよ、自身の実力は知っておくべきですので、この板を持ってステータスとつぶやいてください。ちなみにこの騎士団長の強さは平均1000程度です」
 
 弘一郎は少し待って、他のクラスメイトのステータスを見ていると、最大でも500程度だということがわかった。そして、

「ステータス」

名前:木村弘一郎
種族:人間のはず 
HP:測定不能
MP:測定不能
STR:測定不能
DEF:測定不能
INT:測定不能
AGL:測定不能
LUK:測定不能

称号:神々に信仰されし者
        王の器、etc.

(なんだこれ、称号もおかしいし)

そう、彼のステータスは異常だった。称号の欄の最後をみると、rpgならやる気を失うような言葉が書かれていた。その言葉は、

『最強』

この言葉を見てがっかりした。なぜなら、張り合いがないからだ。だがこの後、王女が言った一言によってその気持ちは変わった。

「みなさん、ステータスはわかりましたか?いないとは思いますが、女神を超えた者のステータスは測定不能となります。そうなっていた場合、称号には『最強』という言葉がつきますが、この世界には一人だけ、その称号を持っている人がいます。その人が言うには『最強』は女神を超えた者全てに与えられる称号らしいです。みなさんもその域に至れるように頑張ってください」

ここで弘一郎は期待していた。この世界にきて初めてワクワクしていた。

(ここから俺の新しい生活の始まりだな。まずは、この世界を見てまわろう)

「すまんが王女様。俺はこの世界を見てまわりたい。だから、旅をして、いく先々で困っている人がいたら可能な限り助けるついうことにする」
「わかりました。これは、当分の資金です。お金を稼ぐには、冒険者になるといいでしょう」
「ありがとう」

そう言って弘一郎は旅に出た。

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コメント

  • ノベルバユーザー310583

    止めないの?!

    2
  • ノベルバユーザー276254

    王女、弘一郎が出て行く事を止めなかったな。他の人もだけど

    0
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