空ノ学園
一時限目
 長ったらしい入学式の次の日、ニコラはパンを咥えながら走っていた。
「あわわ、遅刻します!」
 
 途中誰かを吹き飛ばしたが、走るのに夢中だったニコラは気付かずに走り去ってしまった。
 場所かわって学校の下駄箱
「はぁ……はぁ まにあいました!」
   はて? 途中で誰かとぶつかった気がしますが気のせいですかね?
まぁ、いいでしょう!  おや? セラが男子生徒に告白されてますね。
すこし覗いていてあげましょう!
 セラshift
「入学式で始めてあったときに好きになりました。僕と付き合ってください!」
 
 はぁ……こいつは何を言っているのかしら?馬鹿も休み休み言ってほしいわ……ね、なんであんなところにニコラがいるのよ!? しかもニヤニヤしながらみてる!
 
 「ごめんなさいね」
  
 ――ごめんなさいと謝り男の前を通りすぎていった。
 shift out
「あれ? セラがきてますね? 逃げよっと」
 
――しかし、後ろを振り向いた瞬間。
「ニーコーラ? 」
あわわわ、鬼がいますぅ?!
「あははは、どうしたんですか?セラ」
「どうしたもこうしたも、あんた! さっき覗いてたでしょ!」
「あはは、ごめんなさい!」
――再度逃走を図るものの
「無駄よ! 貴女の手には手錠を掛させてもらったわ!」
「え? いつのまに?!」
――あえなく失敗に終わった。
「覗いてたことはどうでもいいわ、それより今日テストよ? 大丈夫なの?」
「あ、それならばっちりです!」
「ふーん、なら行きましょ」
  ◇
  放課後
「オワタオワタオワタオワタオワタオワタオワタオワタオワタオワタオワタオワタオワタオワタオワタオワタオワタオワタオワタオワタオワタ」
―― 壊れたラジカセのように何度も繰り返し呟くニコラ
「やっぱりダメだったのね」
「うぅ、はい。あ、でも社会は自信ありますよ?」
「へぇ? 」
「あ、疑ってますね!」
「べっつに~? それより帰るわよ」
「あ、ちょっと! 待ってくださいよ!」
  先に歩いて行ったセラを慌てて追いかけるニコラは楽しげに走っていった。
つづく
「あわわ、遅刻します!」
 
 途中誰かを吹き飛ばしたが、走るのに夢中だったニコラは気付かずに走り去ってしまった。
 場所かわって学校の下駄箱
「はぁ……はぁ まにあいました!」
   はて? 途中で誰かとぶつかった気がしますが気のせいですかね?
まぁ、いいでしょう!  おや? セラが男子生徒に告白されてますね。
すこし覗いていてあげましょう!
 セラshift
「入学式で始めてあったときに好きになりました。僕と付き合ってください!」
 
 はぁ……こいつは何を言っているのかしら?馬鹿も休み休み言ってほしいわ……ね、なんであんなところにニコラがいるのよ!? しかもニヤニヤしながらみてる!
 
 「ごめんなさいね」
  
 ――ごめんなさいと謝り男の前を通りすぎていった。
 shift out
「あれ? セラがきてますね? 逃げよっと」
 
――しかし、後ろを振り向いた瞬間。
「ニーコーラ? 」
あわわわ、鬼がいますぅ?!
「あははは、どうしたんですか?セラ」
「どうしたもこうしたも、あんた! さっき覗いてたでしょ!」
「あはは、ごめんなさい!」
――再度逃走を図るものの
「無駄よ! 貴女の手には手錠を掛させてもらったわ!」
「え? いつのまに?!」
――あえなく失敗に終わった。
「覗いてたことはどうでもいいわ、それより今日テストよ? 大丈夫なの?」
「あ、それならばっちりです!」
「ふーん、なら行きましょ」
  ◇
  放課後
「オワタオワタオワタオワタオワタオワタオワタオワタオワタオワタオワタオワタオワタオワタオワタオワタオワタオワタオワタオワタオワタ」
―― 壊れたラジカセのように何度も繰り返し呟くニコラ
「やっぱりダメだったのね」
「うぅ、はい。あ、でも社会は自信ありますよ?」
「へぇ? 」
「あ、疑ってますね!」
「べっつに~? それより帰るわよ」
「あ、ちょっと! 待ってくださいよ!」
  先に歩いて行ったセラを慌てて追いかけるニコラは楽しげに走っていった。
つづく
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