3人の勇者と俺の物語

穴の空いた靴下

113章 カイとデート♪

 ワタルとユウキは一緒に目が覚めた、そして周りの惨状に苦笑いしかでなかった。
 まぁ、魔法というものは便利なのであっといまに元通りに出来る。
 制服を着直してる途中にスイッチが入ってハッスル(死語)してしまうワタルもいたけどご愛嬌。

 帝都へ戻り今日のお相手との準備をするワタル。なんていうかまぁ・・・・・・。
 バッツ大先生のコーディネートは麻の落ち着いたシャツ、前は留めずに中にはTシャツ、
 それに短パン、サンダル。夏。一言で言えばそういう格好だ。
 帝都の気温は流石にこの格好をするには涼しい。
 でもカイが来て理由がわかった。
 カイはパレオ付きの水着で転移してきた。

 「さぁいきましょ!」

 そのままワタルの手をとって転送する。
 転送した先は砂浜だった。目の前には海。
 サウスティアの海岸だ。
 サウスティアはまだしっかりと暑い。 
 そして飛んできた一画には夏を楽しむ準備がしっかりとされていた、

 「今日はここで一緒に過ごしましょう!」

 カイのテンションも高めだ。ドレスみたいな水着ではしゃぐ姿は妖精のようにワタルには見えた。
 真っ白な肌に深い青色の水着がとても良く似合っていた。
 そういえばバッツが短パンは濡れても平気って言っていたなぁ、こういうことか。
 さすがに下着は脱いでおく。上も脱いで海へ向かう。

 「カイ日焼けしちゃわない? せっかく綺麗な肌がやけどしちゃうよ?」

 「あ、え、はい、ありがとうございます。でも魔法でガードしてるから平気ですよワタルさん」

 恥ずかしそうに戸惑いながらも答えるカイ。
 暑い砂浜から逃げるように海へ入る。ちょうどいい温度差で気持ちが良い。
 バシャっとワタルに海水がかかる。

 「へへへ、隙ありですよ~」

 「お、やったなぁ!」

 お返しにバシャバシャと水をかける、子供のようにはしゃぐ二人。
 だんだん魔法を使い始めて途中からはかなりハイレベルな魔法合戦になっていったのは内緒だ。

 「や、やるなぁカイ」

 「ワタルさんも流石ですね・・・・・・」

 はぁはぁと肩で息をしながらお互いを賞賛する。
 すっかりお腹も空いていたのでそのまま浜辺でバーベキュウとなる。
 周囲には二人の魔法合戦に巻き込まれた魚介類がある。

 「一応材料も持ってきたんですけど、野菜だけでいいですね使うのは」

 「ちょっと集中しすぎたね」

 二人は顔を見合わせて、やっちゃったぜテヘペロみたいに言っているが、
 あのままエスカレートしていたらこの辺りの生態系を壊しかけていた。
 もちろんすべて綺麗に調理して保存とお腹いっぱいになるまで食べました。
 狩ったものを無駄にしてはいけません。

 それからはのんびりと日にあたって過ごしたり、ビーチボールを利用した大魔法大会みたいになったり、あんまり午前の出来事から学ばない二人であった。
 それでも夢中になって遊んでいたのですっかり時間が経っていた。

 「あれ、もうこんな日が傾いてるのか」

 「ほんとだ、なんだかあっという間ですね」

 「楽しい時間はあっという間に過ぎちゃうんだよね-」

 「そう言ってもらえると私も嬉しいです」

 魔法で召喚した巨大な岩石を転移させながら満面な笑みで笑いかけるカイ。
 同じく魔法で形成した巨大な城壁の上からひらりと飛び降り城壁を元通りの砂の姿に変えるワタル。
 何をどうすればビーチバレーが二人攻城戦になるのか誰か説明して欲しい。

 その後は帝都に場所を移して帝都内でも、もっとも高級なホテル最上階の屋外型レストランに移動する。一度シャワーを浴びてビシっとスーツとドレスに着替えている。
 お店に入ると二人の姿に他の客の目が集まる。
 その姿の美しさとかっこよさが半分、例の噂の男と気がついたものが半分だ。

 テラスに用意された席で最高級の料理に舌鼓を打つ。
 ワタルの料理に勝るとも劣らない料理、高級素材の仕入れルート的に魚介や肉料理はワタルをも唸らせた。

 「凄い美味しいね、こんな美味しい料理は初めて食べる」

 「流石ですね、ワタルさんの料理に匹敵するものを食べられるとは、流石皇子おすすめのお店」

 「皇子に教えてもらったの?」

 「はい、この帝都に来たらぜひこの店で食事をしてくれ。俺の名前を出せば席は都合がつく。
 だそうですよ」

 「ありがたやありがたや」

 「それにしてもワタルさん焼けましたね、魔法使わなかったんですか?」

 「大分抑えたけど、男だから少しぐらい日に焼けてるほうがいいかなと思って。変かな?」

 「いえ、そういうワイルドな感じもカッコいいですよ。素敵です」

 「ありがとう」

 「それにしてもワタルさんに魔法ぐらいは勝ちたかったな-」

 「いやー俺も必死だったよ、流石に本職の人は強い」

 「でも、そもそもなんで私達魔法で戦ったんでしょう?」

 「なんでだっけ? なんか水かける時に魔法で大量にかけたから、お返しに-って感じで・・・・・・」

 「ああ、あのタイダルウェーブは危なかったですよ、とっさにアブソリュートゼロで抑えましたけど・・・・・・」

 「その後のタイタンフォールもすごかったね、まさかウォールオブアースまで使わされるなんて」

 その後も二人の魔法談義は大いに盛り上がった。
 ワタルは結構こういう会話が好きだった。MMORPGとか好きな人だからね。

 食事を終えた二人はサウソレス領土の屋上でゆったりと飲み直し、露天風呂や、あれやこれやとイチャラブな時間をゆったりと過ごしたのでありました。

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