3人の勇者と俺の物語
107章 ワタルとユウキ
ワタルとユウキは特に示し合わせたわけではないが一緒に戦っていた。
敵は剣と盾を持つ剣士と二刀短刀をもつアサシン風のアレスだ。
ワタルは最近は魔法で戦うことが多いが盾を利用した近接戦闘が本来の戦闘スタイルだ。
ユウキは銃という武器がメインウェポンだが剣と槍による戦闘も一流の使い手、
トラップやクレイモアみたいな罠を併用して戦うので戦闘のバリエーションは広い。
戦略武器と化している先代から譲り受けた銃だけではなく、
小型銃もバッツと一緒に開発していたりと楽しそうだ。
すでにテストタイプのリボルバー型銃も2丁持っている。
ワタルは久々のガチンコの近接戦闘に燃えていた。
ユウキにいいところも見せたいという気持ちも強い、
ユウキの盾を利用した戦闘スタイルはかなり独創的でそして強力だ。
同じように剣と盾を装備しているアレスに比べると戦闘の幅が広い、
魔法盾を武器と同等以上に手足のように使いこなして相手からすれば本当に一人を相手にしているのか疑問に思うレベルだ。
突然死角から刃と化した盾が巨大化してくる。対峙するワタルもかなりの使い手だ。
剣アレスは攻防バランスよく立ち回っているが、どうしても手数で押され続けている。
ワタルはユウキとアサシンアレスとの戦闘の補助も同時にこなしている。
剣アレスの剣技が劣るということではない、むしろ神の名に恥じることのない神技だ。
それでもワタルはその攻撃を見事に盾で受け、そして盾で攻撃する。
ワタルの盾を扱う技能も神技と言っていいレベルまで高まっている。
その鉄壁を破ることが出来るのは単純な剣技では不可能と言っていいかもしれない。
さらに防御に徹するだけではなくその盾での多様な攻撃方法もワタルは手に入れている。
どちらかといえば、相性的な意味合いでこの戦いはワタルが一方的に優位だった。
ユウキは背中をワタルに預ける安心感を感じながらアサシンアレスと槍で戦っている。
短刀二刀流に接近を許すと一気に押し込まれる可能性がある。
ユウキの槍術も超一流、中距離の連続突きで接近を阻み、
周到に罠に誘い込み行動を阻害してダメージを与えていく。
冷静沈着なユウキは相手の動きを巧みに誘導して行動の先を読んで事前に罠を用意しておく、
現代社会における地雷のような罠にとどまらない、
ユウキがバッツと開発した罠は魔力によって踏んだ者の足に吸着し爆発が起こる。
という凶悪なものを始め、なかなか人道的にどうなのよ? という物が多い。
数回の罠の攻撃により本来アサシンアレスの売りである機動力の要である足はズタボロになっていた。
【負け惜しみのようだが、これはちょっと・・・・・・】
両足はすでに働きを失い、座するような状態で槍を受けながらアレス神はギブアップをする。
剣アレスの方もすでにボロボロだ、四方八方から盾によってどつかれ回されており。
すでに剣を持つ手も変な方を向いている・・・・・・
「あの、なんか俺が悪い事してるみたいな気分になるんで終わりません?」
ワタルの恨みもすっかり時間経過で無くなっており、
今では弱い者いじめをしているかのようなバツの悪さを感じていた。
【うむ、他の分体も皆倒されたようだしな。見事だ】
アレス神も一同の成長とその強さにただただ感心するばかりであった。
一同は特訓の終了を心から喜びお互いの健勝をたたえ合った。
【そなたたちはすでに人の身を超えた力を得ておる。
それでもバルビタールは強大だ。我が分体を倒せる汝らでもどうなるかはわからない】
アレス神の言葉を真剣に聞くメンバー。すでにアレス神への恨みは戦いを通して浄化されている。
溜まり溜まった恨みの悪意から新しい魔物でも生み出してしまいそうだったので良かった良かった。
【私が手を貸せるのはここまでだ、あとはそなたら自身の成長に期待する
それでは外の世界への扉を開く。外での経過時間は3日ほどだ。よく頑張った!】
皆は飛びつくように外への扉へ向かう。
扉を開け放ち外に出られることを確認すると安堵の溜息をつく。
思い切り体を伸ばし深呼吸をする。
本当に外に出られたことをゆっくりと実感するように各々体を動かしていた。
【お主達の力はすでにこの世界の数値で表すことが難しいな、
龍気による循環によって幾重にも強化されている。
皆が心を合わせ力を巡らせれば無限の力をも手に入れることもできるだろう。
仲間を大切に、信じて進んで行け!】
暑苦しいアルス神のありがたいこっ恥ずかしいセリフを皆胸に刻み込んだのでありました。
「あー、疲れた・・・・・・ゆっくりお風呂入りたい」
「同感、ワタ兄イステポネ行こう」
リクとクウの提案に反対する者はいなかった。
すぐにイステポネの拠点へ移動し、長期に渡る戦いの疲れを風呂でゆっくりと癒やし、
久しぶりのゆっくりとした食事に一同は大層羽を伸ばした。
その日は流石にそれぞれゆっくりと眠りにつく・・・・・・
翌朝は皇子からの連絡で目を覚ました。
塔に入って忘れていたが今日はオークションの日だった。
お祭りムードを楽しむためにもみんなでオークション参加をするために帝都へと移動する。
久しぶりの戦いから開放されたお祭りとあって、一行のテンションは最高潮だった。
敵は剣と盾を持つ剣士と二刀短刀をもつアサシン風のアレスだ。
ワタルは最近は魔法で戦うことが多いが盾を利用した近接戦闘が本来の戦闘スタイルだ。
ユウキは銃という武器がメインウェポンだが剣と槍による戦闘も一流の使い手、
トラップやクレイモアみたいな罠を併用して戦うので戦闘のバリエーションは広い。
戦略武器と化している先代から譲り受けた銃だけではなく、
小型銃もバッツと一緒に開発していたりと楽しそうだ。
すでにテストタイプのリボルバー型銃も2丁持っている。
ワタルは久々のガチンコの近接戦闘に燃えていた。
ユウキにいいところも見せたいという気持ちも強い、
ユウキの盾を利用した戦闘スタイルはかなり独創的でそして強力だ。
同じように剣と盾を装備しているアレスに比べると戦闘の幅が広い、
魔法盾を武器と同等以上に手足のように使いこなして相手からすれば本当に一人を相手にしているのか疑問に思うレベルだ。
突然死角から刃と化した盾が巨大化してくる。対峙するワタルもかなりの使い手だ。
剣アレスは攻防バランスよく立ち回っているが、どうしても手数で押され続けている。
ワタルはユウキとアサシンアレスとの戦闘の補助も同時にこなしている。
剣アレスの剣技が劣るということではない、むしろ神の名に恥じることのない神技だ。
それでもワタルはその攻撃を見事に盾で受け、そして盾で攻撃する。
ワタルの盾を扱う技能も神技と言っていいレベルまで高まっている。
その鉄壁を破ることが出来るのは単純な剣技では不可能と言っていいかもしれない。
さらに防御に徹するだけではなくその盾での多様な攻撃方法もワタルは手に入れている。
どちらかといえば、相性的な意味合いでこの戦いはワタルが一方的に優位だった。
ユウキは背中をワタルに預ける安心感を感じながらアサシンアレスと槍で戦っている。
短刀二刀流に接近を許すと一気に押し込まれる可能性がある。
ユウキの槍術も超一流、中距離の連続突きで接近を阻み、
周到に罠に誘い込み行動を阻害してダメージを与えていく。
冷静沈着なユウキは相手の動きを巧みに誘導して行動の先を読んで事前に罠を用意しておく、
現代社会における地雷のような罠にとどまらない、
ユウキがバッツと開発した罠は魔力によって踏んだ者の足に吸着し爆発が起こる。
という凶悪なものを始め、なかなか人道的にどうなのよ? という物が多い。
数回の罠の攻撃により本来アサシンアレスの売りである機動力の要である足はズタボロになっていた。
【負け惜しみのようだが、これはちょっと・・・・・・】
両足はすでに働きを失い、座するような状態で槍を受けながらアレス神はギブアップをする。
剣アレスの方もすでにボロボロだ、四方八方から盾によってどつかれ回されており。
すでに剣を持つ手も変な方を向いている・・・・・・
「あの、なんか俺が悪い事してるみたいな気分になるんで終わりません?」
ワタルの恨みもすっかり時間経過で無くなっており、
今では弱い者いじめをしているかのようなバツの悪さを感じていた。
【うむ、他の分体も皆倒されたようだしな。見事だ】
アレス神も一同の成長とその強さにただただ感心するばかりであった。
一同は特訓の終了を心から喜びお互いの健勝をたたえ合った。
【そなたたちはすでに人の身を超えた力を得ておる。
それでもバルビタールは強大だ。我が分体を倒せる汝らでもどうなるかはわからない】
アレス神の言葉を真剣に聞くメンバー。すでにアレス神への恨みは戦いを通して浄化されている。
溜まり溜まった恨みの悪意から新しい魔物でも生み出してしまいそうだったので良かった良かった。
【私が手を貸せるのはここまでだ、あとはそなたら自身の成長に期待する
それでは外の世界への扉を開く。外での経過時間は3日ほどだ。よく頑張った!】
皆は飛びつくように外への扉へ向かう。
扉を開け放ち外に出られることを確認すると安堵の溜息をつく。
思い切り体を伸ばし深呼吸をする。
本当に外に出られたことをゆっくりと実感するように各々体を動かしていた。
【お主達の力はすでにこの世界の数値で表すことが難しいな、
龍気による循環によって幾重にも強化されている。
皆が心を合わせ力を巡らせれば無限の力をも手に入れることもできるだろう。
仲間を大切に、信じて進んで行け!】
暑苦しいアルス神のありがたいこっ恥ずかしいセリフを皆胸に刻み込んだのでありました。
「あー、疲れた・・・・・・ゆっくりお風呂入りたい」
「同感、ワタ兄イステポネ行こう」
リクとクウの提案に反対する者はいなかった。
すぐにイステポネの拠点へ移動し、長期に渡る戦いの疲れを風呂でゆっくりと癒やし、
久しぶりのゆっくりとした食事に一同は大層羽を伸ばした。
その日は流石にそれぞれゆっくりと眠りにつく・・・・・・
翌朝は皇子からの連絡で目を覚ました。
塔に入って忘れていたが今日はオークションの日だった。
お祭りムードを楽しむためにもみんなでオークション参加をするために帝都へと移動する。
久しぶりの戦いから開放されたお祭りとあって、一行のテンションは最高潮だった。
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