ただの日記。
おみせのなかでのおやくそく。
コンビニで、四歳娘とお買物。 
ふとしたときに、「オホーゥ、ハッハーァ」と、どう訳せばいいのかわからんがなんか感嘆してんだろなな外国語が聞こえる。 
147センチのわたしが見上げると、商品を選んでいたわたしたちのすぐそばに、190をゆうに越える金髪白人男性が、にこにこしながら立っていた。 
子供好きなのか、同じくらいの子があるのだろうか。 
とくになにか変わったことをしてたわけでない娘をみて、「ヤァー、カシコイねぇ~ホッホォ」と呟いている。 
たぶん先の会話で、「お母さんこれ買ってもいい?」「いいえ、大きすぎるからよくないわ。それと、チビ太くんと半分こできるものを選んでね」「じゃあこれならいい?」などと話していたのに引っ掛かったのだろう。 
確かにワガママをいわずきちんと対話をして商品を選んでいるあたり、イイコな言動といえよう。が、カシコイねぇと言われるほどではないので、まぁ、やはり子供好きなんだろう。 
外人さんというのは、お国それぞれあるのだろうが、えてして子供好き・子連れにやさしい・話し掛けてくる方が多いように思う。 
さらに店内を回る。 
「お母さん、バナナが食べたい」「いいわよ。あ、こら、一房じゃない、一本のほう!」 
「ハッハーァハー!」 
天空から聞こえる笑い声。 
「ねぇねぇお母さん、おはなしきいて。今日はあたし、保育園でね、こんなおっきぃカタツムリみつけたんよ」 
「ホーァ!」 
「あらそう、よかったわね」 
「ウフ、フ、フー」 
「わぁ見て、あっち(レジ)に、たぬきさんがいるぅ」「そうね」 
「カシコーイねぇーフッフー」 
「それじゃ、お会計しましょうね」「はぁい」 
「オォー!オマィゴッ!なんて可愛いの。ホホーォ!」 
う る せ え よ 外人!!アレッシーかてめぇはよおおおおーっ!!! 
会釈は返したが正式に話し掛けられたわけでなし会話をする気もない、あたしゃ仕事で疲れてんだよだからスーパーじゃなくコンビニに割高覚悟で牛乳かいに来てんだよ、初対面のひととハッハーァフッフーヘッヘーホッホォーでコミュニケーション成立させられる能力もなきゃ努力もしたくないっ! 
とにかくうるさい、精神的にも物理的にも五月蝿い! 
よく見りゃ貴様買い物カゴからっぽじゃねーか、こっちにかまってないでさっさとメッツコーラでも買って帰れよスカタンッ! 
レジ行列で、うしろでヤハーハー言うてる男に背を向けてスルーを決めることにしたわたし。 
ミニ子が外人さんに振り返る。 
「お店の中でのお約束。お店のなかでは、大きい声は出さない。」 
なぜか「偉いねぇ~」は言ってもらえませんでした。
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