魔法少女はロジカルでマジカルに

チョーカー

閑話休題

 現代社会においてインターネットは生活に必要不可欠なものになっている。
 もはや、インターネットに頼らず生活を行う事は不可能だと言ってもいい。
 いや、不可能は言いすぎだろうか? 
 もしかしたら、インターネットを使用せず生活をしている人間も多少なりにいるかもしれない。
 しかし、どういった物にインターネットが使われている完全に把握できるか?
 生活に浸透しすぎてわからなくなっている世の中で、意図的にインターネットを排除して生活することは、やはりハードルが高すぎると言わざる得ないだろう。
 つまり、それほどまでに生活に取り組まれているという話だ。

 さて、そんな便利であり、世の中に満ち溢れてしまったインターネットであるが弱点はある。
 実は世界中のパソコンと繋がっているため、情報が漏れやすいのだ。
 それは、困った。ここまで人間と密接な状態でありながらプライベートがバレてしまうリスクがつきまとうのだ。
 もしからしたら、ベットの下に隠してあるエロ本が世界に流失してしてしまうかもしれない。
 いや、それはないか。それはともかく―――

 そこで考えられたのが情報の暗号化である。
 さて、そのことを詳しく説明するのは数学の話をする事になってしまう。
 興味がなければ飛ばしてしまっても構わない。
 なぁに、今回は本編とはあまり関係のない番外編のようなものだ。気にするな。

 インターネットによる情報の漏洩を防ぐために作られた暗号。
 それに使われているのは素因数分解である。

 1とその数以外は割り切れない数字。
 これを素数といい、それ以外の数字を合成数という。
 そして素因数分解とは素数の掛け算で表すことだ。
 例えば、9という合成数。これを素因数分解を行うと―――

 3(素数)×3(素数)となる。


 1977年。コンピューターを使って素因数分解を行うのに4000兆年かかると予想された問題が懸賞付きで発表された。
 しかし、これが解かれたのは17年後の1994年の事であった。問題に取り組んだ時間は8ヶ月。
 なぜ、4000兆年かかると言われた問題が8ヶ月まで短縮できたのか?
 それは1つの計算速度の早いパソコンを使うのではなく、複数のパソコンをインターネットで繋げる事で同時に計算することを可能としたからだ。
 その数、なんと1600台。

 僕は『ソフトチェーン』という名前のシステムを聞いた時、この話を思い出していた。
 1600台のコンピューターを繋げることで1600倍は遥かに超える計算速度を得る。 
 つまりは相乗効果。1+1=2ではないのだ。

  
 今回は長々と話をしたが、言いたかったのはそれだけの話だ。

 閑話休題である。

  

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