転生ヒロイン、今日もフラグを折るために奮闘する

神無乃愛

フラグその6……は百合の花!?


 燕王国使者を迎える準備は着々と進んでいく。といっても、学院内の事情しか分からないが。
「この『歓迎セレモニー』って必要ですかね」
「王子を迎えるから必要だ」
 アーデルヘイトがぼそりと呟いた言葉に、クンラートが当然のごとく返してきた。
「害獣に対して必要ないかと思われますが」
「王子ご一行様だ。それに我が国の王太子殿下も参加なさる」
「げぇぇぇ」
「アーデさん、淑女としてあるまじき言葉ですわ」
 いや、歓迎する意味が分かりませんし? 思わず本音を呟いたアーデルヘイトに、クラウディアがにこりと微笑む。
「気持ちは分かりますわ。でも建前を取り繕っておかないと淑女としても貴族としてもやっていけませんことよ」
「平民として過ごす……」
「うふふ。そうなったらわたくしが侍女として雇いますわ! だから取り繕う術は持っていてくださいね。
 それが嫌なら、お父様にお願いして法的に、、、妹になるようにしますわ」
「まぁ、クラウディア。ずるいわ。わたくしだって今すぐにでも妹にしたいと思っておりますよの」
 前生徒会役員の女性とまでもが参戦してくる。
 そう言われたアーデルヘイトは、力なく頷くのだった。

 これを見ていた他の現在と前回の役員たちは。
「……女性羨ましい」
 ぼそりとロビンが呟く。
「女性ならではというか……」
「まったく」
「眼福というものでしょう。ああやって美女三人が抱き合っているのを見れるわけですし」
「そうとも言う」
「これを我々がやると……」
「女性に抱き着いたら黄色い声をあげられ……」
「アーデさんにやったら間違いなく蹴られるね」
 各々が呟く。

「先輩方、そうやって顔突き合わせているとむさ苦しいです」
 アーデルヘイトからの容赦ない言葉とそれに追従する二人に、男子役員たちは項垂れるのだった。

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