転生ヒロイン、今日もフラグを折るために奮闘する
乱立フラグ
「そこまでしていただけなくても大丈夫です。現在は学院に通っているわけですから」
「しかし、社交デビューするとなると後ろ盾が必要となる。話しを聞く限りご実家はあてにならない」
後ろ盾? そんなものいりませんよ。というか、必要最低限以外社交界に行くつもりもない。
「アーデルヘイト嬢はそのあたりの説明すら聞かされていないようです。そうでなければ、先日私が話をしたときに疑問に思うはずですし」
「彼女の実家はフェーレン家。貴族であるが故に省きましたが」
ここで初めて学院長が口を開いた。
そして、学院長の言葉は枢機卿によって無視された。
「私が後ろ盾となりましょう。誇り高き『闇』を持つ少女よ。
それよりも役員の話をしなくては」
にこりと笑って、枢機卿はアーデルヘイトを掴んだ。
「さて、緊張もほぐれてきたところで本題といきましょうか。
あなたはご存じないようですが、現生徒会役員から声をかけられた者は拒否権はないのですよ。ですからあなたは生徒会役員か風紀委員になるのが決定しています」
ナンデスカソノセッテイハ。呆れ果ててアーデルヘイトは何も言えなかった。
「そしてもう一つ。リンダ嬢は風紀委員へ行きましたので、アーデルヘイト嬢は生徒会役員入りは決定です」
「はぁ!?」
礼儀作法も全て忘れて、アーデルヘイトは残酷な宣言をしたドミニクスを睨んだ。
「仕方ないでしょう? 話を聞く前に出て行ったのはアーデルヘイト嬢だと聞いています」
「なりたいと思わないものの説明をどうして聞かなきゃいけないんですか!!」
その言葉に、その場にいた全員が驚いていた。
「……くっくっく。ドミニクス先輩の仰るとおり、彼女は無欲なのですね」
そう言ったのはクンラートである。
「いや……そう見せかけて欲深い人間ですが」
ヤバイ!! 本能的にそう感じたアーデルヘイトは、逃げるようにそう言った。
「そうかもね。だったら尚更生徒会役員にならないと」
全力でお断りさせていただきます!! この状況で言えればどれ位楽だろうか。
「はい。生徒会役員入り決定ね」
ハートがつきそうな勢いで言うのは、副会長ロビン・ファース・デ・ベール・ヴィッテリックだ。
はめられたぁぁ!! アーデルヘイトがそう気付くまで時間はかからなかった。
「しかし、社交デビューするとなると後ろ盾が必要となる。話しを聞く限りご実家はあてにならない」
後ろ盾? そんなものいりませんよ。というか、必要最低限以外社交界に行くつもりもない。
「アーデルヘイト嬢はそのあたりの説明すら聞かされていないようです。そうでなければ、先日私が話をしたときに疑問に思うはずですし」
「彼女の実家はフェーレン家。貴族であるが故に省きましたが」
ここで初めて学院長が口を開いた。
そして、学院長の言葉は枢機卿によって無視された。
「私が後ろ盾となりましょう。誇り高き『闇』を持つ少女よ。
それよりも役員の話をしなくては」
にこりと笑って、枢機卿はアーデルヘイトを掴んだ。
「さて、緊張もほぐれてきたところで本題といきましょうか。
あなたはご存じないようですが、現生徒会役員から声をかけられた者は拒否権はないのですよ。ですからあなたは生徒会役員か風紀委員になるのが決定しています」
ナンデスカソノセッテイハ。呆れ果ててアーデルヘイトは何も言えなかった。
「そしてもう一つ。リンダ嬢は風紀委員へ行きましたので、アーデルヘイト嬢は生徒会役員入りは決定です」
「はぁ!?」
礼儀作法も全て忘れて、アーデルヘイトは残酷な宣言をしたドミニクスを睨んだ。
「仕方ないでしょう? 話を聞く前に出て行ったのはアーデルヘイト嬢だと聞いています」
「なりたいと思わないものの説明をどうして聞かなきゃいけないんですか!!」
その言葉に、その場にいた全員が驚いていた。
「……くっくっく。ドミニクス先輩の仰るとおり、彼女は無欲なのですね」
そう言ったのはクンラートである。
「いや……そう見せかけて欲深い人間ですが」
ヤバイ!! 本能的にそう感じたアーデルヘイトは、逃げるようにそう言った。
「そうかもね。だったら尚更生徒会役員にならないと」
全力でお断りさせていただきます!! この状況で言えればどれ位楽だろうか。
「はい。生徒会役員入り決定ね」
ハートがつきそうな勢いで言うのは、副会長ロビン・ファース・デ・ベール・ヴィッテリックだ。
はめられたぁぁ!! アーデルヘイトがそう気付くまで時間はかからなかった。
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