二次元美少女と恋をしたいっ!←そんなことさせないですよ?
第98話 汚物
「相変わらず、すごい部屋ですわね」
部屋に入って数秒、セラフィは俺の部屋を見て驚きの声を上げた。
というか、少し引きやがった。
「悪ぃかよ」
「いえ、殿方の部屋というのはあまり数を知らないので、比べることはできないですけど」
なら驚きからのガチ引き辞めろっての。
好きでカスタマイズした部屋だけど、そんな態度取られたらさすがに心にくるものがある。
で。
結局俺は、セラフィを泊めることになった。
夜も遅く、黒服も返したから家に帰る手段のないセラフィを、そのままにしておくのもあれだから泊めてやることに。
どうしてこう3次元の美少女たちは後先あまり考えずに行動を起こしてしまうのだろうか。
というか、行動力がすざましい。
俺の頭には数人の女の子たちが浮かんでいた。
別に美少女とはいえ、3次元の女の子であるセラフィを襲うような輩はこの世界には居ないだろうが、(まず俺が暗い夜道でばったりあっても襲わないし、なんならなんで二次元美少女じゃないの?馬鹿なの死ぬの?って目で見てやる)なぜかというか、やっぱりというか、3次元の美少女たちってのは暗い夜道や細い路地で変な輩に絡まれるのが多い(尚これは経験談だ)。
だから念の為に泊めてやることにした。
友人部の大事な部員だ。何かあったら心配だからな。
それに、セラフィはエ〇アニメに出てくる金髪美少女お嬢様のまんまだから、襲われたりする体質だろうしな。
「なんか今ようたの思っていることが何となく分かったのですけれど!?」
「んん、きのせいだ。てか、ほんとになんでこんな時間に来たんだ?ルール違反とかじゃないのか?」
「バレなきゃ違反じゃないんですのよ?ようた」
どこの這い寄るさんだよ。
「まぁ、その分早く地獄デートが終わるならいいんだけどよ。早く終わるよな?」
「なんか今デートが地獄と言うふうに聞こえましたのですけど?」
「きのせいだ」
ちっ。
勘のいいヤツめ!
「まぁ、わたくしも明日は午後から予定がありまして…というか出来てしまいまして……なのでこの時間に来て少しでも長くデートを堪能しようと思ったのですわ」
今セラフィのやつ一瞬顔を曇らせたな。
え、なに?もしかして変な輩に脅しとかされてるとか?
おいおいそれじゃあほんとにエ〇アニメに出てくる金髪巨乳お嬢様じゃねーかよ!
「ま、明日早く終わるのならそれでいいけどよ。どっちにしろ今からじゃ外も歩けねーぞ?」
「それもそうですわね。じゃあ子作りでもします?」
「おいどうしてそんなナチュラル&純粋無垢に提案できるんだ?」
霧咲の半ば強引的なといえかテンションブチアゲ状態で迫られることに慣れてしまっているのか、こんなふうに落ち着いた感じでおかしなことを言われると違和感がある。
というか違和感しか出てこないが。
「冗談ですわよ」
「冗談ならまず上着を気直せ」
なぜこいつは流れるような動きで上着という上着を脱いで駄肉をあらわにしたのだろうか?
一応下着は付けているものの駄肉を出される意味が俺にはわからない。
「人の胸を駄肉駄肉って……酷いですわようたっ!」
「酷いのはお前だ!セラフィィイイイ!!!よくもまぁそんなおぶt駄肉を見せやがって!!」
「今汚物と言いかけましたわね!?酷い!」
「俺の今さっきまで保養されていた目を返せ!お前の駄肉なんかに汚されて俺は……俺は!!」
「なにも泣かなくても!?」
☆
「よ、ようた狭いですわよ?」
「よーし、歯ぁ食いしばれぇ」
「なにゆえですの!?」
なにゆえってなぁお前。
今の状況を軽く整理してみよう。
なんやかんやあって泊まることになったセラフィだが、眠いだのと騒ぎやがった。
俺はまだまだこれから長い夜をエンジョイしようと思っていたのだが、さすがの俺も霧咲から受けたダメージを完全回復させることは難しいらしく、睡魔に襲われた。
ここまでは至って普通の流れだった。
だが、ここから様子が少し変わってくる。
ベットを占領しやがったんだこのエ〇アニメお嬢様は!!
なに人のベットをこいつはナチュラルに占領できんだよっ!!
流れるように服を脱ぎ捨てたかと思いきやベッドに入って掛け布団をちょこんと掛けやがった!
まるでもとから自分のベットだと言わんばかりに!
自分のベットと言わんばかりに!
大事なことなので2回言いました!
「ようたが勝手にこのベットに入って来たから狭いのですわよ!?」
「何言ってんだ!これは俺のベットだ!」
「ようたのペット!?わ、わたくしぺっとなどに成り下がった覚えはないですわ!そ、それによよよようたのペットなんて……は、はしたないですわ!」
「?何を言ってんだお前は?」
「ようたこそ何を言っておりますの!?」
「とりあえず待てセラフィ。お前の駄肉が当たって気持ちわおrrrrrr」
「ほんとにえずくの辞めてもらえます?!傷つきますわ!」
「ぷはっ……てかお前は俺のベッドなんか入って平気なのか?」
「今のぷはってなんですの?それにその下に置いてあるバケツは……」
「……みなまで言わせる気か?」
「……ひどいですわ!」
酷いって言われてもなぁ。
下着を付けてるとはいえ、それでもなお伝わってくる駄肉の感触と言ったらそりゃあねぇ?
「で、お前は俺のベットに入って平気なのか?」
「それはどういう意味でですの?」
「いや、普通女の子だったら男子のしかも思春期真っ最中の男のベットになんて入りたくねぇんじゃねぇかってな。特にお前は潔癖症ぽそうだから」
まぁ全然気にもとめない霧咲ってやつがこの世の中には居るんですけどね。
「特に気になりませんわ。それにようたのなら喜ん…んん。わたくしお布団だと深く眠れないのでベットの方がいいんですの。それが誰のであってもどんな物でも特に気にはなりませんわ」
「へー意外だな」
「そう?」
「あぁ。俺はてっきり形だけにはこだわってるかと。そうだな、例えば天蓋付きの」
「それだとエ〇アニメみたいですわ!」
「え、俺は普通にお嬢様だからだと思ったんだが」
「よ、ようたがここぞとばかりに言ってくるので興味本位で調べたらそれ系でたくさん出てきたって何を言わせますの!?」
ゼロ距離のビンタを俺は食らった。
理不尽すぎる……。
☆
「こうして誰かと同じベットで一緒に寝るなんて久しぶりですわ」
「お前が占領しただけなんだけどな」
「占領なんてしてないですわ。くつろいでいるところにようたが来たのですわ」
「なぜ俺のベットなのに俺が入っちゃいけないんだ?おかしいだろ?」
「ま、まぁそうなのですけれど、女の子が入って居るのに平然と来るのもどうかと思いますけど」
「なんで俺が3次元の女の子相手に気を使わなきゃいけねーんだ。二次元美少女だったら喜んでベランダで寝るんだけどな」
「同じ屋根の下ですら寝ないのですわね」
「当たり前だろ?それが紳士ってもんだ」
「ドヤ顔なのが腹立たしいのですれど」
こんな風に喋っているうちに強い睡魔に襲われた。
セラフィのせいで狭いが、寝れない程ではない。
お互いにそっぽを向いて、目を瞑り、睡魔に身を委ねた。
数十分後。
さっきの強い睡魔はきのせいだったようだと俺は痛感していた。
(寝れるわけないですわ!こんな状況で!)
(寝れるわけがねぇ。こんなあちこち柔らかいものが当たる状況でおrrrrrr)
部屋に入って数秒、セラフィは俺の部屋を見て驚きの声を上げた。
というか、少し引きやがった。
「悪ぃかよ」
「いえ、殿方の部屋というのはあまり数を知らないので、比べることはできないですけど」
なら驚きからのガチ引き辞めろっての。
好きでカスタマイズした部屋だけど、そんな態度取られたらさすがに心にくるものがある。
で。
結局俺は、セラフィを泊めることになった。
夜も遅く、黒服も返したから家に帰る手段のないセラフィを、そのままにしておくのもあれだから泊めてやることに。
どうしてこう3次元の美少女たちは後先あまり考えずに行動を起こしてしまうのだろうか。
というか、行動力がすざましい。
俺の頭には数人の女の子たちが浮かんでいた。
別に美少女とはいえ、3次元の女の子であるセラフィを襲うような輩はこの世界には居ないだろうが、(まず俺が暗い夜道でばったりあっても襲わないし、なんならなんで二次元美少女じゃないの?馬鹿なの死ぬの?って目で見てやる)なぜかというか、やっぱりというか、3次元の美少女たちってのは暗い夜道や細い路地で変な輩に絡まれるのが多い(尚これは経験談だ)。
だから念の為に泊めてやることにした。
友人部の大事な部員だ。何かあったら心配だからな。
それに、セラフィはエ〇アニメに出てくる金髪美少女お嬢様のまんまだから、襲われたりする体質だろうしな。
「なんか今ようたの思っていることが何となく分かったのですけれど!?」
「んん、きのせいだ。てか、ほんとになんでこんな時間に来たんだ?ルール違反とかじゃないのか?」
「バレなきゃ違反じゃないんですのよ?ようた」
どこの這い寄るさんだよ。
「まぁ、その分早く地獄デートが終わるならいいんだけどよ。早く終わるよな?」
「なんか今デートが地獄と言うふうに聞こえましたのですけど?」
「きのせいだ」
ちっ。
勘のいいヤツめ!
「まぁ、わたくしも明日は午後から予定がありまして…というか出来てしまいまして……なのでこの時間に来て少しでも長くデートを堪能しようと思ったのですわ」
今セラフィのやつ一瞬顔を曇らせたな。
え、なに?もしかして変な輩に脅しとかされてるとか?
おいおいそれじゃあほんとにエ〇アニメに出てくる金髪巨乳お嬢様じゃねーかよ!
「ま、明日早く終わるのならそれでいいけどよ。どっちにしろ今からじゃ外も歩けねーぞ?」
「それもそうですわね。じゃあ子作りでもします?」
「おいどうしてそんなナチュラル&純粋無垢に提案できるんだ?」
霧咲の半ば強引的なといえかテンションブチアゲ状態で迫られることに慣れてしまっているのか、こんなふうに落ち着いた感じでおかしなことを言われると違和感がある。
というか違和感しか出てこないが。
「冗談ですわよ」
「冗談ならまず上着を気直せ」
なぜこいつは流れるような動きで上着という上着を脱いで駄肉をあらわにしたのだろうか?
一応下着は付けているものの駄肉を出される意味が俺にはわからない。
「人の胸を駄肉駄肉って……酷いですわようたっ!」
「酷いのはお前だ!セラフィィイイイ!!!よくもまぁそんなおぶt駄肉を見せやがって!!」
「今汚物と言いかけましたわね!?酷い!」
「俺の今さっきまで保養されていた目を返せ!お前の駄肉なんかに汚されて俺は……俺は!!」
「なにも泣かなくても!?」
☆
「よ、ようた狭いですわよ?」
「よーし、歯ぁ食いしばれぇ」
「なにゆえですの!?」
なにゆえってなぁお前。
今の状況を軽く整理してみよう。
なんやかんやあって泊まることになったセラフィだが、眠いだのと騒ぎやがった。
俺はまだまだこれから長い夜をエンジョイしようと思っていたのだが、さすがの俺も霧咲から受けたダメージを完全回復させることは難しいらしく、睡魔に襲われた。
ここまでは至って普通の流れだった。
だが、ここから様子が少し変わってくる。
ベットを占領しやがったんだこのエ〇アニメお嬢様は!!
なに人のベットをこいつはナチュラルに占領できんだよっ!!
流れるように服を脱ぎ捨てたかと思いきやベッドに入って掛け布団をちょこんと掛けやがった!
まるでもとから自分のベットだと言わんばかりに!
自分のベットと言わんばかりに!
大事なことなので2回言いました!
「ようたが勝手にこのベットに入って来たから狭いのですわよ!?」
「何言ってんだ!これは俺のベットだ!」
「ようたのペット!?わ、わたくしぺっとなどに成り下がった覚えはないですわ!そ、それによよよようたのペットなんて……は、はしたないですわ!」
「?何を言ってんだお前は?」
「ようたこそ何を言っておりますの!?」
「とりあえず待てセラフィ。お前の駄肉が当たって気持ちわおrrrrrr」
「ほんとにえずくの辞めてもらえます?!傷つきますわ!」
「ぷはっ……てかお前は俺のベッドなんか入って平気なのか?」
「今のぷはってなんですの?それにその下に置いてあるバケツは……」
「……みなまで言わせる気か?」
「……ひどいですわ!」
酷いって言われてもなぁ。
下着を付けてるとはいえ、それでもなお伝わってくる駄肉の感触と言ったらそりゃあねぇ?
「で、お前は俺のベットに入って平気なのか?」
「それはどういう意味でですの?」
「いや、普通女の子だったら男子のしかも思春期真っ最中の男のベットになんて入りたくねぇんじゃねぇかってな。特にお前は潔癖症ぽそうだから」
まぁ全然気にもとめない霧咲ってやつがこの世の中には居るんですけどね。
「特に気になりませんわ。それにようたのなら喜ん…んん。わたくしお布団だと深く眠れないのでベットの方がいいんですの。それが誰のであってもどんな物でも特に気にはなりませんわ」
「へー意外だな」
「そう?」
「あぁ。俺はてっきり形だけにはこだわってるかと。そうだな、例えば天蓋付きの」
「それだとエ〇アニメみたいですわ!」
「え、俺は普通にお嬢様だからだと思ったんだが」
「よ、ようたがここぞとばかりに言ってくるので興味本位で調べたらそれ系でたくさん出てきたって何を言わせますの!?」
ゼロ距離のビンタを俺は食らった。
理不尽すぎる……。
☆
「こうして誰かと同じベットで一緒に寝るなんて久しぶりですわ」
「お前が占領しただけなんだけどな」
「占領なんてしてないですわ。くつろいでいるところにようたが来たのですわ」
「なぜ俺のベットなのに俺が入っちゃいけないんだ?おかしいだろ?」
「ま、まぁそうなのですけれど、女の子が入って居るのに平然と来るのもどうかと思いますけど」
「なんで俺が3次元の女の子相手に気を使わなきゃいけねーんだ。二次元美少女だったら喜んでベランダで寝るんだけどな」
「同じ屋根の下ですら寝ないのですわね」
「当たり前だろ?それが紳士ってもんだ」
「ドヤ顔なのが腹立たしいのですれど」
こんな風に喋っているうちに強い睡魔に襲われた。
セラフィのせいで狭いが、寝れない程ではない。
お互いにそっぽを向いて、目を瞑り、睡魔に身を委ねた。
数十分後。
さっきの強い睡魔はきのせいだったようだと俺は痛感していた。
(寝れるわけないですわ!こんな状況で!)
(寝れるわけがねぇ。こんなあちこち柔らかいものが当たる状況でおrrrrrr)
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