二次元美少女と恋をしたいっ!←そんなことさせないですよ?
第79話 クリスマス
12月23日になってしまった。
グズグズとダラダラと日々を無駄にしてたわ。
「明日陽向さまと一緒に過ごしたいのに……」
私の零した一言は、誰にも聞かれることなくすーと消えて言った。
年の瀬ということもあって季節はすっかり冬。
寒さも一層増す中で徒歩で学校に通う私には厳しい季節だ。
「陽向さまの目の保養にでもなればと思って黒ストッキングを履いてるのに陽向さまったら見向きもしないんだから!」
文化祭が終わった頃から寒さと陽向さまの目の保養のために黒ストッキングを履いてきたけれど、今じゃ完全に防寒としての役割になってしまっている。
まぁ本来の使い方だからいいのだけれど。
それでも少しくらいは興味を持ってもらいたい。
そんなことよりも事態は事を要する。
なんて言ったって明日はクリスマスイブなんですもの!
陽向さまと一緒に過ごしたいに決まってるじゃない!
となると誘うのは今日しかない。今日しかないのだけれど……。
「先月から誘える雰囲気じゃないのよねー」
陽向さまや桃さんがいつでも遊びに来てくださいと言うから何回か友人部の方に顔を出しては見たものの、そこには私が入れるような間はなくて、見えない壁で覆われてるような気がしてならなかった。
なんというか結束の違いというか、自分が部外者だと思い知らされる気になる。
桃さんたちは全然そんな気は出してないもののどこか私が遠慮してしまう。
それでも!明日は一緒に過ごしたい!
なんてたって明日は性なるよr間違えたわ。
聖なる夜なんですもの!
今日は誘い方を考えましょう。授業なんてもう聞いても意味無いからね。
☆
私はトボトボと帰路についていた。
「どうしましょ誘い方、思いつかなかったわ」
どうして私は誘い方よりも誘った後のホテルのことを考えちゃうの!
自分の想像力の豊かさをこんなにも恨んだ日はないわ!
そ〜言えば私って昔から誘われることは会ったけど誘ったことなんてないのよね。
「しょうがない。明日はクラスのパーティにでも行こうかしら」
私は気持ちを切り替えて前を向いた。
☆
「陽向さん!」
「なんだ霧咲。ちょっと静かにしていてくれ俺は今忙しいんだ」
「何を作ってるんですか?」
「My Best Friendサンタクロースへの手紙に決まってだろ?」
「いやそんなドヤ顔で答えられても困りますよ。霧咲さんも反応に困ってるじゃないですか」
「うるさいぞ桃。今日書かないと間に合わないかもしれないからな。急いでんだ」
「何を書いてんだ?瀬尾」
「欲しいプレゼントに決まってるだろ?」
「プレゼントってようたは子供みたいですわ。そんなの書いたって意味が無いのに」
「へ?い、意味が無い?」
「「「「?」」」」
(もしや……)
(これは……)
(まさか……)
(ようたは……)
「サンタさんに手紙書くの意味無いのか?」
((((泣きそうな陽向(各名称)可愛い!って違う!これはあれだ!))))
「必要ですよ!陽向くん!」
「そうですよ陽向さん!」
「そだぞ瀬尾。必要なことだ」
「そうですわよようた」
((((陽向(各名称)はサンタさんを信じてる!))))
「だよな!焦らせるなよセラフィ」
(まさか陽向くんが信じているとは!)
(そう言えば陽向さん魔法使いになるっても言ってましたもんね)
(そーいえば関のやつが言ってたな瀬尾はサンタをいまだに信じてるって)
(危ないですわ。まさかこの歳で同い歳の男の子の夢を壊すところでしたわ)
「おし。これでOKだな。あとは速達で届けないと」
「速達?どうして速達なんですか?というかどこへ出すんですか?」
「ん?あー家に出すんだ。聞いて驚くなよ?なんとな俺の親父はサンタクロースと友達らしくてな毎年毎年俺の書いた手紙を届けてるんだ。そしてサンタさんはその俺の書いた手紙を読んで毎年毎年俺の枕元にプレゼントを置いててってくれるんだよ。でも今年はルート上今の俺の部屋には届けられないから宅急便でプレゼントを送ってくれるんだってよ」
((((お義父さん!!))))
「陽向くんって見た目は変態中身は子供なんですね!」
「なんだその逆コ〇ンは。つかお前なんてつった?」
漢字がおかしかった気がする。
「陽向さん!そんなことより明日クリスマスパーティーしましょうよ!」
「パーティー?嫌だよ明日は嫁たちと過ごすって決めてんだよ」
「えーいいじゃないですかー皆さんもやりたいですよね!陽向さんのお家で!」
「「「コクコク」」」
なんだ!?なんか分からないが、桃たちから異様なオーラを感じる。俺もついに覇気を使えるようになったのか!?
つか、しれっと俺の家って言ったよな?
「はー。わーたよ。どうせ断っても来るんだろ?」
「「「「⸜(* ॑▿ ॑*  )⸝」」」」
何がそんなに嬉しいんだよ。たく。
「真昼さんも呼んでいいですか!?」
「この際一人二人増えたところで変わんねぇからいいよ。3次元ばっか増えるな」
どうせなら二次元美少女が増えてほしい。
☆
   【桃さん】
明日陽向くんのお部屋でクリスマスパーティーをやるんですけど、どうですか?
「陽向さまの部屋でパーティー!!」
私はすぐにもちろんと返信した。
今年のクリスマスは2人っきりではないとはいえ、陽向さまと過ごせるいいクリスマスになりそう。
「下着はどれがいいかしら?」
グズグズとダラダラと日々を無駄にしてたわ。
「明日陽向さまと一緒に過ごしたいのに……」
私の零した一言は、誰にも聞かれることなくすーと消えて言った。
年の瀬ということもあって季節はすっかり冬。
寒さも一層増す中で徒歩で学校に通う私には厳しい季節だ。
「陽向さまの目の保養にでもなればと思って黒ストッキングを履いてるのに陽向さまったら見向きもしないんだから!」
文化祭が終わった頃から寒さと陽向さまの目の保養のために黒ストッキングを履いてきたけれど、今じゃ完全に防寒としての役割になってしまっている。
まぁ本来の使い方だからいいのだけれど。
それでも少しくらいは興味を持ってもらいたい。
そんなことよりも事態は事を要する。
なんて言ったって明日はクリスマスイブなんですもの!
陽向さまと一緒に過ごしたいに決まってるじゃない!
となると誘うのは今日しかない。今日しかないのだけれど……。
「先月から誘える雰囲気じゃないのよねー」
陽向さまや桃さんがいつでも遊びに来てくださいと言うから何回か友人部の方に顔を出しては見たものの、そこには私が入れるような間はなくて、見えない壁で覆われてるような気がしてならなかった。
なんというか結束の違いというか、自分が部外者だと思い知らされる気になる。
桃さんたちは全然そんな気は出してないもののどこか私が遠慮してしまう。
それでも!明日は一緒に過ごしたい!
なんてたって明日は性なるよr間違えたわ。
聖なる夜なんですもの!
今日は誘い方を考えましょう。授業なんてもう聞いても意味無いからね。
☆
私はトボトボと帰路についていた。
「どうしましょ誘い方、思いつかなかったわ」
どうして私は誘い方よりも誘った後のホテルのことを考えちゃうの!
自分の想像力の豊かさをこんなにも恨んだ日はないわ!
そ〜言えば私って昔から誘われることは会ったけど誘ったことなんてないのよね。
「しょうがない。明日はクラスのパーティにでも行こうかしら」
私は気持ちを切り替えて前を向いた。
☆
「陽向さん!」
「なんだ霧咲。ちょっと静かにしていてくれ俺は今忙しいんだ」
「何を作ってるんですか?」
「My Best Friendサンタクロースへの手紙に決まってだろ?」
「いやそんなドヤ顔で答えられても困りますよ。霧咲さんも反応に困ってるじゃないですか」
「うるさいぞ桃。今日書かないと間に合わないかもしれないからな。急いでんだ」
「何を書いてんだ?瀬尾」
「欲しいプレゼントに決まってるだろ?」
「プレゼントってようたは子供みたいですわ。そんなの書いたって意味が無いのに」
「へ?い、意味が無い?」
「「「「?」」」」
(もしや……)
(これは……)
(まさか……)
(ようたは……)
「サンタさんに手紙書くの意味無いのか?」
((((泣きそうな陽向(各名称)可愛い!って違う!これはあれだ!))))
「必要ですよ!陽向くん!」
「そうですよ陽向さん!」
「そだぞ瀬尾。必要なことだ」
「そうですわよようた」
((((陽向(各名称)はサンタさんを信じてる!))))
「だよな!焦らせるなよセラフィ」
(まさか陽向くんが信じているとは!)
(そう言えば陽向さん魔法使いになるっても言ってましたもんね)
(そーいえば関のやつが言ってたな瀬尾はサンタをいまだに信じてるって)
(危ないですわ。まさかこの歳で同い歳の男の子の夢を壊すところでしたわ)
「おし。これでOKだな。あとは速達で届けないと」
「速達?どうして速達なんですか?というかどこへ出すんですか?」
「ん?あー家に出すんだ。聞いて驚くなよ?なんとな俺の親父はサンタクロースと友達らしくてな毎年毎年俺の書いた手紙を届けてるんだ。そしてサンタさんはその俺の書いた手紙を読んで毎年毎年俺の枕元にプレゼントを置いててってくれるんだよ。でも今年はルート上今の俺の部屋には届けられないから宅急便でプレゼントを送ってくれるんだってよ」
((((お義父さん!!))))
「陽向くんって見た目は変態中身は子供なんですね!」
「なんだその逆コ〇ンは。つかお前なんてつった?」
漢字がおかしかった気がする。
「陽向さん!そんなことより明日クリスマスパーティーしましょうよ!」
「パーティー?嫌だよ明日は嫁たちと過ごすって決めてんだよ」
「えーいいじゃないですかー皆さんもやりたいですよね!陽向さんのお家で!」
「「「コクコク」」」
なんだ!?なんか分からないが、桃たちから異様なオーラを感じる。俺もついに覇気を使えるようになったのか!?
つか、しれっと俺の家って言ったよな?
「はー。わーたよ。どうせ断っても来るんだろ?」
「「「「⸜(* ॑▿ ॑*  )⸝」」」」
何がそんなに嬉しいんだよ。たく。
「真昼さんも呼んでいいですか!?」
「この際一人二人増えたところで変わんねぇからいいよ。3次元ばっか増えるな」
どうせなら二次元美少女が増えてほしい。
☆
   【桃さん】
明日陽向くんのお部屋でクリスマスパーティーをやるんですけど、どうですか?
「陽向さまの部屋でパーティー!!」
私はすぐにもちろんと返信した。
今年のクリスマスは2人っきりではないとはいえ、陽向さまと過ごせるいいクリスマスになりそう。
「下着はどれがいいかしら?」
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