これは、皆も知っているテディベアのお話

ノベルバユーザー173744

第14話、さあ‼僕たちテディベアを作ってみよう‼その7

こんばんは~‼
エリオットだよ。

今日は、お友達がなにか干してたんだ~。
で、ウサパパに聞いたら、

陳皮ちんぴって言う、漢方薬だよ。僕は今年家に来たけど、毎年作っているんだって』

って、せっせとお手伝い。
この網って……。

『排水溝用の網です。毎年、新聞紙に広げて作るんですが、日当たりもあって、今年は網に一つ一つ入れて、干したら、去年より乾燥が早いと嬉しそうです。はい』

ウサママが手渡してる。
でも、その陳皮ってオレンジの皮だよね?

『温州みかんです。皮にもとても良い成分があるんだそうですよ』

へぇー……すごいねぇ。
でも、聞いたら、友達はみかんが大好物で、ミカンの時期が始まったらみかんだけで一日過ごしても飽きないんだって。
で、つい、どれくらい食べるのって聞いたら……、

「一日ニキロ‼」

はぁ?に、ニキロ?
嘘だよね~⁉
って、わぁ!Σ( ̄□ ̄;)みかん1キロ100円って書いてるレシートが‼

「喉が乾いても、カフェイン、炭酸大好きだけど、みかんで喉は潤うし、ビタミン豊富~、今の時期はテレビでもやってるけど、みかんの皮で掃除~‼お風呂に入れてツルツル~‼ほら、三食オッケー‼」

いや、良くないから‼絶対に良くないから。

「と言うか、早くテディベアを、うちの子を‼仕上げたいんだけど、邪魔すると泣いちゃうよ?」

うぎゃー‼それは困る~‼
そうすると、このお家と言うよりも、友達に一番古くからいる兄弟は、あっさりと、

『やりたいようにやらせときなよ~。母ちゃん、泣き出したら本当に涙が止まらないから。演技派女優のように、すぐ涙がボロボロ、大号泣だよ?』

あれ?籐製のバッグを開けて飾ってるなかに、明るいベージュで、何かキョトンとした…あ、鼻の左横にほくろがある~。

『アルだよ。僕が、母ちゃんが最初に作ったんだ。もう15才だよ』

渋めのグリーンに、黄色のふち、中には、幾何学模様?のリボンをしてるよ?
アルって言うんだ?

『そう。菜箸で作られたんだ!他にも、ヴィンテージの兄弟もいるけど、古株ってことで、アル兄ちゃんって呼ばれてるよ』

はぁ……。

『ほら、早く仕上げたいって言ってるから、いっておいでよ』

は、はーい‼



じゃぁ、今までできた部分を体の順番に並べてみて?綺麗に出来たよね‼

じゃぁ、ジョイントをロックしようね‼
まずは、ジョイントの残った円盤が二種類あるのを確認してね?
平べったいのとボコって、中央部が盛り上がっているの。
5個ずつ確認したら、順番を間違えないようにしてね?
それと、体と手足を順番に並べたのは、間違えてつけないようにする注意だよ?

じゃぁ、まず、頭の、出ている部分を、体に、首用に空いている穴に押し込んでね。
押し込みにくいなぁ……って思ったら、平べったい方の円盤を、背中の穴からから首の部分にはめ込んで、ぐぐぐって押してみて。
そうするとネジの部分が出てくるよ。
そうしたら、ここで、中央が盛り上がった円盤が登場!
その円盤を、盛り上がっているのが上の状態にして、先入れた円盤に重ねるようにして入れてね‼
もう、力一杯‼
そうしたらブチブチブチ‼って音がしたら成功‼
ブチ、だったら、出来上がったらカックンって首がうつ向いちゃうから、一回、胴体の布を少し引っ張って、ベアにはごめんなさい‼って言いながら、テーブルに頭を置いて、体重かけてブチブチブチ‼してね?
そうしないと、本当に落ちちゃった子がいたんだよ‼
僕もビックリだよ‼

で、首がついたら、両腕。
手のひらは内側だよ?
そして、足も左右間違わないでね?

ほら……もうすぐ完成‼でも、綿はつまってなくても、兄弟には作ってくれてるみんながわかってる。
だから、早く綿を詰めてね?って言ってるよ。
じゃぁ……とすぐに詰められたら御の字だけど、難しいところが二ヶ所あるんだ。
そこを注意しつつ、菜箸用意‼

まずは首の回りをしっかり詰めようね。
何故って、ジョイントが一杯あって綿を詰めにくいからだよ。
特に、ツキノワグマの月の部分辺りには、綿が詰まりにくくて、良く、首がガックリしてる子もいるよ。
だからしっかり首と腕の内側はしっかり詰める。
で、もう一つは、足のジョイントの奥……おしりの部分だね。
クッションなんかも、綿が詰まっていないと座り心地悪いからね。
おしりにもちゃんと詰めてね?そして、布目に沿いつつ、綿をどんどん詰めていく。
ビックリするくらい入るでしょ?

そして、溢れるくらい詰めて、再びコの字とじ。
ロックは忘れずにね?
キュッキュ、絞りつつ、綿は押し込みつつ、頑張って‼
縫い終わったら、玉止めに、いとをブッチン!忘れないでね?
で、これで完成~‼……じゃありません。

手足の刺繍をしてね?
手には3本、足には4本、もしくは3本の爪の刺繍だよ‼
玉結びはいらないからね?

で、これで完成~‼

でもありません。
半縫製キットの中にはリボンがあると思うんだ。
それを兄弟に結んであげてほしいんだ。
できれば、リボンに、生まれた日付と、名前を書いておくと良いよ。
そうすると記念になるからね‼
ほら、皆も名前に誕生日があるでしょう?
僕たちも名前をつけてほしいんだ。
だから、名前を考えてね?

ん?隣で、友達が出来上がったベアに名前をつけてる……はぁぁ?ちょっと待って‼
何で、白虎なの?
へ?
もうすでに、青龍に朱雀、黄龍がいるから、白虎と玄武がいない……ガックリ。
君に、かわいいネーミングを求めた僕が悪かったよ。
って、アル兄ちゃんが、

『あそこの扉の奥には、お前と同じ名前の兄弟に、姫って呼ばれてる、シュタイフの一番可愛がってるベアがいるよ』

えっ?そんな子いるの?
それに、僕と同じ名前‼

『一目惚れだって。もう、一目見て恋に落ちました~。って、母ちゃん、兄弟皆それで連れて帰るんだよ。でも、僕を始め、皆大好きだから良いんだけどね』

ふーん……。
でも、この家の僕の兄弟たちは今日も仲よしで良かったね。

じゃぁ、テディベア作りはこれで終了!
あ、リボンに名前を書くとにじむ時には、100円ショップで良く売っている、プラスチック板を使うと良いよ。
生年月日、名前、作った人の名前を書いて、オーブントースターで焼くと縮むの。
そうすると小さいし、場所はとらないし、記念に残るよ。
やってみてね(*^^*)

じゃぁ、おやすみなさい。
兄弟だっこして、良い夢を。

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